教室ツーウェイ 2012年8月号
良いと思っている授業指導の“非常識”を衝く

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教室ツーウェイ 2012年8月号良いと思っている授業指導の“非常識”を衝く

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2012年7月9日
対象:
小・中
仕様:
B5判 90頁
状態:
絶版
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目次

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特集 良いと思っている授業指導の“非常識”を衝く
授業での「ベテランの常識、若手の非常識」
「叱る、どなる」指導は、常識的なことなのか それとも、それこそ非常識なことなのか 西洋人達の日本の子育てへの証言
向山 洋一
ベテラン教師は知っている「授業を安定させるポイント」5
叱ってばかりでは安定しない
谷 和樹
授業開始をスムーズにする常識6
1 授業の準備はいつさせればいいですか
国語と算数の時間を利用して「授業の準備ができる子」を育てる
木村 重夫
2 机の上に出しておく道具は教師が決めたほうがいいのでしょうか
「机上には必要なものだけ出す」が原則である
河田 孝文
3 授業前に子どもにさせておくことはありますか
前時の終わりに次の時間の準備をさせる
星野 裕二
4 専科の持ち物はいつ子どもに伝えればいいでしょうか
最低でも一週間前までに保護者に伝える
兼田 麻子
5 授業中の姿勢については教師が指導すべきですか
授業中に姿勢の指導をしますか?「しません」
小松 裕明
6 チャイムが鳴る前に教室にいたほうがいいのでしょうか
授業開始3分前に教室に入るだけで、教師にも生徒にも余裕が生まれ、中学校にありがちな“力の指導”とは無縁の対応が可能になる
染谷 幸二
授業規律をつくるための常識6
1 ノート指導では何に気をつければよいでしょうか
ノート指導は難しいという自覚を出発点に、ぶれない態度で厳しく、明るく、そして優しく指導していく。
松崎 力
2 どんなノートを使うか指定をしたほうがいいですか
ノートを指定するだけでなく、日常のノート指導が重要です
戸村 隆之
3 授業中のノート点検で何を指導しますか
一点突破で指示通りにやることを指導する
□□□□□
4 授業は教師の説明が中心でいいでしょうか
「説明しない」と固く決意してい授業に臨む
東田 昌樹
5 おしゃべりをどうやってやめさせればいいでしょうか
子どものおしゃべりは当たり前
師尾 喜代子
6 授業中、友達にちょっかいを出す子にはどう対応しますか
ちょっかいを出す「原因」を「解決」することが肝心である。多くの場合、原因は教師にある
根本 直樹
授業で成功体験を保障するための常識7
1 子どもは叱らないと動くようにならないのでしょうか
怒って叱るから動かないのだ
長谷川 博之
2 全体の前で褒めるときと個別に褒めるときの違いは何ですか
集団形成と個別伸長 褒め言葉で学級が変化し、子供が変化する
千葉 雄二
3 全員が発表するためにはどうしたらいいのでしょうか
「反応することが当たり前」の風土を作る
太田 聡美
4 子どもの作品をどんなふうに褒めたらいいですか
酒井式作品鑑賞法で脳に汗をかくくらい、徹底的に褒める目を鍛える
神谷 祐子
5 子どもに「できた」と感じさせる教材はありますか
毎日のように「できた」を積み重ねることができる「あかねこ計算スキル」
横崎 邦子
6 レベルの低いことで褒めていては子どもが伸びないのでは
教育とはレベルの低いことの積み重ねでしか力とならない レベルの判断は、教師の力量の反映だ
椿原 正和
7 毎時間子どものノートを見る必要がありますか
毎時間、一人一人をほめるためにノートチェックをする
西野 一葉
授業でする特別支援対応の常識7
1 教えて褒めるってどういうことですか
まずは正しい行為のモデルを示す
小野 隆行
2 授業中経ち歩いてしまう子がいて困っています
時には立ち歩きを許容することも大切!
赤木 雅美
3 授業中に集中が続かない子への指導はどうしたらいいですか
授業の組み立てと対応の原則
間嶋 祐樹
4 支援の必要な子への対応について周りには何か指導が必要ですか
「ダブルスタンダード」は絶対にダメ
小嶋 悠紀
5 見通しを持たせるためにはどうすればいいのでしょうか
何をするのか予告し、不安を感じさせない配慮をする
野ア 隆
6 特別支援の必要な子をいつも叱ってしまいます
叱らずに、代わりの行動を教えてほめる
西村 純一
7 一番手のかかる子に対応してばかりでいいのでしょうか
一斉指導、全体への目配りが優先である
桜木 泰自
ミニ特集 被災地と結ぶタブレットPC活用授業
東日本から新しい時代の教育が生れる
向山 洋一
