学級を最高のチームにする極意
クラスがまとまる! 協働力を高める活動づくり 中学校編

学級を最高のチームにする極意クラスがまとまる! 協働力を高める活動づくり 中学校編

インタビュー掲載中

対話と協働で力をつける!中学校のアクティブな活動づくり

「よい授業」をしている先生は、「よい学級」を作っています。魅力的な学びある授業の土台には、「対話と協働」が自然に出来るクラスづくりが不可欠。生徒が変わる!クラスが変わる!中学校での行事も含めたアクティブな活動づくりを、豊富な実践モデルで紹介しました。


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ISBN:
978-4-18-255527-5
ジャンル:
学級経営
刊行:
対象:
中学校
仕様:
A5判 152頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年11月18日
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目次

もくじの詳細表示

まえがき
第1章 協働力はクラスの「実力」のバロメータ
協働力を高める活動づくり 理論
1 なぜ,協働力なのか
2 よいクラスとは
3 協働力とは
4 生きる力としての協働力
5 幸せになる力
6 協働力を高める
「クラスがまとまる!協働力を高める活動づくり」の使い方
※第2章の実践編は,下記の内容を中心にまとめています。
@クラスの協働力を高める基本的な考え方
▲「私の考える協働力とは?」主体性を引き出し,対話と協働を高める活動づくりの考え方をまとめています。
Aクラスの協働力を高めた成功実践モデル
▲「このような取り組みで成功した」「こんな活動で子どもたちはこんな姿を見せた」という具体的な実践モデルを,初めて取り組む方にも追試できるよう,わかりやすく解説しました。
B子どもが変わる!クラスが変わる!協働力育成の極意
▲「成功のために,ここは外せない」ポイントをまとめています。
第2章 子どもが変わる!クラスが変わる!協働力を高める活動づくり
協働力を高める活動づくり 実践編
1 『お客様』を『その気にさせる』活動をプロデュース!
1 『お客様』を『その気にさせる』……それが協働力!
(1) 『お客様』だった私を変えた懇親会
(2) 『お客様』が見当たらないぞ!
(3) あのときの『お客様』ごめんなさい!
(4) 懇親会の私と理想のチームから学べ!
2 『お客様』を『その気にさせる』活動とは……
(1) 期末テストは,『愛のテキスト作戦』で乗り越えろ!
(2) 短時間で楽しめるデザートフェスティバル
3 成功のための極意
其の一 「自分でも……」と実感できる活動をプロデュース!
其の二 『お客様』だけでなく,常に全体を見る,それがプロデュース!
其の三 自分は一歩下がり,生徒たちを前面に!
2 チームは「本音」で創られる
1 協働力が発揮された子どもたちの姿に魅了されて……
2 “協働力”のベースは○○にあり
◆協働力を育てること,それは“チーム”になること
3 “協働力”を育てるツール
(1) 「立ち上げ(形成)期」を支える「おしゃべり」のチカラ
(2) 「チームミーティング」で“みんなのために……”の思いを養う
(3) 「本音」のぶつけ合いがチームにさらなる成長を促す
(4) 生徒同士の「協働力」を育てる理由
(5) まとめ
3 生徒のリーダーシップを育てる―教え子と振り返る学級づくり―
1 教え子と「3年1組」を振り返る
2 初期の学級づくり(第1段階から第2段階へ)
3 学級担任の影響と役割(第2段階から第3段階へ)
4 リーダーシップの育成(第3段階から第4段階へ)
5 行事を通じた自治的集団の育成(第4段階)
4 協働力は信頼関係の高さに比例する
1 協働力を高めるための基本的な考え方
(1) 私の考える協働力の高まったクラスの例
(2) なぜ協働力の高いクラスになったのか?
(3) 協働力の土台は信頼関係にあり
2 クラスの協働力を高める活動例―道徳授業『みんなの悩み相談室』
(1) この授業を実践した理由
(2) 授業の実際
3 信頼関係は一朝一夕には成らず
(1) まずは,教師がモデルになる
(2) 気になる子とは個人的につながる
(3) リーダーの子どもとクラスのことに関して定期的に話す場をもつ
5 協働経験が「食っていく力」と「未来の地域」をつくる
1 中学教師失格
2 協働力を下支えするもの
(1) 規律
(2) 信頼
(3) 楽しさ
(4) 協働
3 「あなたの教育を通ると,子どもはどう変わりますか?」
4 協働の先に「食っていける力」を育てる
(1) 地域で生きる力をつける
(2) 働いて食べていける力をつける
6 年間を見通した協働力の高まり
1 実態に即した協働力の育成
2 言って,やらせて,ほめて,
(1) 教師から活動における協働の意義と価値を伝える
(2) 班・グループ(小集団)での協働力
(3) グループから課題解決集団への変化と協働力の高まり
3 協働力育成のために
7 協働力は体験と経験から
―教師が体験を仕組み,生徒の経験を価値づける―
1 教師の仕かけが協働を生む
2 協働力を高める具体的実践
(1) 「ペア活動」と「グループ活動」による温かい雰囲気づくり
(2) 仲間への影響力が強い生徒を生かした指導の工夫
(3) 学校行事で全員の協働力UP!
3 成功へのカギは「目的意識」
8 信頼できる仲間と協働することに価値を見出す活動
1 協働力を高めるためには……
2 協働してものをつくる
(1) 掲示物の作成
(2) 学級目標の掲示作成
3 協働力を高めるゲーム
(1) 思いつく限り書いてみよう
(2) 宇宙飛行士の採用試験
(3) アインシュタインクイズ
4 仲間へのねぎらいと感謝
5 行事で育む協働力
6 教育実習生ドッキリ大作戦
9 豊作(協働力)を目指した(高める)稲作型クラスづくり
1 クラスの協働力を高めるための基本的な考え方
(1) 急がない。最初は2人組,3人組から
(2) 班ポスターづくりで生徒をつなげる
(3) 生徒が決める
(4) 行事をうまく利用する
(5) 失敗はOK
(6) 我慢する
2 クラスの協働力を高めた具体的な活動
(1) 学級目標決め
(2) グループワークトレーニング
(3) 学習の悩み相談
(4) 班ノート
(5) 短冊づくり
(6) 班長会議
(7) クラス文集づくり
(8) 番外編:グループ教育相談
3 協働力育成のために大事にしていること
(1) One for all all for one
(2) 次のステージを意識
10 人は協働したい生き物なんです!
1 協働力って,素晴らしい!!
2 協働力がなかったら
(1) 力関係がはびこる
(2) 本当の気持ちはとても言えない
(3) いじめが深刻化
3 だから布石を打つ!
(1) いじめは絶対許さない!!
(2) 本当の気持ちを言っても安心!
(3) みんな対等
(4) 協働力
4 協働力育成の極意―気持ちを共有する―
あとがき

