確かな国語学力(基礎・基本)を育てるマスターカード(小学3年生用)

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国語の基礎学力をコピー可能なマスターカードで鍛え上げる。

書く活動を適正にするマスターカードは、インタビュー・レポートから企画書、取材メモ、理科系説明文、生活文、「読む」マスターカードでは速読、教室音読、答え方、場面読み、情景読み、箇条書き読み、レトリック読み等。


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ISBN:
4-18-370314-X
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 128頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

本書をお求め頂いた皆様へ
国語科教育を革新する教材開発 /野口 芳宏
趣旨説明 /柳谷 直明
国語科言語活動系統(本シリーズで扱う教材名一覧)
第T章 「話すこと・聞くこと」活動を適正にするマスターカード
〜「読むこと」から「話すこと・聞くこと」へと言語活動を系統化させ,確かな国語学力(基礎・基本)を育てる〜
〈スピーチの系統〉
1 遊びPRスピーチ(声の調子『高低,強弱,緩急,明暗,昇調・降調』)
2 進行,説明スピーチ(話し方「声『発声・発音――姿勢,口形――,調子――高低,強弱,緩急,明暗,昇調・降調――』,身体『表情,視線』,定型『挨拶,目的,本題,挨拶』」)
〈聴取の系統〉
3 聴き咎め(発言「メモ,挙手,尋ね,返事,お礼」)
〈対話の系統〉
4 調査結果報告会(話し合い方「話し方『声,身体,構成――挨拶,目的,課題,理由,方法,結果,挨拶,交流,挨拶』,応答,進め方『進行,記録,報告順番,時間』」)
5 インタビュー(定型「挨拶,氏名,依頼,目的,質問,お礼,挨拶」,技術「丁寧,視線,速度,音量,メモ,明瞭,反応『相槌,うなずき,繰り返し,尋ね』」)
6 読書PRスピーチ(話し合い方「話し方『声,身体,定型――挨拶,目的,書名,著者名,粗筋,感想,問い,答え,挨拶,交流,お礼,挨拶――』,聴き方『聴取メモ,視線,反応』,尋ね方『挙手,返事,尋ね,お礼』」)
第U章 「書くこと」活動を適正にするマスターカード
〜「読むこと」から「書くこと」へと言語活動を系統化させ,確かな国語学力(基礎・基本)を育てる〜
〈視写,聴写の系統〉
7 視写・聴写(表記「句点,読点,かぎ,二重かぎ,一字下げ,改行」)
〈引用の系統〉
8 インタビュー・レポート(区切り符号「句点,読点,中点,かっこ,かぎ」)
〈目的,相手の系統〉
9 学級新聞(学級新聞の定型例「@題字,A割り付け,B発行者,発行日,号数,後記,C見出し,Dリード,カット」,作文の技術例「@文体,A区切り符号,B文字,C文,D改行段落」)
10 礼状(横書きでの礼状の定型例「@前付け,A前文,B主文,C末文,D表書き・裏書き」,作文の技術例は上記と同様なので省略。)
〈取材,話題の系統〉
11 企画書(横書きでの企画書の定型例「@前付け,A主文,B箇条書き」,作文の技術例は省略。)
12 取材メモ(@題材収集のための取材メモ例「題材・疑問メモ,思い出メモ,着想・発想メモ,情報・読書メモ」,A取材練習のための定型メモ例「インタビューの定型例,電話での通信の定型例,レファレンスの定型例,アンケートの定型例」)
〈構成,記述の系統〉
13 理科系説明文(理科系説明文の定型例「@序論,A本論1,B本論2,C本論3,D結論/ 作文の技術例は省略。」)
14 生活文(生活文の定型例@題材・題名,A書き出しと結びの照応,B主題,C情景,D構成/ 作文の技術例は省略。)
〈推敲,評価の系統〉
15 詩歌(詩の定型例「@起,A承,B転,C結」,詩歌の技術例「@主題,A言葉,Bレトリック,C視点,Dリズム,E形」)
第V章 「読むこと」活動を適正にするマスターカード
〜「読むこと」自体の言語活動を扱い,確かな国語学力(基礎・基本)を育てる〜
〈読書の系統〉
16 速読(速く読む方法「文読み,語句読み,段落読み,多読カード」)
17 教室音読(練習方法「追い読み,猪突読み,目ずらし読み」,定型読み「題名読み・作者名読み・本文の読み」,技術「緩急,昇調・降調」)
〈叙述の系統〉
18 答え方(構成「段落・時間の順序」)
〈想像,批評の系統〉
19 場面読み(場面を読む方法「本の情報,時,人物,場所,様子・行動・心,中心事件」)
20 情景読み(景色と心情との関連を読む方法「情報読み,場面読み,中心事件読み,心情読み,情景読み,問答読み」)
〈説明,主張,認識の系統〉
21 箇条書き読み(箇条書きを読み書きする方法「番号,符号,体言止め,名詞,常体」)
22 レトリック読み(レトリックの読み方「何を何に。意味。比喩法――直喩,隠喩,擬人,擬物,擬声,擬態――,倒置法」)
〈目的の系統〉
23 説明文の読み(段落相互の関係「構成,話題,問い,答え,説明,まとめ」)
『プランくん』/ 観察カード/ 絵日記用紙/ 情報メモ/ 原稿用紙A/ 原稿用紙B/ 国語科学習用語一覧
後書き /柳谷 直明
「鍛国研○○ゼミ」づくりの呼びかけ

