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『学力向上 ICT活用指導ハンドブック』を公開―文部科学省
kyoikujin
2008/7/4 掲載

 文部科学省は3日、授業における効果的なICT活用の促進を図る『学力向上 ICT活用指導ハンドブック』を公開した。同書は、作成元のコンピュータ教育開発センターのホームページでダウンロードできる。

 とかく、ICT(Information and Communication Technology:情報コミュニケーション技術)というと、パソコンやインターネットなどを熟知して高度に使いこなさなければならないようなイメージが先行してしまうかもしれない。一方、同書の冒頭の事例では、実物投影機とプロジェクタのみを使った事例の解説から始まる。ICTを活用した授業を特殊で難しいものとしてではなく、黒板の延長にあるような手軽なところから始められるものとして捉えられる配慮がなされていると言えそうだ。

 同書はA4判18ページの冊子で、以下の内容について、2ページずつの見開きでポイントやメリットと実践例を分かりやすく解説している。

  • 写真や図表を大きく提示して指示を明確にします
  • 見せながら話して、わかりやすく説明やまとめをします
  • 身近に感じる教材を使って関心や意欲を高めます
  • 学習教材やソフトウェアで知識や技能を定着させます
  • インターネットを使って最新情報を収集したり、その便利な機能を利用します

 また、同書の後半には「青少年ネット規制法」の成立によって話題に上ることも多い、情報モラル教育について要点を簡潔にまとめた記事もあり、パソコンなどへの苦手意識からこうした情報を遠ざけてしまいがちな方にも、理解の取っ掛かりとして一読をおすすめできそうな内容となっている。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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