人間関係形成能力を育てる学級経営365日ガイドブック 1年

人間関係形成能力を育てる学級経営365日ガイドブック 1年

新刊

BEST300

つながる力で最高の学級経営を!1年担任365日の仕事術

人間関係形成能力を育て学びやすく居心地のいいクラスづくりへ!子どもたちの「つながる力」を引き出すことで、学級は最高のチームになります。1年生の1年間365日の学級づくりについて、月ごとのポイントをまとめてわかりやすく解説した、1年担任必携の書です。


紙版価格: 2,376円(税込)

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ISBN:
978-4-18-372127-3
ジャンル:
学級経営
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 208頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年3月5日

目次

もくじの詳細表示

シリーズ発刊に寄せて
まえがき
第1章 なぜ,いま「つながる力」か
1 世界の中の日本人の幸福度
2 私たちの幸福度
3 日本人のつながり方
4 「閉じた乏しい人間関係の」国,日本
5 人間関係形成能力と学習指導要領
6 人間関係形成能力とは
7 安全基地と仲間
8 今こそ,他者とつながる力を子どもたちに
第2章 すべては安全基地からはじまる
1 1年生担任のミッション
2 自らつながりを求める子どもに
第3章 人間関係形成能力を育てる学級経営365日 1年
1 春休み 自分からつながる
1 子どもたちとの出会いに向けて園とつながる
2 入学式に向けて同僚とつながる
3 1年生担任でつながる
4 自分のための時間をもつ
Column1 「謙虚さ」の罪
2 4月 3つの基地をつくる
1 入学式で「学校」びらき
2 学級びらき
3 学年びらきで,つなぐ大人の手を増やす
4 授業びらきで,つなぐ手をつくる
5 3つの基地をつくる
6 担任としての5つの決意
3 5〜7月 自らつながる集団づくり
1 学級目標で学級づくりに参画する
2 係活動
3 当番活動
4 つながりを感じながら学習の舵取りにチャレンジする
5 共感して聞くスキルを養う「学級会」
4 夏休み 仕事・自分・子どもたちのための1か月
1 夏休み前半〜勤務日・夏休み明けの自分のために〜
2 夏休み中盤〜「自分の」夏休み〜
3 夏休み後半〜勤務日・夏休み明けの子どもたちのつながりのために〜
5 9〜12月 3つの基地から船で漕ぎ出す
1 「ゆらぎ」を防いでつながる
2 行事でつながる
3 リーダーとつながる
4 3つの共感力でつながる
5 学ぶ集団としてつながる
6 冬休み 所要時間5分の「のりしろ」づくり
1 3学期への「のりしろ」
2 ひとくふう
7 1〜3月 「思い」を大事に過ごす3か月
1 話し合いの集大成
2 6年生とのつながりに感謝する
3 学級じまい
Column2 隣のクラスも幸せにする
あとがき

まえがき

 「つながる力」って,何でしょうか。

 教員をしている友人たちに聞いてみると,こんな答えが返ってきました。


 ・相手を知ること

 ・教員と子どもの縦のつながり,子ども同士の横のつながり

 ・人に貢献しようとする行動や,人にヘルプを出せるような学び合い

 ・相手の思い描くこと(未来)を想像して行動すること


 「つながる力」と一言で言っても,そこから想起されることは様々です。そして,そのどれも大切なことです。


 私が,「つながる力」と聞いて思い出す子がいます。Mさんです。

 Мさんは,「変わった子」という申し送りの子でした。ふわふわと雲の中にいるかのような言動をしているかと思いきや,注意した男性教員に「は?誰に言ってんの?」と反抗的な態度を取り,怒り狂って机を投げるようなこともありました。当時Mさんのクラスは学級崩壊状態であり,彼の言動は荒れを助長しているかのようにも見えました。


 そんな彼のいる学級を受け持つことになり,付き合っていくと,飄々として見える反面,とても繊細な心をもっていることが分かりました。無事1年が終わろうとしていたとき,お母さんからお電話をいただきました。

 「先生,あの子は先生に会えて幸せだと思います。Мは勉強が苦手ですが,授業は楽しいって言うんです。みんながあれこれ意見を出して,それを先生が嬉しそうに見ていると,『いいね,いいね』と思うらしくて」


 Мさんは,確かに勉強は好きではありませんでした。でも,授業にはいつも積極的で,ユーモアもあって,そんなМさんのつくる楽しい雰囲気に私も助けられていました。

 結局,Mさんとは,4年生から6年生まで担任として伴走しました。その後,Мさんが卒業してから,偶然街中でお母さんにお会いしました。

 「Мは,ちょっと中学校の生活がつらいらしいですが,そんな時は思い出すんだそうです,先生とみんなと過ごしたことを。子どもにとって,小学校で素敵な先生や友達と出会うことは,その後の人生の支えになるんですよ」


 つながる,というのは,案外そういう素朴なことなのかもしれません。Mさんのように,思い浮かべるだけで,力をもらえる「何か」があること。子ども時代につながった経験は,その後のつながる力の源となっていくのだろうと思います。


 つながる力があれば,どんな困難に出会っても「きっとなんとかなる」と自分自身を鼓舞することでしょう。それは,学びへも転化され,学ぶことが孤独な作業ではなくなり,自分も友達も幸せになる方法を探していきます。それがゆくゆくは,社会へと還元されていくことを願っています。彼らが,彼ら自身の手で社会をよりよいものへと変えていく……夢のようなことだと思いますか。でも,教員はそういう奇跡を起こせる仕事だと思います。


 この本に書いたことが,読まれた方の心に,小さくても大きく広がっていく波紋となって,誰かとつながる一助になりますように。


   /北森 恵

著者紹介

赤坂 真二(あかさか しんじ)著書を検索»

1965年新潟県生まれ。上越教育大学教職大学院教授。学校心理士。ガイダンスカウンセラー・スーパーバイザー。日本学級経営学会(JACM)共同代表理事。19年間の小学校勤務では,アドラー心理学的アプローチの学級経営に取り組み,子どものやる気と自信を高める学級づくりについて実証的な研究を進めてきた。2008年4月から,これから現場に立つ若手教師の育成,主に小中学校現職教師の再教育にかかわりながら,講演や執筆を行う。

北森 恵(きたもり めぐみ)著書を検索»

1977年富山県生まれ。宮城教育大学大学院修了。富山県公立小学校教諭,手話通訳者。宮城県公立小学校教諭,聾学校教諭を経て,現職。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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