1年間まるっとおまかせ! 中3担任のための学級経営大事典

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春休みから学級開きまで、新年度のスタートダッシュを完全アシスト。行事指導や、夏休み明けの緩んだ空気の立て直しなど、4月以外の学級経営の要所も徹底的に解説。希望にあふれる卒業式成功のポイントなど、中3担任が絶対押さえておきたいポイントを網羅しています。


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ISBN:
978-4-18-327315-4
ジャンル:
学級経営
刊行:
対象:
中学校
仕様:
B5判 152頁
状態:
在庫あり
出荷:
2020年4月10日
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Contents

もくじの詳細表示

Introduction
中学3年生学級経営成功の5つの秘訣 /玉置 崇
1章 春休み〜最初の1週間の全仕事ガイド
春休み
1日目
2日目
3日目
4・5日目
スタートダッシュが決まる 学級開き当日の鉄板トークネタ
2章 必ずうまくいく学級開きのアイデア
「出会いの演出」のアイデア
「自己紹介」のアイデア
「学級目標づくり」のアイデア
「学級通信」のアイデア
「仲間づくり・集団づくり」のアイデア
生徒指導コラム エネルギーをどこに向けるのか
3章 年度はじめの環境・システムづくり
「教室環境」づくり
「給食」のシステムづくり
「日直」のシステムづくり
「掃除」のシステムづくり
「座席・席替え」のシステムづくり
「朝・帰りの会」のシステムづくり
生徒指導コラム 担任のたった一言が生徒を救う
4章 春の行事指導のポイント&アイデア
「修学旅行」指導のポイント&アイデア
「体育大会・運動会」指導のポイント&アイデア
5章 年度はじめの生徒指導・学習指導のポイント
「生徒指導」のポイント
「学習指導」のポイント
生徒指導コラム 「新たな信頼関係をつくる」6月
6章 信頼される保護者対応術
「保護者会」の運営術
「三者面談」の運営術
「トラブル」の対応術
生徒指導コラム 部活動から学習中心の生活に
1学期の通知表文例集
7章 夏休み明けの学級引き締め&盛り上げ術
夏休み明けの学級引き締め術
夏休み明けの学級盛り上げ術
夏休みボケを吹き飛ばす 2学期初日の鉄板トークネタ
生徒指導コラム
行事指導,空回りにご注意
合唱コンクール,最悪の幕開け!?
8章 秋の行事指導のポイント&アイデア
「合唱コンクール」指導のポイント&アイデア
「合唱コンクール」ほめて学級を育てるポイント&アイデア
生徒指導コラム 人生の岐路に立つ!? 3年2学期
2学期の通知表文例集
9章 学級グレードアップのアイデア
「教室環境」グレードアップのアイデア
「掃除」グレードアップのアイデア
「日直」グレードアップのアイデア
「朝・帰りの会」グレードアップのアイデア
生徒指導コラム
卒業期前の,生徒の意識の差
担任の思いは生徒に伝わらず
成長を実感する 学年末の鉄板トークネタ
3学期の通知表文例集
卒業式―成功のための6つのポイント
中3担任の学級経営Q&A
1 初めての3年生担任,進路指導に不安があります…
2 なかなかリーダーが育ってきません…
3 生徒から好意をもたれ,困っています…
4 自分の指導方法に自信がもてません…
執筆者一覧

Introduction

中学3年生学級経営成功の5つの秘訣

   岐阜聖徳学園大学 /玉置 崇


@「君たちは学級づくり9年目のベテランだ」と強調する

 3年生の学級開きでは,いつも次のように話しました。

 「君たちは小学校で6年間過ごし,中学校では3年目となりますから,学級づくり9年目のベテランです。君たちにとっては,義務教育最後の学級となるわけですから,人生の中でずっとよい思い出となる学級にしたいと,私は思っています。そのためにベテランの君たちに学級づくりをかなり任せたいと思っています」

 このように宣言します。学級全員に最高学年としての自覚をもたせるとともに,この学級をよくも悪くもするのは君たちだと伝えたいからです。

 こうした呼びかけは,生徒の積極性を生み出します。4月当初は,学級委員,委員会,学級当番,係活動など,短時間で様々なことを決めていかなければいけませんが,このように呼びかけておくと,自ら立候補したり,決め方について意見を述べたりする生徒が多く,組織づくりで困った経験はありません。

 また上記のように宣言した以上,ちゃんと生徒に任せなくてはいけません。私は,この学級が誰にとっても居心地がよいものにするには,何を決めておくとよいかまで考えさせました。

 そんなことまで生徒に考えさせる時間はないと思われるでしょう。その通りです。私は,4月当初の「学級の時間」の時数と,決めなくてはならない項目を生徒に伝え,どうしたらよいだろうかと相談しました。「すぐに決めないと困ることは去年の方式でいい」とか,「家で案を考えてこよう。朝の会で,自分たちで決めておきます」など,「さすが学級づくりのベテラン」と拍手をしたくなる意見やアイデアが出されるものです。生徒を信じましょう。


