- はじめに
- 1章 2つの実践を比較して考える!1人1台端末時代の国語授業デザイン 説明文編
- イントロダクション:1人1台端末時代の国語授業デザイン
- 6年 メディアと人間社会/大切な人と深くつながるために
- @2つの説明文から自分の考えを形成しよう
- 1時間目→単元最後に取り組むことを知る
- 2時間目→どちらに共感する?
- 3時間目→「メディアと人間社会」を読み解く
- 4時間目→「大切な人と深くつながるために」を読み解く
- 5〜7時間目→意見文を書く
- A単元全体の学びをスパイラルにつなぐ
- 1時間目
- →これからの社会について考える
- →「メディアと人間社会」を読んで感想を交流する
- 2・3時間目
- →「大切な人と深くつながるために」を読んで感想を交流する
- →2つの文章の要旨を書く
- 4時間目→2つの文章の書き方の工夫と,主張の共通点を見つける
- 5時間目→「プログラミングで未来を創る」を読んで要旨をまとめ,3つの文章の共通点を見つける
- 6・7時間目→【課題】「これからの社会でどう生きていくか」について,条件に沿って自分の考えをまとめ,読み合う
- 2つの実践の共通点とは―比較から見えるもの―
- 2章 GIGAスクール構想で変える!1人1台端末時代の国語授業モデル 説明文編
- 1年 くちばし 構造を読み解く第一歩
- 1時間目→音読をする
- 2時間目→並び替えよう
- 3時間目→説明文の構造を読み解く@
- 4時間目→説明文の構造を読み解くA
- 5時間目→1番驚いたくちばしはどれか考えよう
- 1年 どうぶつの赤ちゃん パズルのように楽しめる反復学習
- 1時間目→これまでの学びとこれからの学びをつなげる →感想を書く
- 2〜4時間目→問いの答えを見つけながら読む
- 5時間目→ライオンとしまうまとカンガルーの赤ちゃんを比べる
- 6時間目→事例の順序性を考える
- 7時間目→本でいろいろな動物の赤ちゃんの様子を調べて,カードを作る
- 8時間目→調べた赤ちゃんのカードを比べる
- 2年 かんさつ名人になろう ICT活用で気づきを多様に
- 1時間目→単元のめあてをつかむ →観察のポイントを知る
- 2時間目→ミニトマトの観察メモを作成する
- 3時間目→よい表現を交流し,もう一度観察メモを取り,観察記録文を書く
- 4〜6時間目→観察メモを取り,観察記録文を書く
- 7時間目→これまでの観察メモと記録文をまとめ,学習を振り返る
- 3年 こまを楽しむ 「比較」から「創造」を生み出す単元展開
- 1時間目→「はじめ」と「おわり」を読んで,「中」を予想する
- 2時間目→「中」の事例:「色がわりごま」と「鳴りごま」を詳しく読む
- 3時間目→「中」の事例:「さか立ちごま」と「たたきごま」を詳しく読む
- 4時間目
- →「中」の事例:「曲ごま」と「ずぐり」を詳しく読む
- →筆者が「ずぐり」を最後に紹介したわけを考える
- 5〜7時間目→7つ目の事例を自分で書く
- 4年 ウナギのなぞを追って 試行錯誤して要約するコツを見つけられるようにする
- 1時間目→科学的読み物を紹介する文章を考える
- 2時間目→「ウナギのなぞを追って」を読んだ感想を書く
- 3時間目→「ウナギのなぞを追って」を読んだ感想を聴き合う
- 4時間目→筆者の表現の工夫を分析する
- 5時間目→筆者の表現の工夫の分析を聴き合う
- 6・7時間目→「ウナギのなぞを追って」の紹介文を書く
- 8時間目→要約した文章を書くコツを整理する
- 9時間目→はじめに書いた紹介文を修正する
- 5年 想像力のスイッチを入れよう 共同編集しながら,共に追究する
- 1時間目→初めて読んで感じたことや考えたことを書き表す
- 2時間目→初めて読んで感じたことや考えたことを聴き合う
- 3〜5時間目→筆者の表現の工夫を追究する
- 6時間目→これまでの学習を整理する
- 6年 時計の時間と心の時間 互いの考えをどんどん重ねながら追究する
- 1時間目→「笑うから楽しい」を読んで,事例と主張の関係を考える
- 2時間目→初めて読んで感じたことや考えたことを書く
- 3時間目→初めて読んで感じたことや考えたことを聴き合う
- 4〜6時間目→筆者の表現の工夫を追究する
- 7時間目→これまでの学習を整理する
- 参考・引用文献,サイト
- おわりに
はじめに
『1人1台端末時代の国語授業づくり』を手に取っていただき,ありがとうございます。本書は,「GIGAスクール構想で変える! 」シリーズの第4弾となります。
以前,SNSで「国語・算数・理科・社会のどの教科が1番,タブレット端末を使いづらいですか」というアンケートを行いました。結果は,「国語が1番使いづらい」という結果になりました。私は正直,国語が1番とは思いませんでした。実は私は国語と社会は使いやすい教科だと考えていました。1人1台タブレット端末ありの国語授業は,子どもたちの学びがこれまで以上に深まることを先生も子どもも感じやすいと考えています。
では,どうして国語では使いづらいと思うのでしょうか。
・ノートに自分の考えを書かないといけない
・子どものタイピングの問題
・タブレット端末がなくても,国語の授業が成立する
といった理由からではないでしょうか。
タイピングは,計画的に子どもに経験を積ませることが必要になってきますが,残り2つの理由は国語授業について,再考する必要があります。
1人1台タブレット端末の授業を考えていくとき,タブレット端末をどう使うかではなく,タブレット端末で授業をどう変えたいかということを考えることが大切になってきます。
そこで,1章では同じ単元の2つの実践を紹介します。2つの実践を紹介した後は,2つの実践の共通点や相違点について説明をしていきます。
この共通点が1人1台タブレット端末の授業を行う上でのポイントに,相違点がそれぞれ授業者の思いになるのではないかと考えています。この共通点・相違点を明らかにした上で実践を紹介していきます。
さぁ,「1人1台端末ありの国語授業」にアップデートしていきましょう。
/樋口 万太郎
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