まえがき

 「チームの時代」と呼ばれるようになりました。1965年生まれの私が子どもの頃は,高度経済成長の時代でした。大量生産が求められた時代は,人を一定の枠に当てはめて,それこそ「組織の歯車」のようにして動かすことによって生産性を高めなければいけませんでした。だから,社会から求められる人材は,組織の一員として,余計なことを考えずに余計なことを言わずに,上の意向に黙って従う力が求められました。

 しかし,やがて社会にものがあふれるようになると,量から多様性の時代に移行していきます。みんなが同じことをやっている労働から,個人の独立性を大事にするようになりました。個人の自由度が,多様な商品を生み出す原動力になるからです。そのため,企業は個人の能力を評価する成果主義を取り入れるようになりました。

 ところが,この成果主義は,今まで組織の歯車として働いてきた日本人には合わなかったようです。個人に成果を求めることによって個人への期待が大きくなります。すると真面目な日本人は,仕事にプレッシャーを受けるようになり,周囲のことはさておいて自分のことだけを考えるような人たちが出てきました。これによって,組織としてのまとまりが失われ,生産性を落とす企業も出てきました。

 そういう中で,企業が生き残るために選んだ戦略はチームとして成長することです。ある課題に対して,チームみんなでアイディアを出し合い解決していくようになったわけです。チーム力が必要になったのは,これまでの労働形態が合わなくなったからだけではありません。

 世の中は複雑化,高度化し,そこで生起する課題もそれだけ,複雑化,高度化しました。その課題を解決するには,過去の解答例が適用できなくなってきました。すると,課題を解決するには,一人で考えるには手に負えないものが多くなってきたのです。すると,その場にいるメンバーでアイディアを出し合い,正解ではなく「最適解」を見つけ出す力が求められるようになりました。

 この一人では解決できない課題を,力を合わせながら解決する力が,チーム力で,そこで個々のメンバーに求められるのが協働力なのです。これからの時代は,組織に依存した受け身の生き方では,やっていけません。逆に,どんなに個人的に秀でた能力をもとうとも,他者と協力できないのではチームにデメリットをもたらしますのでアウトです。


 協働力は,これからの社会人に必須の能力


と言えます。

 しかし,この協働力が,高校や大学の社会の出口で身につくかと言うとそうではありません。協働力は,他者理解力や共感力など,子どものときから育てるべき能力と深く関わっているため,初等教育の段階からじっくり育てる必要があるのです。

 本書は,私と10人の旬の実践家たちが協働力を育てるための考え方と具体的な実践を示しました。実践編を書いたのは,大谷啓介,久下亘,倉澤秀典,海見純,岡田敏哉,山本宏幸,吉田聡,根平緯央,松井晃一,堀川真理(敬称略,執筆順)です。いずれも書籍の執筆経験がある集団づくりのスペシャリストです。しかし,それ以上に生徒,保護者そして同僚から信頼される教師たちです。彼らのクラスが,なぜ,活動性が高いにもかかわらず,まとまっているのか,それは,


 協働力を育てているからに他ならない


のです。理論編で考え方を知り,実践編でその具体的な姿を把握してください。ご活用していただければ幸いです。


   /赤坂 真二

著者紹介

赤坂 真二(あかさか しんじ)著書を検索»

1965年新潟県生まれ。上越教育大学教職大学院教授。学校心理士。19年間の小学校勤務では,アドラー心理学的アプローチの学級経営に取り組み,子どものやる気と自信を高める学級づくりについて実証的な研究を進めてきた。2008年4月から現所属。即戦力となる若手教師の育成,主に小中学校現職教師の再教育にかかわりながら,講演や執筆を行う。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 赤坂先生の本は、参考になるのでよく購入します。出版回数が多いので凄いですね。現場で使える本をドンドン出して下さい。
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