特別支援学校の授業研究においては、児童生徒の実態把握、適切な目標設定が課題となっています。しかしながら、障害が重複している児童生徒の場合、実態把握においては、行動観察やさまざまな発達指標を活用するなどの幅広い取組があり、学部や学年で共通理解が難しい状況にあります。さらに、目標設定や学習評価の記述については、同じ目標や評価が繰り返されている現実があります。この原因のひとつに、系統的かつ段階的な視点の欠如があると考えられます。
そこで、この研究会では児童生徒の実態把握、目標設定、学習評価について、国語などの教科の観点を活用する形式で整理し、段階的かつ系統的な視点を導入します。そうすることで、学部や学年、指導する教員間で共通理解できる評価の枠組み(学習到達度チェックリスト)を開発することを目的とします。さらに、この視点から目標設定を見直し、目標に対応する手だてを吟味し、授業展開を改善していくことが可能ではないかと考えています。
これらのことについての提案を踏まえ、協議するセミナーを計画しました。どうぞ参加いただきたくお願いいたします。
9:30〜 受付
10:00〜10:05 セミナー開催にあたって
10:00〜10:50 学習評価と目標設定 一木 薫 (福岡教育大学准教授)
10:50〜11:40 Sスケールと学習到達度チェックリスト 徳永 豊(福岡大学教授)
11:40〜12:00 協議
(12:00〜13:00 休憩:昼食)
13:00〜13:40 チェックリストの使い方 徳永 豊(福岡大学教授)
13:50〜16:10 実践報告
○ことばの力の土台を育むための指導
追原健太(広島県立広島特別支援学校)
〇発達のタテとヨコを踏まえた指導について
大畑美帆 (広島県立福山特別支援学校)
○重度・重複障害のある子どもの国語及び算数の指導の実際
立岡里香(長崎県立長崎特別支援学校)
16:10〜16:30 協議
申込方法など:
・メール又はファックスで、「広島セミナー」と明記の上、申し込み下さい。
申し込み、問い合わせは、
福岡大学 徳永研究室
Mail: ytokunaga*fukuoka-u.ac.jp(*に@を入れて下さい)
Fax: 092-871-6654(共同研究室)
申込締切は、平成28年9月23日です。
・テキストは「障害の重い子どもの目標設定ガイド」(慶應義塾大学出版会)です。お持ちの方は、持参ください。会場でも購入できます。
・参加費(1,500円)は、当日会場でお支払い下さい。
・プログラムの内容や講師等は変更となる場合がありますので、ご承認ください。