資質・能力を育成する小学校国語科授業づくりと学習評価

資質・能力を育成する小学校国語科授業づくりと学習評価

近日刊行予定

コンピテンシー・ベースの授業づくりと学習評価を徹底解説!

資質・能力を育てる授業づくりや学習評価の理論とともに、指導と評価の一体化のための年間を通した指導と評価計画作成例や観点別評価・評定の解説、「学びのプラン」を活用した授業や評価事例まで、小学校国語科の新しい3観点の学習評価がこの1冊で丸ごと分かります!


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ISBN:
978-4-18-323744-6
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 144頁
状態:
近日刊行
出荷:
2021年10月29日
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Contents

もくじの詳細表示

はじめに
Chapter1 資質・能力を育成する小学校国語科の授業づくりと学習評価
1 学習指導要領が求める資質・能力
1 平成29年改訂学習指導要領が求める資質・能力
2 コンテンツ・ベースとコンピテンシー・ベースの資質・能力の育成
3 「何を学ぶか」,「どのように学ぶか」,「何ができるようになるか」
2 小学校国語科で育成すべき資質・能力
1 育成すべき資質・能力とは
2 資質・能力を育成するカリキュラム・マネジメント
3 国語科における「主体的・対話的で深い学び」の授業づくり
1 子供を主語にした授業づくり
2 「個別最適な学び」を目指す授業
3 「主体的・対話的で深い学び」とは
4 国語科における学習評価の方向性
1 喫緊の課題としての「学習評価の充実」
2 学習評価とは何か
3 指導と評価の一体化
5 目標に準拠した評価としての「観点別学習状況の評価」と「評定」
1 目標に準拠した評価
2 観点別学習状況の評価
3 評定
4 学習評価の記録
5 学びのプランの活用
Chapter2 キーワードでみる学習評価のポイントQ&A
Q1 学習評価はどのように変わりましたか。
Q2 指導と評価の一体化を図るとは,どのようなことですか。
Q3 「内容のまとまりごとの評価規準」はどのように捉えればよいのでしょうか。
Q4 どのように単元の評価規準を設定したらよいでしょうか。
Q5 毎時間,評価しなくていいのですか。
Q6 評価規準に対する「おおむね満足できる状況」は,どのように想定すればよいのですか。
Q7 観点別学習状況の評価から評定へつなげるにはどのようにすればよいでしょうか。
Q8 「振り返り」の学習のポイントを教えてください。
Chapter3 資質・能力の育成を図る見通しある指導と評価の展開
1 学習指導要領国語の目標及び内容の系統的理解
2 年間を見通した指導と評価の展開
1 ステージ1:年間単元の指導と評価の重点一覧表の立案
2 ステージ2:年間単元の指導と評価の計画表の立案
3 ステージ3:単元の指導と評価の進め方の基本形の把握
4 ステージ4:年間(学期)における観点別学習状況の総括(評定)
3 〔思考力,判断力,表現力等〕の各領域の指導と評価のポイント
1 「A 話すこと・聞くこと」の指導と評価
2 「B 書くこと」の指導と評価
3 「C 読むこと」の指導と評価
4 児童と共有する「学びのプラン」
◆「学びのプラン」の作成の仕方
◆「学びのプラン」の完成イメージ:第4学年「読むこと」教材:ごんぎつね
◆例:学びのプラン「教材:ごんぎつね」完成までの教師の児童への働きかけ
表1 小中学校学習指導要領の目標及び内容の系統
表2 年間単元の指導と評価の重点一覧表
表3 年間単元の指導と評価の計画表
表4 小学校国語 各学年の目標及び内容【観点別評価内容】第1学年及び第2学年
表5 小学校国語 各学年の目標及び内容【観点別評価内容】第3学年及び第4学年
表6 小学校国語 各学年の目標及び内容【観点別評価内容】第5学年及び第6学年
Chapter4 事例でみる小学校国語科の授業と学習評価
1 低学年の授業事例
1 第1学年 話すこと・聞くこと
わけをはっきりさせて,お気に入りのばしょのしょうかいをしよう
2 第1学年 書くこと
おれいの手がみをなんどもよみかえしながらかこう
3 第1学年 読むこと(説明的な文章)
じゅんじょに気をつけながらくらべてよみ,わかったことやかんがえたことをつたえよう
4 第2学年 話すこと・聞くこと
話すじゅんじょをくふうしてつたえよう
5 第2学年 書くこと
はっけんしたことがつたわるように組み立てをくふうしてしょうかいしよう
6 第2学年 読むこと(文学的な文章)
お話を読んで,自分とくらべてかんそうを書こう
2 中学年の授業事例
1 第3学年 話すこと・聞くこと
しつ問をして,友だちのことをもっと知ろう
2 第3学年 書くこと
組み立てや使う言葉をくふうして物語を書こう
3 第3学年 読むこと(説明的な文章)
分かったことや考えたことを説明しよう
4 第4学年 話すこと・聞くこと
役わりをはたしながら話し合い,考えをまとめよう
5 第4学年 書くこと
読み手に伝わるこう成を工夫して新聞を作ろう
6 第4学年 読むこと(文学的な文章)
人物の行動や気持ちを想ぞうし,文章にまとめよう
3 高学年の授業事例
1 第5学年 話すこと・聞くこと
話の構成や資料の使い方を工夫して提案しよう
2 第5学年 書くこと
読み手がなっとくできるような意見文を書こう
3 第5学年 読むこと(文学的な文章)
工夫された表現について話し合おう
4 第6学年 話すこと・聞くこと
目的や立場を明確にして話し合おう
5 第6学年 書くこと
言葉を整えて短歌を作り,歌会をしよう
6 第6学年 読むこと(説明的な文章)
筆者の主張をとらえ,自分の考えをまとめよう
おわりに