国語科教育を革新する教材開発

 「無限な宇宙に比すれば,人間は葦の如く弱いが,それを知っている人間は『考える葦』として『知らない宇宙』よりも偉大である。」と説いたのはフランスの大哲パスカルだそうである。「考える」ことによって初めて人間の尊厳が生まれる。「考える」ことのできる人間は実に偉大である。

 では,いったい我々はどのようにして「考える」のだろうか。それは「言葉」という文化に支えられてである。思考とは,言葉の高度な操作の謂である。言葉を持たない動物はいかに利口に見えても「考える」ことはできず,本能によって判断をするほかはない。数語しか持たない赤ん坊の思考はないに等しく,言葉を多く獲得していくにつれて,その思考もまた複雑かつ高度になっていく。言葉を多く持つ者は言葉を少ししか持たない者よりも高度な思考ができる。深く,確かな思考をするには,多様な言葉を獲得することが不可欠であり,大前提となる。言葉こそ,思考の土壌だと言える。

 数学では計算力,計算の技術が高いことが重要である。計算の技術が高いというのはどういうことを意味するか。例えば分数を例にとって考えてみよう。分数の計算をするには,まず分子,分母,通分,約分,仮分数,帯分数などという言葉を知らなければならない。これらの言葉を知ったその上で,加法においては共通分母なら分子同士を加える。減法においても共通分母にしたその上で,前項の分子から後項の分子を引くという「ルール」を適用する。つまり,計算の技術を身につけるということは,必要な用語を習得し,然る後にルールに則って演算をするということにほかならない。必要な用語を習得することなく,またルールの用語を学ぶことなくして数学の計算をすることはできない。用語もルールもつまりは知識であり,言葉である。このことから,私は以前から次のように主張をしてきた。


  技術とは,知識を安定的に行為化できることである。


 「安定的に行為化できる」というのは「行為化」が,物のはずみや偶然ではなく,いつも確実になされるという意味である。数学の学力が高いということは,数学に関する用語とルールを多く,確かに身につけ,それらを常に安定的に駆使できる行為力を持っているということである。

 国語学力は,全ての教科の学力の中で,最も重要視されてきたし,今もされている。国語科は筆頭教科であり,授業時数もどの教科よりも圧倒的に多い。それらは国語科が重要視され,尊重されていることの証と言えるだろう。全ての学力が言葉や文字や考える力を前提としていることを思えば,国語科重視は当然のことである。

 しかしながら,奇妙なことにその肝腎な「国語学力」を身につけるにはどうすればよいのか,という「学力形成の方法論」は,こと「国語科」に関する限り,ほとんど解明されることなく過ぎてきた。国語学力を身につけるには読書をするに限るということぐらいしか誰にも言えなかった。多くの大人が保有している現在の国語学力が国語科の「授業」によって形成されたと考えている人はまことに少ない。大方が,自分の国語学力は日常の言語活動の読み書きの中でいつの間にか「自然に」形成されてきた,と考えている。小,中学校でなされてきた国語科の夥しい授業時間は,その「有効性」と「貢献性」において極めて不評である。反対に国語科の授業への不信感と無力感が強く印象づけられているようだ。なぜ,こんなことになるのだろうか。

 それは,国語科のこれまでの授業が,国語学力形成の大本になる必須の「学習用語」と,それを生かす「ルール」をほとんど解明せず,教えもせずにきたからではないか。これが私の「仮説」である。そのことを漠然と感じてはきたのだが,具体的な解明に挑むことにはついついためらい,泥んできた。何とかしなくてはいけない,という思いが頭を領しているだけだった。解明の一歩を全く踏み出さなかった訳ではないが,捗々しい進展はなかった。その難事に挑んだのが本書の著者,柳谷直明先生である。これは,国語教育改善提案の画期的なシリーズである。私は,どのようにこの本が現場の国語科教育を変えていってくれるかと,大きな期待を寄せている。長い間,誰も挑もうとしなかった国語学力の「学習用語」と,その「ルール」を明快に提示した大胆な本シリーズが,広く活用され,子どもの国語学力の確かな獲得と形成に役立ってくれることを私は強く期待し,かつ確信しているものである。


  平成16年10月8日早朝   /野口 芳宏 記す

著者紹介

柳谷 直明(やなぎや なおあき)著書を検索»

1961年1月 札幌市に生まれる。

2003年3月 北海道教育大学大学院国語科教育修士課程修了。

〈現在〉岩見沢市立美園小学校


「鍛える国語教室」研究会空知ゼミ(代表 柳谷直明)

2002年3月に発足した。『鍛える国語教室』(2005年3月現在,第5号)を発行し,授業実践交流を行っている

野口 芳宏(のぐち よしひろ)著書を検索»

1936年2月 千葉県君津市に生まれる。

2001年3月 北海道教育大学教授退官。

〈現在〉麗澤大学,千葉経済大学短期大学部各講師

著者多数。日本教育技術学会(名誉会長),日本言語技術教育学会(副会長),「鍛える国語教室」研究会(主宰)などに所属。2005年3月,NHK「わくわく授業」に出演するなど,各地の教師の要望に応えて全国教育行脚に励んでいる。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 国語科「学習用語」を言語活動ごとに明示してあります。したがって,言語活動の充実に役立ちます。更に,アクティブ・ラーニングの導入にも使えます。御活用ください。
      2016/1/30著者

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