- 序章 駆け出し教師がぶつかる壁を鬼速で越える
- 第1章 秒で自信をつける
- 自分自身の自己肯定感を上げたい→ たった3分! 継続しやすいハードル設定で「感謝日記」をつける
- 子どもの自己肯定感を上げたい→ 行動を否定しても、人格は肯定する
- 板書を綺麗に書きたい→ 紙に書く技術だけでなく、板書のための5つのコツを身につける
- 片づけができるようになりたい→ 教師に必要な片づけは、プリント管理と断捨離だけと心得る
- 思考の見落としをなくしたい→ 見る勇気をもち、第三者の目を入れ、自ら開いていく
- 切り替えを上手に行いたい→ キューブラー=ロスモデルを、鬼速で走り抜く
- 失敗から立ち直りたい→ メタ認知、リフレーミング、課題の分離を行う
- 第2章 子どもを輝かせる教師になる
- 「勉強は役に立たない」にスパッと答えたい→ 逆上がり、分数の割り算を指導する本当の理由を伝える
- 「学校に行かなくてもいい」にスパッと答えたい→ アクティブ・ラーニングのメリットを説明する
- 内発的に動ける子どもにしたい→ 褒める、叱るではなく「Iメッセージ」を送る
- 忘れ物を0にしたい→ 明日忘れないようにする方法、今後忘れない方法、今日どうするかを考えさせる
- 運動会で力を発揮させてあげたい→ 身体のコントロール感覚を身につけるための3つの声かけをする
- ドッジボールで、クラスの雰囲気をよくしたい→ 避ける、投げる、捕る! 苦手な子も参加したくなる3つの声かけをする
- テストの結果を向上させたい→ ケネス・ヒグビーの7つの方法を組み合わせる
- 子どもたちが自分で説明できるようにしたい→ 「まつだくん」を与えて、きっかけにする
- 良い読書感想文を書かせたい→ 今までの自分+読書刺激=これからの自分! 自分主体で書かせる
- 第3章 尊敬するあの人になる
- 大事な場面で力を発揮したい→ 緊張を克服し、エネルギーに変える方法を知っておく
- 好印象を与えたい→ メラビアンの法則を使って、コミュニケーションを制する
- 威厳があるように見せたい→ ハロー効果で、印象を大きく変える
- 有名塾講師や尊敬する先生のように、惹きつけたい→ 「カリギュラ効果」「ゲインロス効果」「希少性の強調」に近づく
- 物事を広く見る地頭の良さがほしい→ 広い視野を得るためのメタ認知力を高める
- 地頭が良くなる言葉がほしい→ メタ認知力があっという間に高まる言葉を口ぐせにする
- とにかく秒で賢くなりたい→ 科学的に姿勢を正す
- 第4章 コミュ力お化けになる
- 朝のテンションを上げていきたい→ 交感神経と副交感神経をコントロールする
- 感情に左右されずに、即行動したい→ 5秒ルール、20秒ルールで、感情よりも先に動く
- 先輩教師に角を立てずに物申したい→ ゴードン・バウアーのデスク法に基づき4段階で相手に伝える
- 偉い先生と堂々と渡り合いたい→ 「アンカリング」「ベビーステップ」「実況中継」を装備する
- 許してもらえる謝り方をしたい→ 言い訳は逆効果! 4段階のステップで謝罪する
- 口達者な相手に反論したい→ 「背理法」「テーブルの無効化」を言い返すカードに持つ
- 飲み会をスマートに断りたい→ アサーティブ思考で好印象を与えつつ、はっきり断る
- 第5章 地域を飛び出しさらに高める
- 限られた時間で成果を出す→ 15分のパーツ、シングルタスク、ブランク資料で効率化を図る
- 革新的なアイデアをどんどん閃かせたい→ 「資料集め期」「放置期」「ブラッシュアップ期」の3つのステップを踏む
- 物事を継続させたい→ ツァイガルニク効果を刺激して、大雑把に見える化する
- 物事を先延ばしにしたくない→ まず取りかかる、そして3割主義で楽しむ、それでダメなら寝る
- 研究会で顔を売りたい→ 初頭効果と、シュガーマンメソッドを活用する
- 研究授業をバリバリしていきたい→ 尊敬する人をモデリングすることで、最短距離を走る
- 最高の自分で子どもたちと向き合いたい→ 副交感神経の働きを促し、アメリカ海軍式睡眠法で眠る
- 子どもだけでなく、自分も幸せになりたい→ 白と黒のグラデーションをねらうことで、幸せの入り口に立つ
- 子どもだけでなく、自分も夢を叶えたい→ 公言する、何でもいいから完成させる、夢日記を書く
まえがき
本書は、教師版の、自己啓発本+ビジネス書です。
自己啓発本とは一般的に、モチベーションを高めたり、不安を和らげたりするための、心の部分に作用する種類の書籍です。たとえるなら、滋養強壮に効く栄養ドリンクや、傷みを和らげる鎮痛剤を心の中に投入するようなイメージです。
本書を手に取っていただいた皆さんの中には、教師として何となく日々をやり過ごすだけではなく、自分なりのメソッドを開発したり、同僚や地域を牽引したりして、教育そのものを変えたいと思われている方もいるかもしれません。また、逆に日々不安で、それでも何とか教壇に立ち、そんな自分を変えたくて、読んでくださっているのかもしれません。
本書の内容は、そのような方の強力なやる気のもとになり、また強力なお守りになるものではないかと思っています。教師は年度によって、良いときもあれば、苦しいときもあります。どちらの状況でも、あなたの教職に対する前向きさを支える一冊になることを目的に、書き進めたものです。
しかし、自己啓発本のよくあるデメリットとしては、そのように心の部分ではサポートが得られても、あまり実利が伴わないということがあります。先ほどたとえた栄養ドリンクや鎮痛剤が、健康そのものや病巣そのものに作用するわけではないことと同じです。
それでは意味がないと思っているので、そこをカバーするうえで本書は、+ビジネス書、というイメージで書いています。まず、自己啓発本は根拠がないと言われることが多いですが、本書は心理学などエビデンスのあるものを考えのもとに置いています。また、できるだけ教室や職員室などの具体的な場面を例示することで、いわゆる教科書的な抽象論に陥らない読みやすさを目指しました。
また、教師としてだけでなく、これから生きていくうえでも役立つ汎用度の高いものを紹介しています。様々な場面に転用可能ですので、教師だけでなく、塾講師やインストラクターはもちろん、一般の方々にも、また、一人の個人としての生き方を考えるうえでも、参考にしていただけるものではないかと思っています。
今、あなたの目の前に広がる世界を変える一番簡単な方法は、あなたの脳の中を変えることです。さあ、ページをめくり、その第一歩を踏み出しましょう。
/熱海 康太
ただの直感や経験に基づいた本ではなく、心理学やその他学問を基にした参考になる本でした。
これから成長できるよう頑張りたいです。