教育新書76
授業の話術を鍛える

教育新書76授業の話術を鍛える

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授業展開は教師の話術に支えられる。どのようなステップをふめば話術が上達するか。著者の手の内を公開し,話術をみがく筋道を示した。


復刊時予価: 3,454円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-916603-0
ジャンル:
教育学一般
刊行:
12刷
対象:
小・中
仕様:
新書判 286頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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改版の序
まえがき
T 授業の話術を大切に
一 話しことばと人間関係
二 不可欠の教育手段としての話術
三 ことばの五つの働き
四 話術で子どもに裁かれる
U 話術七戒を自覚して
一 明快に話す
二 簡潔に話す
三 具体的に話す
四 沈黙と間を生かす
五 聴衆分析をする
六 視線を合わす
七 ぶらずに、らしゅうせよ
V ポイント話術で楽しい導入を
一 前時とつなげる話術
1 前時とつなげる場面とは
2 そこでのポイント話術
(1) 原則として教師が行う/ (2) 短くあっさりと済ませる/ (3) 本時のガイドこそが大切
二 導入と興味づけの話術
1 導入と興味づけの場面とは
2 そこでのポイント話術
(1) さわやかにさらりと言う/ (2) 希望と期待を持たせる/ (3) 手際よく教師から話す
三 課題意識を高める話術
1 課題意識を高める場面とは
2 そこでのポント話術
(1) 解決への意欲を持たせる/ (2) 具体的に話す/ (3) 興味や関心に合わせる
W ポイント話術で澄んだ集中を
一 うわついて散漫な時の話術
1 うわついて散漫な場面とは
2 そこでのポイント話術
(1) 弱みを見せない/ (2) 作業を命じる/ (3) 真剣に叱る
二 話し合いが横道に外れた時の話術
1 話し合いが横道に外れた場面とは
2 そこでのポイント話術
(1) 早期発見に努める/ (2) 打ち切る/ (3) 本題に戻す
三 一問一答になってしまった時の話術
1 一問一答になってしまった場面とは
2 そこでのポイント話術
(1) ノートによって多様な答を引き出す/ (2) 指名を正答児に偏らせない/ (3) 子どもの三角形を作る/ (4) 発展性のある問い方をする
四 教師の一方的なリードになった時の話術
1 教師の一方的なリードになった場面とは
2 そこでのポイント話術
(1) 黒板や教壇から離れて子どもの中に入っていく/ (2) グループ学習をとり入れる/ (3) 評価、判定を子どもにさせる/ (4) 対立や討論の場を組織する
X ポイント話術で深い追求を
一 指示と命令の話術
1 指示と命令が必要な場面
2 そこでのポイント話術
(1) 明快な指示をする/ (2) 具体的な指示をする/ (3) 理由や目的の納得をさせる
二 説明と解説の話術
1 説明と解説が必要な場面
2 そこでのポイント話術
(1) 時機を考える/ (2) 目的と機能を考える/ (3) 具体と抽象を組み合わせる
三 問いとゆさぶりの話術
1 問いとゆだぶりが必要な場面
2 そこでのポイント話術
(1) 基本的に教師が作るもの/ (2) 理想と現実のずれの診断をする/ (3) 落差を鮮明にする/ (4) 選択を迫る/ (5) 練りあげる
四 診断と評価の話術
1 診断と評価の必要な場面
2 そこでのポイント話術
(1) 反応をとらえて/ (2) 立場をはっきりさせて/ (3) 表情を見ながら
五 区切りと束ねの話術
1 区切りと束ねの必要な場面
2 そこでのポイント話術
(1) 成果をはっきりさせる/ (2) 課題に確認をする/ (3) 幹に戻す
六 発言の受けとめ方、生かし方の話術
1 発言を受けとめ、生かす場面
2 そこでのポイント話術
(1) すぐに肯定しない/ (2) 無視もまた大切に/ (3) 誤答、奇答も大切に/ (4) 受けとめ方を多様に/ (5) 謙虚な耳を持つ
Y ポイント話術で明るさを
一 緊張を和らげる話術
1 緊張しすぎている場面とは
2 そこでのポイント話術
(1) 教師がくだける/ (2) 冒険を許す/ (3) 問いを易しくする/ (4) 作業的な学習を課す/ (5) 笑いをとり入れる
二 雰囲気が白けてきた時の話術
1 雰囲気が白けてきた場面とは
2 そこでのポイント話術
(1) 個人に問う/ (2) ユーモアを入れる/ (3) 課題の適否を考える/ (4) 対立を作る
三 発言者が偏った時の話術
1 発言者が偏った場面とは
2 そこでのポイント話術
(1) ノートに書かせる/ (2) 表情を観察する/ (3) 多様な答を歓迎する/ (4) 機械的に全員を指名する
Z ポイント話術で確かなまとめを
一 まとめと確認のための話術
1 まとめと確認が必要な場面とは
2 そのためのポイント話術
(1) タイトルでまとめる/ (2) 経過をまとめる/ (3) 板書を生かす
二 納得と感動を促す話術
1 納得と感動を促す場面とは
2 そこでのポイント話術
(1) 共感に訴える/ (2) 話だけに頼らない/ (3) 自分の経験と結ばせる
三 次時へのつながりを持たせる話術
1 次時へのつながりを持たせる場面とは
2 そこでのポイント話術
(1) 次時の課題を明らかにする/ (2) 次時への期待を持たせる
四 余韻と残心を生み出す話術
1 余韻と残心を生み出す場面とは
2 そこでのポイント話術
(1) 励ましや希望のことばを贈る/ (2) いたわりのことばを贈る/ (3) 感謝のことばを贈る
[ 話術の貧困の自覚と反省を
一 教師の話術の意外な貧困性
二 教師の話術の一般病理
1 やや横柄で傲慢な点はないか
2 教えぐせと説法口調はないか
3 くどくて長い傾向はないか
4 反省や工夫に乏しくはないか
5 一方的に偏ってはいないか
6 ことばづかいは上品か
\ 授業話術の修練を
一 授業話術修練の必要
1 よりよくわからせるために
2 楽しい学校生活のために
3 すぐれたプロとなるために
二 話術のメカニズムの解明
1 話術のメカニズムの仮説――支配層・規制層・技術層
2 話術を支配するもの(支配層)
(1) 話す目的/ (2) 話す相手/ (3) 話す場面
3 話術を規制するもの(規制層)
(1) 適切な内容/ (2) 適切な語法/ (3) 適切な態度/ (4) 適切な技術
4 話術を高めるもの(技術層)
(1) 教える立場をふり返る/ (2) 他の人の話を分析する/ (3) 自分で課題を持ち、挑む
三 授業話術の自己評価表
] 話術に豊かな品位を
一 話し方の個性
1 方言とアクセントの個性
2 能弁と訥弁の個性
3 男ことばと女ことばの個性
二 話し方の品位 ――結びにかえて――
1 温かい嘘と冷たい本当
2 完全説得の不完全性
3 やがてわかるだろう、というゆとり
あとがき
改版のあとがき
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 教師をしているからと言って、話術が上手とはいえないと思います。話し方を意識的によくするための1冊です。何度でも読み返したくなります。
      2006/3/28TK

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