- まえがき
- 第一部 文芸教材の読み方・読ませ方
- はじめに
- ことばの芸術/ 文芸教育のねらい
- 一 岩崎京子『かさこじぞう』
- 1 文芸作品を教材とする
- 作品と教材/ 題名と作者名/ 人権の尊重/ 文化の尊重/ 読解指導/ 良い文章/ 考えなければ分からないこと/ かさねことば/ あるところ/ 人物の呼称/ 呼称の変化/ 表現の順序/ いつどこで/ 表現の原理
- 2 文芸教材の読み方・読ませ方
- 「教材を」でなく「教材で」/ 生きてはたらく力/ 表現の形式/ 作文との関連/ ムダな発問/ 基本的課題/ 人物/ 具体に即して/ 筋をとらえる/ 原則のある板書/ 「も」をおさえる/ ことばの指導の方法
- 3 教材で何を教えるか
- わかり方を分からせる/ 論理をつかませる/ 本当に分かっていないこと/ 教育の原則/ 変化をともなう反復/ 昔話の背景/ 声喩/ ことばは道具/ 後戻ってとらえなおす/ 基本的性格/ 一貫性のある授業/ 対句的表現/ 形をかえて復習する/ <も>のはたらきについて/ 教材の特質を生かす/ 話者・地の文・せりふ/ 主語省略/ 裏を読む―形象の相関性/ 低学年では人物像中心/ 毎時間新しいことをひとつ/ チェック・ポイント
- 4 子どもとともに学ぶ授業
- 人間を見る目/ 予想外の反応/ 相反するイメージ/ 内の目・外の目/ 同化・異化/ 理論と授業/ 子どもとともに学ぶ/ せりふに目をつける/ くり返されることば/ わかり合う関係/ つまずきの原因/ 時間割の工夫/ 三種類の語り方/ 視点をおさえる/ かぞえたて/ たしかめよみ
- 二 宮沢賢治『やまなし』
- 話者と作者/ 文図/ 話者の位置/ クラムボン/ ムダな研究/ 研究の意味/ 非文芸的な問い
- 三 今西祐行『太郎コオロギ』
- 話者も人物のひとり/ 話者の性格/ 二重視点/ 視点の転換/ 逆接の前と後/ 人物のせりふ/ 文末決定性/ 文末の特徴/ 話者の態度/ 話者・人物・読者/ 話者の判断/ 視点人物・対象人物/ めりはりのある授業としらみつぶしの授業
- 第二部 教材・教案・授業
- 一 文芸研方式による授業
- 文芸研方式/ とおしよみ/ まとめよみ/ 典型をめざす読み/ 虚構の方法を学ぶ
- 二 教材
- 1 教材とは何か
- 作品と教材/ ひきだすための教材/ 意識化・理論化/ 教育の本質/ 教育の目的/ 文芸教材の価値/ 文法と表現/ 教材性/ 美の教育/ よい教材/ 上限はない/ 下限はある
- 2 教材の選び方
- はば広く選ぶ/ 個性による個性の教育/ 悪文ということ/ グループで選ぶ/ 教材群しとて/ 現行教科書/ 三位一体/ あみの目の一点/ 今、文芸研では
- 3 教材分析・研究のしかた
- 集団的に/ 先人の研究に学ぶ/ 出典を明記/ 分析の方法@項目に分けて/ 分析の方法A授業を頭において/ 作品の場面わり/ 教材としての場面わり/ 小見出し/ 文図/ 分析の方法B問いをつくって/ つづけよみ・くらべよみ/ まとめ方
- 三 教案
- ひきだすための教案/ 力を育てるために/ 作品の意味づけ/ 解釈の多様性と相対性/ ねらい/ 開かれた教案/ 教案は出発点/ 流れの変化に乗って/ 授業はゲーム/ 二段階の教案/ 予想される反応/ 立ち止まれ/ 一回きりの教案/ 実用的な教案/ 練りに練って/ 手がかり・手だて・手順
- 四 授業
- 1 ひきだす授業・せりあがる授業
- ことばをふまえて/ 事物の論理をふまえて/ イメージの論理をふまえて/ たしかな読み/ ゆたかな読み/ いろいろな読み/ 教師の役割/ 作者の意図をこえる/ 読者も創造する/ ひきだす授業/ ギリギリまでひきだす/ 一世紀間の教室風景/ つけたし方式/ 失敗をのりこえる力/ 矛盾をひきだす/ 聞き合い学習/ めりはりのある授業
- 2 授業の具体的展開
- 授業の系統化/ レンガを積む/ もち味を生かす/ 授業の運び/ 読者の気をひく/ 仕組・仕掛/ 三つの授業の形/ 仕組・仕掛のある授業/ 子どもは知りたがり屋/ 教師も作者の工夫に学ぶ
- 3 文芸における問い
- 文芸における問い/ 問うに価する問い/ 作者の問い/ おしつける問い/ 子どもが選びとる問い/ 多様な発問/ 一問一答/ 一問多答/ 相互問答/ 複合発問/ からみ合う問題/ 問いが問いを生む/ 問いを見出す/ 問いとねらい
- 4 確かな授業の工夫
- 切りこみ方の工夫/ 先輩に学ぶ/ 決め手のある問いと決めてのない問い/ 先まわりした問い/ 後戻る問い/ 決まりきった答えを求める問い/ イメージ化のための問い/ 思考・理解のための問い/ ○×式発問/ あいまいな問い/ 文章から出て文章にかえる問い/ 問いから外れた答え/ まちがった答え/ 低い次元から高い次元へ/ 考えるシステム/ 板言の方向/ 色チョーク/ 板書は残こすか消すか/ わざわざ書いて消す/ 教育の近代化/ 教育機器/ 質問に答えて
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- 明治図書