V―CUBEという画期的なアプリの登場
久保 宏行
リアルタイム通信システム「V―CUBE(ブイキューブ)」を使って被災地とつながる
許 鍾萬
タブレットPCによって、普通の授業が劇的に変化する
平間 晃
「V―CUBE」で日本全国とつながる
小塚 祐爾
タブレットで発信することで大船渡市が心も復興してほしい
泉田 剛志
わくわくを作りたい
松岡 文子
授業の原則 (第17回)
個別評定の原則(4)
谷 和樹
〜卒業式の呼びかけの指導を読み直す〜
授業の力量をみがく (第17回)
障害者の権利に関する条約が批准される日
大森 修
〜キーワードは「インクルーシブな教育そして社会の構築」〜
編集前記
向山 洋一
グラビア
まさに向山学級!向山実践の表文化・裏文化を同時堪能!! 2012年5月5日 向山塾in東京 ほか
酒井式2012 (第3回)
新シナリオ「白い自転車に乗った夢」と全員合格の思想
酒井 臣吾
全国ペーパーチャレラン (第243回)
ルール・応募方法
伊藤 亮介星野 裕二鈴木 崇之
松竹梅チャレラン
伊藤 亮介星野 裕二鈴木 崇之
(5月号)ランキング/応募者からの手紙
伊藤 亮介星野 裕二鈴木 崇之
教科指導の基本
国語 (第17回)
漢字テストで一〇〇点をとらせるために
小田 哲也
算数 (第17回)
「指で隠す」方法で情報量を制御する
馬場 慶典
〜一つ一つの操作は出来ても、二つの操作を繋げられない子がいる。情報量を少なくして一つ一つに分解しよう。〜
理科 (第17回)
理科実験は、やんちゃな子のノートチェック、優等生女子の教育力で活動を仕組む
千葉 雄二
社会 (第17回)
資料の中に社会事象ありB〜資料の扱い方〜
河田 祥司
〜二つの段階を踏むことで、社会事象の追究へ向かう流れを作り、意欲を高める。〜
体育 (第17回)
短距離走の授業を組み立てる
根津 盛吾
〜向山型指導とその発展型で熱中する授業をつくる。〜
音楽 (第17回)
帯で鑑賞授業を教える
関根 朋子
〜5分間音楽で聴く力と言語力を育成する。〜
生活指導 (第17回)
朝の会をスッキリさせる
小野 隆行
〜子どもたちが心地よい状態で朝をスタートできるようにする。〜
道徳 (第17回)
討論を取り入れると資料を見る視点が変わる A
河田 孝文
英会話 (第17回)
児童の実態に合わせてシンプルに楽しく
間宮 多恵
〜コマとパーツを組み合わせ、テンポ良く進める。〜
続・向山洋一を追って (第95回)
[第74巻]『“TOSS授業技量検定”が保障するプロ教師への道』(7)
戸塚 雅昭
〜「TOSS授業技量検定」・授業の腕を確実に上げるシステム〜
向山実践の原理・原則 (第221回)
日本教育技術学会千葉大会(11月17日)へのご案内
向山 洋一
特別支援の授業
日本最先端 翔和学園 (第17回)
「夏休み遊ぶ約束大作戦」
伊藤 寛晃
特別支援の授業
特別支援教育の課題 (第5回)
過敏症に対応する
小嶋 悠紀
特別支援の授業
中学で生まれたドラマ (第17回)
教師ならば、出会いの瞬間に全力を注げ
長谷川 博之
笑顔で教えて笑顔でほめる (第17回)
自主学習帳全員提出の理由
松崎 力
医療連携での模擬授業 (第17回)
子どもの「できない」には理由がある
吉永 順一
保護者・教師セミナーで訴えたこと (第17回)
教師の専門性を端的に表すには「ユースウェア」という概念である
野口 澄
そうだったのかとわかった授業 (第17回)
子どもが答えたくなる授業
松本 一樹
社会貢献活動
まちづくり活動展開中 (第17回)
県庁で記者会見を行う
山口 浩彦
わが地域のまちづくり活動 (第17回)
子どもも保護者もスタッフも幸せになる子ども観光大使事業
手塚 美和
食育・食卓教育 (第17回)
伝統的な和食を見直そう
平松 孝治郎
観光立国教育 (第17回)
いよいよ第4回観光・まちづくり教育賞の発表へ
渡辺 喜男
子どものコミュニケーション能力を育てる郵便教育 (第17回)
本物のはがきだからこそよさが伝わる
渡部 麻衣子
環境教育最前線 (第17回)
夏休み前に節電教育
前川 淳
教科書・教具のユースウェア
算数教科書の使い方
思考するのが、算数授業 「めあて」は、学習課題
甲本 卓司
計算スキルの使い方
限界への挑戦
八和田 清秀
かるたの使い方
教師の腕の見せ所
赤木 雅美
スーパーとびなわの使い方
二重跳びリレーの効果は絶大
桑原 和彦
新卒時代*挫折をのりこえてきた (第17回)
保護者の評価「最低ランク」からの生還
石川 敏子
サークルでの模擬授業が自分に自信をつけてくれた
福澤 歩
学生時代 (第17回)
【TOSS学生の授業修業】例会と緊張場面の連続
藤本 健司
【TOSS学生の授業力】学生時代の学びが教師人生を大きく変える
山崎 克洋
全国サークル案内 (第17回)
8月
佐々木 真吾
Free Way 読者のページ
編集長日記
向山 洋一
TOSS最新講座情報

