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集団づくりの中で一人ひとりの子どもたちを育てる・育てなおす(2)/発達障害がありながら適切な指導を受けられなかった男性のライフコース
開催地域
神奈川県
日程
2014/7/27
主催
神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
講師
細井保宏先生(津少年鑑別所 所長)
井上  慎先生(加古川学園 専門員)
溝口慎二先生(京都医療少年院 専門官)
向井 義先生(薫化舎 代表)
参加対象
幼児・保育/小学校/中学校
ジャンル
特別支援教育/生活指導・進路指導/指導方法・授業研究
7月27日(日) セミナーコード104 / 研修室121−123(12階)  ★アンコールセミナー

【午前の部】集団づくりの中で一人ひとりの子どもたちを育てる・育てなおす(2)
−『少年院』での実践から学ぶ−

10:00-11:15 ワーク3 社会適応に向けた指導・教育・訓練の展開発達の視点を取り入れた処遇の在り方
11:30-12:45 講 義3 育てる・育てなおす『集団』づくり


Invited Speakers 細井保宏先生(津少年鑑別所 所長)
井上  慎先生(加古川学園 専門員)
溝口慎二先生(京都医療少年院 専門官)

三人の先生方からのメッセージ

 上記「セミナーコード103」のメッセージをご参照ください。


【午後の部】発達障害がありながら適切な指導を受けられなかった男性のライフコース
−「無差別殺人をすると思う」と語る犯罪歴のある40代男性の事例−

13:45-15:00 講義3 事例−個別の事例を通して、さまざまなケースの実態や問題点などを知る−
15:15-16:30 講義4 この事例が教えてくれること−最新のトピックや学問的知識・指導方法−

Invited Speaker 向井 義先生(薫化舎 代表)

向井先生からのメッセージ

 幼少期から発達障害に気付かれず、これまでに適切な介入や指導がなされなかった結果、多くの暴力事犯や詐欺、恐喝などの犯罪を繰り返し、成人になってから初めて逮捕され有罪判決を受けた40代成人の事例についてご報告します。そして、釈放後も適切な介入や指導がなされなかったために、独特の社会的認知から派生するさまざまな問題(孤独、社会的状況における苦痛、対人的衝突、怒り、生活に対するフラストレーションなど)を処理する力が身につかず、「明日にでも尊属殺人や無差別殺人をすると思う」と語る40代男性のライフコースについて考えていきたいと思います。幼少期からの個人、家族、学校、友人、地域社会などの適応状態や問題を探り、そこからどのような思考や行動パターンが形成されたかについてご紹介します(私が過去にボランティアで関わらせていただいた事例の中から取り上げさせていただきます)。

 プログラムを策定し、犯罪予防と社会適応をターゲットとした介入を行ったため、一応安定されました。しかし、40代という年齢もあり認知の歪みなどが固定化しているためか、十分な効果を得ることが難しく、再犯リスクは高いままで心配です。

 このケースは、成人までの間に本人のニーズに合った指導や介入がなされていたら、犯罪経歴を積み重ねることもなかったのではないかと考えられます。このような事例報告を通して、学校や療育機関などの成人期までに皆さんが行っている指導がいかに大切で重要であるのか、先送り指導の問題等について理解していただき、最新のトピック、学問的知識や指導方法等にの講義を行う予定です。

★アンコールセミナー: 過去のセミナーの中でもう一度聞きたいというリクエストの多かったセミナーです。

申込み方法等の詳細については、当協会HPをご覧下さい。
http://www.246.ne.jp/~kanald/