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中学生の体力が10年前より向上―文科省H19調査
kyoikujin
2008/10/14 掲載

 文部科学省は12日、平成19年度に実施した体力・運動能力調査の結果を公表し、中学生の体力が10年前と比較して緩やかに向上しているとの分析を示した。ただ、小学生の体力には大きな変化は見られず、小中ともにピーク時の昭和60年度と比較すると、まだまだ低水準にあるようだ。

 調査は現行方式になってから10年目。6〜79歳の男女約7万4,000人を対象に実施され、中高生は約1万7,000人、小学生は約1万3,000人が対象になった。中学生は50メートル走で男子が0.06秒、女子が0.03秒速くなったほか、ハンドボール投げ、上体起こしなどの種目でも改善が見られた。

 今回の結果は、子どもの体力低下を受けた教育現場や文科省の地道な取り組みがようやく実を結びはじめた表れと見られる。今年度は初めて全国体力テストが実施され、新学習指導要領では体育の授業時間が約1割増加されるなど、さらなる体力向上の取り組みも次々と実施されつつあり、今後はこの回復基調が確かなものになっていくことが期待される。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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