編集前記

▼教師が「良いと思っている授業指導」の中には、本当は「間違い」や「非常識」なものが、たくさんあります。

▼例えば、跳び箱がとべない子への教師の指導言。

 (一)ふみ切りを強くしなさい。

 (二)もっと前に手をつきなさい。

 (三)思い切ってとびなさい。

 (四)からだを前に出しなさい。

▼日本中で、過去数十年にわたって、幾万、幾十万の教師が指導していた方法です。

▼これらの指導言は「誰でも、すぐに思いつく方法」です。

 思いつき指導、お手軽指導、素人指導と言っていいでしょう。

▼これらの指導言に、「どれだけの効果」があるでしょう。

▼実は、これらの指導言は、「全く効果がない」のです。意味のない「指導」です。

▼今でも、意味のない指導をしている教師がいっぱいいます。勉強不足の教師です。

▼私は、跳び箱がとべない子を三分くらいでとばせられます。成功率九十八パーセント位です。何千人もとばせてきました。

▼三十年も昔に『跳び箱は誰でも跳ばせられる』(明治図書)という本を出しました。

 NHKテレビはじめ、ほとんどのテレビ局での特集も放映されました。

▼「くり返し計算ドリル」「くり返し漢字ドリル」も、ほとんど意味がありません。

 脳科学者の東大の池谷先生や、宮尾小児神経科のドクター達が言ってる通りです。

▼「計算スキル」「漢字スキル」は、ドリルの十分の一の練習で、ほとんどの子が満点をとるようになります。

▼「ドリル」は子どもに作業をさせておく、教師の手抜き用教材ですが、そこに教師が勝手に「徹底したくり返しで学力がつく」という思い込みを入れたのです。

▼百マス計算も、時間ばかりかかって実力はつきません。その上、発達障害の子を苦しめる方法です。かつて百マス計算をやっていた学校、学級のうち、九十九パーセント以上が止めてしまいました。「効果無し。害が大きい」ためです。

▼このような偽ものをあばき、本物を紹介する特集です。

(向山 洋一)

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