きょういくじん会議
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9日まで読書週間! 大人もどうぞ、読み聞かせ
kyoikujin
2008/11/4 掲載
大人と子供のための読みきかせの会―「5年間の物語」

 10月27日の「文字・活字文化の日」からはじまった「読書週間」は9日までです。読書推進運動協議会によると、今年の標語は「おもわぬ出会いがありました。」とのこと。皆様はどのような出会いをされるでしょうか。
 たくさんの本に親しまれている方も耳からの読書、「読み聞かせ」はいかがでしょうか。それも子ども向けではなく、大人も楽しめる絵本の読みきかせ…がブームです。

路上での出会いはいかが、大人に絵本の読み聞かせ

 毎週木曜日の21時〜22時に東京北千住駅西口の路上で、「聞かせ屋。けいたろう」さんの絵本の読み聞かせが行われます。(急な変更もあるので活動予定はHPで要確認。)
 「聞かせ屋。けいたろう」さんは、平日、保育園の非常勤保育士をされていますが、在学中に恩師の絵本読み聞かせを見て「絵本は大人でも楽しめるかも…」と子どもだけではなく、大人にも絵本の楽しみを伝えるために街角に立ちはじめたことがご自身のHPに記されています。18歳の時に歌手を目指してボイストレーニングをして、路上で歌ったことが「声を仕事に」という原点にもあるそうです。試行錯誤の末の「聞かせ屋。」スタイルが話題をよび、新聞やテレビでも取り上げられるようにもなりました。
 気軽な路上でありながら、行き交う人が足を止めて聞き入り、時には涙する魅力があるのです。

「大人と子供のための読みきかせの会」

 毎日が忙しく過ぎていく大人たちと、大人以上に忙しい子供たちに、大型の絵本を見ながら美しい音楽と楽しいお話を聞いていただき、ともにゆったりとした時間を過ごしてもらいたい。

という願いをこめてボランティアで活動をしているのが「大人と子供のための読みきかせの会」です。
 特別に製作した大型絵本が用いられ、ピアノやチェロ、尺八、箏の調べにのせて朗読が行われます。「目で見る絵本」「耳からきく音楽」「心で受けとめる朗読」が三位一体となった読み聞かせを目指しているとのこと。幼稚園・学校・病院等での講演依頼をHPからも受けつけており、会のあゆみについては、『大人と子供のための読みきかせの会』(中井貴惠著、ブロンズ新社)にまとめられています。

 今年の読書週間、出会いはぜひ耳から。東京を中心に特出する2つの活動を取り上げましたが、読み聞かせは図書館などで幅広く行われている活動でもあります。自身でよさを実感していただき、その出会いがクラスの子どもにもひろがることを願っています。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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