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小・中学校における暴力行為が過去最高に―文科省調査
kyoikujin
2010/9/16 掲載
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  • 生活・生徒・進路指導

 文部科学省は14日、「平成21年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査(PDF)」の結果を公表した。この調査では、暴力行為、いじめ、高等学校での不登校などについての調査が行われ、小・中・高等学校での暴力行為の発生件数が約61,000件と前年より約1,000件増加したことなどがわかった。

 暴力行為の発生件数を校種別に見てみると、小学校が7,115件(前年度より631件増加)、中学校が43,715件(前年より961件増加)、高等学校が10,083件(前年より297件減少)の合計60,913件となり、小・中学校では過去最高の発生件数となった。

 総件数の内訳は、生徒間の暴力が34,277件と過半数を占め、器物損壊が16,604件、対教師暴力が8,304件、対人暴力が1,728件となり、生徒間の暴力は前年度より1,832件の増加となった。

 いじめの状況については、小・中・高・特別支援学校での認知件数が約73,000件と、前年度より約12,000件減少しているものの、依然として相当数に上ることがわかった。

 文部科学省では、この調査結果をもとに生徒指導の一層の充実を図るよう、関連機関に呼びかけている。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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