本校の理科では,仮説を立てて観察・実験を行い,結果を仮説と関連付けながら考察する問題解決的な学習を通して,科学的な思考力・表現力の育成に迫ってきました。昨年度は,地学領域で,仮説の設定に仮説的推論を取り入れ,生徒の思考に沿ってモデル実験で検証するまでの授業展開について研究を行いました。
今年度は,文部科学省国立教育政策研究所から,平成27年度教育課程研究の指定を受け,昨年度までの研究を基に,発達段階を考慮しながら,科学的な思考力(探究の能力)を系統的に高める単元構成の在り方について,研究を行っています。
そこでまず,第3学年の化学分野(粒子領域)について,主体的な探究の出発点となる課題の設定に重点を置いた授業を公開します。
当日は,文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官の野内頼一先生をお迎えし,中学校理科授業改善の方向性について,参加者の方々との交流を通してお話ししていただく予定です。
貴重な機会ですので,万障お繰り合わせの上,ご参加ください。