はじめに

 皆さんは学習評価を行う際に,迷ったり悩んだりした経験はないでしょうか。例えば,評価規準のつくり方が分からない,どの場面で評価を行えばよいか迷っている,授業の中で評価を行うのがなかなか難しいなど,様々な問題が挙げられています。

 学習評価は,児童自身が自分は何ができ,何が不十分なのか,次にどのような学習をすれば現在抱えている課題が解決できるかなどを理解するとともに,今行っている学習を振り返り,次に行う学習に意欲をもって取り組めるようにするために行われるものです。また,学習評価は児童が何をどのように身に付けているのか,どのような点でつまずき,困難を感じているのかを知り,それを解決・改善するために教師はどのような指導をしていけばよいのかを明らかにするものです。したがって,学習評価は児童のための評価であるとともに,教師が進める授業自体の評価でもあります。


 平成29年3月に告示された小学校学習指導要領では,各教科等の目標及び内容が,育成を目指す資質・能力の三つの柱(「知識及び技能」,「思考力,判断力,表現力等」,「学びに向かう力,人間性等」)で再整理され,各教科等でどのような資質・能力の育成を目指すのかが明確になりました。このことによって,児童にどのような力が身に付いたかという学習の成果を的確に捉え,教師が主体的・対話的で深い学びの視点から授業改善を図る,いわゆる「指導と評価の一体化」が実現しやすくなることが期待されています。「指導と評価の一体化」という文言が示しているように,学習評価を考えることは学習指導を考えることであり,まさに一体となって進めていくものです。主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善に当たっては,この「指導と評価の一体化」の実現が極めて重要になります。

 学習評価に関する国の動きとしては,平成31年1月に中央教育審議会 初等中等教育分科会 教育課程部会において,「児童生徒の学習評価の在り方について(報告)」が取りまとめられたことを受け,同3月に「小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校等における児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について(通知)」で,学習指導要領の下での学習評価の基本的な考え方が示されました。また,令和元年6月には,国立教育政策研究所教育課程研究センターから「学習評価の在り方ハンドブック(小・中学校編)」が,令和2年3月には「『指導と評価の一体化』のための学習評価に関する参考資料」が示されました。


 このような国の動向や学校現場の実態等を踏まえ,本書では今回の学習指導要領の改訂に基づき,育成する資質・能力を踏まえた国語科の授業づくりと,単元を通して育成する資質・能力が,いつ,どのように育成されたかを明確にした「指導と評価の一体化」を目指した学習評価の在り方を提案します。


 Chapter1では,平成29年改訂の学習指導要領が求める資質・能力についての理論的な背景を踏まえつつ,小学校国語科における授業づくりと学習評価の方向性について解説しました。平成29年改訂では,これまでの学習指導要領の内容が示してきたコンテンツ・ベース(知識・技能の内容の習得)と,コンピテンシー・ベース(習得した知識及び技能を使って,思考力,判断力,表現力等を育成すること)の資質・能力を両輪で育成していくことが大切です。また,学習評価は児童の学習改善,教師の指導改善につなげていくことが大切です。学習評価の基本的な考え方について,先生方が共通理解するツールとして,お役に立てていただければと思います。


 Chapter2では,学習評価について先生方が疑問に思っていることや日頃悩んでいることを,「キーワードでみる学習評価のポイントQ&A」としてまとめました。若い先生方にとっては,学習評価について分からないことや戸惑うことがあって当然です。また,先生方の中には,学習評価についてピンポイントで知りたいと思っていらっしゃる方もいるでしょう。そのような先生方の声に応えるべく,学習評価がどのように変わったのか,毎時間評価しなくてもよいのか,評価規準と評価基準の違いは何なのか,振り返りはどのようにしたらよいかなどについて,ていねいに解説しています。


 Chapter3では,Chapter1,2の理論に基づき,小学校国語で育成すべき資質・能力を年間等の見通した中で,意図的・計画的に指導し評価する方向性を四つのステージに整理しています。ステージ1では「年間単元の指導と評価の重点一覧表」の立案,ステージ2では「年間単元の指導と評価の計画表」の立案,ステージ3では「単元の指導と評価の進め方の基本形」の把握,ステージ4では「年間(学期)における観点別学習状況の総括(評定)」について,どのような流れで日々の授業へ,そして学習評価の総括としての評定へつなげていくのかを解説します。


 Chapter4では,全国の優れた実践者の御協力をいただき,「A 話すこと・聞くこと」,「B 書くこと」,「C 読むこと」の領域ごとの事例を掲載しました。事例の中には,単元のゴールとして目指す資質・能力や学習の流れを示した「学びのプラン」を示し,児童と教師が学習の見通しと振り返りの共有化が図れるように工夫しています。


 一人でも多くの先生方に本書をご覧いただくことで,指導と評価の一体化について理解が進み,児童の資質・能力に向けた授業改善の一助となることを願っています。


  2021年10月   /菊池 英慈

著者紹介

菊池 英慈(きくち えいじ)著書を検索»

茨城大学教育学部附属中学校副校長

樺山 敏郎(かばやま としろう)著書を検索»

大妻女子大学准教授

折川 司(おりかわ つかさ)著書を検索»

金沢大学教授

木 展郎(たかぎ のぶお)著書を検索»

横浜国立大学名誉教授

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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