きょういくじん会議
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博物館がちょっとおトクに? 国際博物館の日
kyoikujin
2009/5/16 掲載
博物館へ行こう (岩波ジュニア新書)

 5月18日は、「国際博物館の日」です。博物館が社会に果たす役割について広く市民にアピールするため、国際博物館会議(ICOM「イコム」)によって提唱された日なのです。入館料が無料になったり、記念イベントを行う博物館などもたくさんなので、ぜひチェックしてみてください!

上野ミュージアムウィーク―「国際博物館の日」記念事業2009

 博物館といえば、多くの博物館が集まる東京都の上野ですよね。今年は24日(日)まで、博物館や美術館などを楽しめるイベントを開催するそうです。今年は18日(月)が多くの施設で休館日にあたるため、主なイベント開催日は19日(火)です。平日のため、なかなか難しいかもしれませんが、先着プレゼントなどあるので、行ける方はぜひ足を運んでみては? ここでは、特に気になる2つの博物館・美術館をご紹介します。
 国立科学博物館では、上野本館の常設展、筑波実験植物園附属自然教育園が、19日にはなんと無料になるそうです。ガイドツアーもあるので、科学になじみがない方でも楽しめそうですね。常設展以外で気になるのは、6月21日まで開催されている、「大恐竜展」です。アフリカ、ブラジルなどの博物館所蔵の標本見ることができ、なんと恐竜の骨の化石に触ることもできるそうです! 金曜日夜のギャラリートークでは、専門家の話を聞くこともできます。実際に見て聞いて触って、教科書にはない学びがありそうです。
 今年開館50周年を迎える国立西洋美術館では、6月14日まで、「ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画」を開催しています。ヨハネス・フェルメールの「レースを編む女」やジョルジュ・ド・ラトゥールの「大工ヨセフ」など、71点の名画が見られます。国立新美術館の「ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち」と合わせて「2つのルーブル展」として、雑誌やテレビでも今とても話題ですね。両美術館とも、19日は先着順でプレゼントがあるそうです。
 このほかにも、東京藝術大学美術館では、5月17日(日)と19日(火)に建物ガイドツアーやプレゼントを、東京国立博物館では記念講演会「アジア美術の殿堂 東洋館の生い立ちと改修計画」などを行う予定です。そのほかの施設でもイベントなども行われるので、東京国立博物館内のサイトをチェックしてみてください。

全国各地でのイベント

 全国各地の博物館などでもイベント等が行われる予定です。インターネットミュージアムのサイトなどで探すことができます。「偏光板を使ってステンドグラスをつくろう」などの体験教室を行う千葉県の現代産業科学館、天体観測会を行う埼玉県戸田市郷土博物館など、子ども向けのユニークなイベントを行う博物館・資料館もあり、地域の博物館・資料館の努力がわかります。あなたの地元の郷土資料館などでも面白いイベントがあるかもしれませんよ。

目指せ博学連携? 博物館の教育に関する取り組み

 ところで、博物館は、教育に関するフォローをさまざまに行っているのをご存知ですか? 国立科学博物館では、展示を利用した学習のための学習シートを用意してくれています。学芸員による解説を行ってくれる博物館もあれば、講師の派遣(出前授業)などを積極的に行っている博物館などもあります(先の戸田市郷土博物館なども代表的です)。また、無料で資料や標本の貸し出しなどを行っている施設も多くあります。やはり資料は実物を目で見るのが一番ですから、足を運ぶ時間がなくても、学校の授業やクラブでの指導などにこのようなサービスを利用をするのも有効でしょう。博物館が教育に果たす役割はなかなか大きそうです。国際博物館の日をきっかけに、博物館に親しめるといいですね。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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