A生徒は大人だとして接する

 私は,「中学3年生は義務教育最終年度である」ことをいつも意識し,「民主主義」「合意形成」「社会性」などという言葉をあえて多用しました。これは,生徒に「あなたたちを大人として見ていますよ」というメッセージを伝えるためです。生徒に背伸びをさせようという意図もありました。

 こうした担任の思いを受けとめた生徒は,学級会などでは建設的な意見を述べたり,調整役を担ったりしてくれます。

 このようなことがありました。学級新聞係に希望者が集まりすぎたとき,次の発言があったのです。

 「全員を係にして,2種類の学級新聞を発行することにすればいい。世の中では,いくつかの会社が新聞を発行しているのだから,1つにすることはないと思います」

 この意見には唸りました。このような見方や考え方ができる生徒がいるのだと感心してしまいました。4月早々から「社会」のことを意識して伝えてきたことが,こういう場面で表れたのだと思いました。

 中学3年生を大人として扱うと,彼らはそれを意気に感じてがんばってくれると体験から確信しています。


Bリーダーの素養がある生徒の意欲を高める

 次のような言葉を4月早々の職員室で聞いたことはありませんか。

 「今年の学級には,生徒会役員や学級委員経験者が3人もいるから,学級は大丈夫」

 こういう言葉を聞くと,この教師は生徒の気持ちを全く理解できていないなと思います。また,この教師の学級ではリーダーは育たない,むしろリーダーを潰してしまうぞと心配します。

 生徒の気持ちになってみましょう。いくらリーダー性がある生徒であっても,新学期を迎えて,「新学期だ。今年もよい学級にするようにがんばるぞ!」という生徒はいません。「担任は誰か,友達と同じ学級になれるのか」など,自分のことにしか関心がなくて当然です。学級づくりに思いを馳せるような生徒がいると考える方が不思議です。

 だからこそ,学級リーダーを育てることは学級担任の腕の見せどころなのです。経験者を含め,リーダー性があると申し送りがあった生徒は,そういった素養があるわけですから,ぜひとも学級で活躍させましょう。生徒にその力を発揮しようという気持ちにさせるのは,あくまでも学級担任であることを忘れてはいけません。


C叱るときはさっぱり型

 生徒から距離を置かれ,学級のまとまりを失ってしまう学級担任には共通する特徴があります。生徒が過ちをしたときの対応です。教師としてそれを注意するのは当然ですが,生徒はすでに自分自身の過ちはわかっているのです。それなのに,過ちをクドクドと説諭する担任からは,生徒の心は離れていきます。

 しかも,注意を受けていないまわりの生徒の心も離れていくのです。生徒は見ていないようでよく見ています。「担任はあんなにクドクドと言うのか。悪いとわかっているのだから,いちいちこれは悪いことだと言わなくてもいいのに」などと,批判的に見ているのです。叱るときはさっぱり型を心がけましょう。これは学級経営を成功させる秘訣の1つです。


D当たり前のことを当たり前にできることを価値づけする

 私が学級担任をしていたときには,「当たり前のことが当たり前にできることこそすばらしい」と,機会あるごとに伝えていました。

 当たり前のことが当たり前にできる学級では,生徒を注意することはほとんどありません。

 ・気持ちのよい返事ができる学級

 ・時間を守ることができる学級

 ・整理整頓ができる学級

 ・提出日を守ることができる学級

 ・清掃がしっかりできる学級

 4月当初にこうした当たり前のことを示します。そしてこのことは進学先でも,就職先でも,やはり当たり前のことなのだと強調します。人生の中で,これが当たり前でない時や場所は永遠にないとも話します。

 学級集団として大切なことは,当たり前のことが当たり前にできる学級であることだと価値づけます。当たり前の行為をさげすむような空気をつくらせてはいけません。

 私が校長となったときに,学級担任時代に生徒に言い聞かせていたこのことを思い出し,「ABCDの原則」をつくりました。

 A=当たり前のことを

 B=バカにしないで

 C=ちゃんとやれる人こそ

 D=できる人

 やはり,当たり前のことはいつの時代でも大切であることに変わりないのです。

著者紹介

玉置 崇(たまおき たかし)著書を検索»

1956年生まれ。公立小中学校教諭,国立大学附属中学校教官,中学校教頭,校長,県教育委員会主査,教育事務所長などを経て,平成24年度から3年間,愛知県小牧市立小牧中学校長。平成27年度より岐阜聖徳学園大学教授。

文部科学省「小中一貫教育に関する調査研究協力者会議」委員,「統合型校務支援システム導入実証研究事業」委員会委員長などを歴任。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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