1年間まるっとおまかせ! 中2担任のための学級経営大事典

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春休みから学級開きまで、新年度のスタートダッシュを完全アシスト。行事指導や、夏休み明けの緩んだ空気の立て直しなど、4月以外の学級経営の要所も徹底的に解説。希望にあふれる卒業式成功のポイントなど、中2担任が絶対押さえておきたいポイントを網羅しています。


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ISBN:
978-4-18-327226-3
ジャンル:
学級経営
刊行:
対象:
中学校
仕様:
B5判 152頁
状態:
在庫あり
出荷:
2020年4月2日
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Contents

もくじの詳細表示

Introduction
中学2年生学級経営成功の5つの秘訣 /玉置 崇
1章 春休み〜最初の1週間の全仕事ガイド
春休み
1日目
2日目
3日目
4・5日目
スタートダッシュが決まる 学級開き当日の鉄板トークネタ
2章 必ずうまくいく学級開きのアイデア
「出会いの演出」のアイデア
「自己紹介」のアイデア
「学級目標づくり」のアイデア
「学級通信」のアイデア
「学級で楽しめる」アイデア
生徒指導コラム あの手この手で信頼を得る4月
3章 年度はじめの環境・システムづくり
「教室環境」づくり
「給食」のシステムづくり
「日直」のシステムづくり
「掃除」のシステムづくり
「座席・席替え」のシステムづくり
「朝・帰りの会」のシステムづくり
生徒指導コラム 印象深い2人の男子生徒
4章 春の行事指導のポイント&アイデア
「職場体験学習」指導のポイント&アイデア
「学年行事」指導のポイント&アイデア
「体育大会・運動会」指導のポイント&アイデア
5章 年度はじめの生徒指導・学習指導のポイント
「生徒指導」のポイント
「学習指導」のポイント
生徒指導コラム
あらためて「2年生の生徒指導」は…
新米担任と学年体制
6章 信頼される保護者対応術
「保護者会」の運営術
「三者面談」の運営術
「トラブル」の対応術
生徒指導コラム 「慣れ」が「ゆるみ」につながる5月
1学期の通知表文例集
7章 夏休み明けの学級引き締め&盛り上げ術
夏休み明けの学級引き締め術
夏休み明けの学級盛り上げ術
夏休みボケを吹き飛ばす 2学期初日の鉄板トークネタ
生徒指導コラム
教室の椅子が教えてくれる生徒指導
学校を背負う覚悟を
8章 秋の行事指導のポイント&アイデア
「合唱コンクール指揮者・伴奏者」指導のポイント&アイデア
「合唱コンクール学級全体」指導のポイント&アイデア
生徒指導コラム 火種だらけの2学期!
2学期の通知表文例集
9章 学級グレードアップのアイデア
「教室環境」グレードアップのアイデア
「掃除」グレードアップのアイデア
「日直」グレードアップのアイデア
「朝・帰りの会」グレードアップのアイデア
送る立場としての卒業式―成功のための5つのポイント
生徒指導コラム 「困ったら回せ」の名刺に感激
成長を実感する 学年末の鉄板トークネタ
3学期の通知表文例集
中2担任の学級経営Q&A
1 2年生の学級経営がどうしてもうまくいきません…
2 女子のグループ間の仲がよくありません…
3 SNSにはまった生徒への対応はどうすべきでしょうか…
4 指導を徹底することができません…
執筆者一覧

Introduction

中学2年生学級経営成功の5つの秘訣

   岐阜聖徳学園大学 /玉置 崇


@2年生はサンドイッチの「具」であると強調

 若い頃,「2年生はだれる学年だから,いろいろと問題があってもしかたがないよ。3年生になると,進路のことを考えて,荒れもおさまるから我慢だよ」という言葉を耳にしました。2年生の学年主任が担任教師をなぐさめるために発した言葉です。

 教師の心情は日々の言葉の端々に表れます。しかたない,我慢だなどと考えていれば,生徒は「担任はこの学級をよりよくしようなんて思っていないな」と感じることでしょう。学級が荒れるのは当たり前です。

 生徒にとっても教師にとっても,どの学年であれ大切な1年間なのです。私は2年生の担任になると,印象に残りにくい学年だからこそ,生徒が記憶にずっととどめる1年間にしようとファイトがわきました。

 次のように学年はじめに語りました。

 「あなたたちは,中学校で1年間過ごしました。中学校生活にもすっかり慣れてしまって,2年生に進級しても新鮮味を感じていない人がいませんか。大間違いですよ。2年生はサンドイッチの『具』と同じです。『具』によってサンドイッチの味はずいぶんと変わります。みんなでおいしい,おいしい『具』をこの1年でつくりましょう」

 機会を捉えて,この話をするとよいでしょう。生徒の気持ちを高めることが大切です。


A徐々に手放していく

 1年にわたって担任がずっと学級の旗振り役をやっていませんか。生徒に任せる部分が徐々に増えなくてはいけません。担任と生徒の旗振り役の割合は,以下のようであるべきです。


 1学期  教師:生徒=2:1

 2学期  教師:生徒=1:1

 3学期  教師:生徒=1:2(以上)


