教師が40代で身につけたい24のこと

教師が40代で身につけたい24のこと

ロングセラー

好評3刷

インタビュー掲載中

堀裕嗣先生直伝!責任ある40代を充実させる秘訣と極意

責任と調整を求められる40代の今だからこそ、出来ることがある!教師人生を充実させ、生き抜くために必要な24のこと。「上と下からの要求を調整する」「フォロワーとしての自覚をもつ」「人の上に立つことの覚悟をもつ」など、具体的な生き抜く秘訣が満載の1冊。


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PDF EPUB
ISBN:
978-4-18-194714-9
ジャンル:
教師力・仕事術
刊行:
3刷
対象:
小・中・高
仕様:
四六判 128頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年4月1日

CONTENTS

もくじの詳細表示

まえがき
CHAPTER1 上からの要求と下からの要求を調整する
01 調整役を買って出る
02 若者をメチャクチャ可愛がる
03 自らを発展途上人と意識する
CHAPTER2 フォロワーとしての自覚をもつ
01 隙間仕事を意識する
02 〈成長〉より〈成熟〉を目指す
03 若者のウィークポイントを埋める
CHAPTER3 メッタメタにメタ認知する
01 知識が思考に広がりと深まりをもたらす
02 ヒドゥン・カリキュラムを意識する
03 職員室カーストを意識する
CHAPTER4 年下の論者から意識的に学ぶ
01 世代的バイアスを意識する
02 若手実践者のものの見方を学ぶ
03 若い世代こそが思考革命をもたらす
CHAPTER5 遊ばないから老いるのだと心得る
01 時間に柔軟性をもつ
02 遊びのなかで他者を学びの対象とする
03 老いたから遊ばなくなるのではない 遊ばなくなるから老いるのだ
CHAPTER6 ゆらゆらするのも人生の醍醐味だ
01 復路をどう生きるのかを決める
02 クラゲのように生きる
03 ただ受け止め、ただ引き受ける
CHAPTER7 人の上に立つことの覚悟をもつ
01 コミュニケーション能力は配慮力である
02 女性教師に気持ち良く働いてもらう
03 人の人生に関わっているのだと自覚する
CHAPTER8 時代をつくるときが来た
01 承認欲求を満たさなければならない
02 圧倒的なデータベースが欲しい
03 これからの二十年は四十代にかかっている

まえがき

 こんにちは。堀裕嗣と申します。四十九歳と九ヵ月です。

 苦しいですね、四十代。明日が不安ですね、四十代。責任に押しつぶされそうになりますね、四十代。上司の気まぐれで悔しさに涙こらえることも、あまりにも力のない若手にあきれ果てることもあります。帰り道。叫び出したくなることさえ少なくありません。自家用車通勤ならそれもできますが、電車・バス通勤ではそんなわけにもいかない。わかりますよ。僕も四十代ですから……(笑)。

 自分が高校生や大学生の頃、父親がなぜ、あんなに不機嫌だったのか。二十代の頃、毎日電車で見かけるおじさんがなぜ、あんなにも疲れていたのか。でも、人を押しのけてまでギラギラするおじさんやおばさんにはなりたくない。「夢」とか「希望」とか、そんな言葉はもう過去のものになってしまった……そんな気がする。かつての自分はどこに行ってしまったのだろう。そんな思いを酒で紛らわすにも限界がある。こんな不景気な世の中で、子どもにもまだまだお金がかかる。両親も会う度に年老いていく。自分を無条件に慈しんでくれた両親が少しずつ死に近づいていく。それがはっきりと意識されてくる。自分の人生はいったい何のための人生だったのだろう。今日もそれなりに生きている。

 でもね、僕らが時間と、労力と、頭を使って瞬時に判断しないと、心をすり減らして覚悟を決めて判断しないと、時には嘘・偽りと承知の上でその場をおさめないと、学校ってのはまわらないんです。校長を見てみましょう。きっと、あなたより大きな責任に押しつぶされそうになっているんですよ。教頭を見てみましょう。明らかにあなたより疲れているではありませんか。それでもみんな笑顔で、今日もそれなりに生きているんです。

 あなたが学校を支えているのです。あなたが学校の一翼を担っているのです。あなたがいなければ学校はまわらないのです。あなたがフォローしなければ、その若者は人生に関わるような失敗をしてしまうかもしれません。若者に来たクレームに、下げたくない頭を下げるくらい良いではありませんか。

 だって、あなただって十年前、二十年前はそうやって支えてもらい、そうやってフォローしてもらっていたのです。物事は順番なんです。今度は僕らの番なんです。上司が少しでも良い学校運営ができるように、若者たちが十年後に更に若い人たちをフォローできるように、いま僕らが頑張らなくてはならないのです。

 やるっきゃないではありませんか。それなりに、自分なりに頑張りましょう(笑)。

著者紹介

堀 裕嗣(ほり ひろつぐ)著書を検索»

1966年北海道湧別町生。北海道教育大学札幌校・岩見沢校修士課程国語教育専修修了。1991年札幌市中学校教員として採用。学生時代,森田茂之に師事し文学教育に傾倒。1991年「実践研究水輪」入会。1992年「研究集団ことのは」設立。

現在,「研究集団ことのは」代表,「教師力BRUSH-UPセミナー」顧問,「実践研究水輪」研究担当を務める傍ら,「日本文学協会」「全国大学国語教育学会」「日本言語技術教育学会」などにも所属。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 38歳にして教師になりました。採用人数の少ない40代ということで、教師6年目から学年主任を任され、経験の無さを埋めるべくいろんな本を読み漁っています。成長と成熟を同時に果たすためのヒントがたくさんありました。この本と出会えて良かったです。
      2019/1/140代・小学校管理職
    • 年代別に書かれているところが斬新だった。堀先生の説得力のある本はいつも参考になります。
      2017/8/20コーパス
    • ちょうど40代になったので購入してみた。
      いつの間にか,中堅と呼ばれるようになって,学ぶことを忘れていた気がする。
      それは,「あこがれの先輩教師」の数が,どんどん減ってきているから。
      当然先輩は退職したり,管理職に就いたりして,どんどんいなくなる。
      一方で,若者はどんどん現場に入ってくる。
      若手でも優れた実践家がいる。それを直視し,そこから学んでいこうとしなければ
      成長はないと感じた。
      「40代の勤務時間は,自分のために半分,他人のために半分ある」
      「復路をどう生きるか決める」
      自分の立ち位置を理解し,どう生きていくかということに向き合える一冊。
      2017/5/440代,小学校教諭
    • 40代でこういう心構え,こういう行動を取るべし,というのが大変よくわかり,いい刺激になりました。緊張感を与えてくれます。多くの人が読むと良い学校,職場になると思います。
      2017/3/2840代・小学校教員
    • 自分には見えていないことがたくさんあり、それが見えている方が職員室には居るのだということに気づくことができた。謙虚でありたい。
      2017/2/520代・小学校教員
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