 学級集団が成長してくれば,3学期は教師の旗振りはほんの少しでよいはずです。このような1年間の見通しをもって学級経営をすると,それぞれの時期に生徒につけておかなければいけない力が明確になります。

 私は,3学期の「学級の時間」は,すべて生徒が企画し運営できるようになってほしいと考え,4月当初から学級経営をしました。そのため,1学期は企画案のつくり方,運営の方法,留意することをしっかり教えます。そして,必ず成功体験を味わうことができるように,担任として精一杯動きます。

 その次の企画では,前回の取り組みを振り返らせながら指示を徐々に少なくしていきます。こうした戦略的な経営を心がけると学級経営が充実し,生徒の成長が楽しみになります。


Bリーダーは陰でほめ,フォロワーは全体でほめる

 生徒のよさやがんばりを価値づけしてほめることが大切です。しかし,単にほめればよいわけではありません。中学2年生という年齢では,精神的にやや不安定になり,素直に受けとれないことがあるので,要注意です。生徒をほめれば喜んでくれるだろうと担任は思いますが,逆効果になってしまうことがあるのです。

 若い頃の失敗談です。学級のことにとてもよく気づき,進んで動いてくれるリーダーが学級にいました。

 帰りの短学級で,「○○さんのおかげで,わが学級は□□先生からまとまりがあると言われました。○〇さんありがとう」と全体に話したときです。○○さんの表情が明らかに曇りました。しまった!と思いました。2日前にも○○さんを全体の前でほめたことを思い出したからです。少し考えれば,「みんなの前でほめられるのは嫌だ。ほめられるために動いているわけではない」といった○○さんの心情は想像できるのに,若気の至りでした。

 数日後に生活記録(生徒と教師がやりとりする日記風の記録)に,○○さんは「帰りの会で私の名前を言われたときはとても嫌でした。これからは絶対に呼ばないでください」と書いていました。

 それからは,リーダーは陰でほめる,リーダーを支える他の生徒(フォロワー)は全体の場でほめることを心がけました。安定した学級経営をするための重要な心づかいです。


C他の教師から価値づけをしてもらう

 3で生徒をほめること,ほめるときには場面を選ぶことを紹介しましたが,中学2年生ともなると,心では理解していても,素直に態度で表さない場合が多くあります。3で紹介したように,学級全体のがんばりを伝えたところで,担任が思うように生徒は喜びを表さないかもしれません。しかし,心の中では喜んでいるのです。それを肝に銘じておきましょう。

 これを踏まえた効果的なほめる秘訣があります。他の教師の力を借りて学級全体をほめるのです。

 学年主任や他学級の担任に,「最近,学級の掲示物がよくなってきています。もちろん担任として生徒のがんばりをほめていますが,何かの折でよいので,先生からもこのことについてふれてもらえるとありがたいです」と,協力を依頼しました。

 学級に行くと,「△△先生から掲示物がいいねって言ってもらえました。△△先生,見る目あるじゃん!」などと,生徒が満面の笑みを浮かべて,私に伝えに来たことがあります。それ以後,掲示物のクオリティはますますあがりました。


D1対1で話す場面を多くもつ

 安定した学級経営をするためには,学級担任と生徒一人ひとりがしっかり結びついていることが重要です。

 3年生の学級担任になると,進路相談など面接の機会が必然的に多くなります。そのときに実感したのは,やはり個々の生徒としっかりつながっていると,教室ではアイコンタクトだけでも会話している感じが生まれて,担任の気持ちも安定するということです。

 こうした経験から,私は他の学級ではあまり行われていない生徒面談を意図的に行いました。2年生の学級経営を成功させるためのおすすめの秘訣です。

 1人の面談時間を多くとる必要はありません。1対1になる場面を設けて,「最近,どう?」の一言だけでよいのです。生徒から何かしら悩みを聞き出そうとか,生徒に何かしら伝えようと思わない方が自然体でやりとりできます。面談時間を長くするより,1対1で話す機会を多くすることです。

 ただし,そのときの生徒の表情はしっかり捉えましょう。「メラビアンの法則」といわれるものがあります。それによると,「表情・仕草・見た目・視線などの視覚情報から得られるものが55%,声質・声の大きさ・抑揚・テンポなどの聴覚情報から得られるものが38%,言葉づかいや内容などの言語情報から得られるものはわずか7%」とのことです。表情や仕草,声の調子から,生徒の気持ちを捉えることが大切なのです。逆に,教師の表情や声質から生徒が感じるものがあることを忘れてはいけません。

著者紹介

玉置 崇(たまおき たかし)著書を検索»

1956年生まれ。公立小中学校教諭,国立大学附属中学校教官,中学校教頭,校長,県教育委員会主査,教育事務所長などを経て,平成24年度から3年間,愛知県小牧市立小牧中学校長。平成27年度より岐阜聖徳学園大学教授。

文部科学省「小中一貫教育に関する調査研究協力者会議」委員,「統合型校務支援システム導入実証研究事業」委員会委員長などを歴任。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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