特別支援学校&学級で学ぶ!
行動問題への積極的な支援
「困った」から「わかる、できる」に変わる授業づくり

特別支援学校&学級で学ぶ!行動問題への積極的な支援「困った」から「わかる、できる」に変わる授業づくり

好評2刷

インタビュー掲載中

子どもがわかって動ける授業がパニックを減らす!

自己刺激、自傷、他害など行動上の問題を示す子どもへの理解と対応に苦心していませんか?本書では応用行動分析の研究結果から行動問題を解き明かし、行動問題をコミュニケーション手段として育て、子どもが「わかる、できる」ことを保障する授業づくりを目指します。


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PDF
ISBN:
978-4-18-192614-4
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2刷
対象:
小・中・高
仕様:
A5判 144頁
状態:
在庫あり
出荷:
2020年1月27日
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目次

もくじの詳細表示

まえがき
1章 「困った」から「わかる,できる」に変わる授業づくりのポイント
@「困った」行動の理解と支援
A「困った」から「わかる,できる」に変わる授業づくりへ
コラム
◇困った子はいません
◇なぜ,人は叱責してしまうのか?
◇自己刺激行動のメカニズムと対応
◇物の要求「ちょーだい」 リカちゃんの買い物
◇消去と消去バースト
◇見る・聞く活動は少なめ,短めに
◇困らない子をほめる?
◇指導のモタモタ
2章 「困った」が「わかる,できる」に変わる授業づくりの実際
特別支援学校
@わかって安心! できたで自信! 苦手なことにもレッツトライ!!
A行動問題がある児童への支援
B生き生きとした学習参加で不適切行動を改善
C関わり合って学び,関わりの中で個を生かす
D朝の会お助けツールで司会名人
E“壊す,暴れる”かんしゃくを克服!
F状況を見て,自分で考えて,友達と協力して取り組む教室掃除
特別支援学級・通級指導教室
Gスモールステップの支援でできることが増えた
H自己管理ツールを活用した日常生活の支援
I頑張らない! 楽ちんになりましょう
J「できていること」や「小さな変化」を捉えて指導に生かす
3章 「困った」が「わかる,できる」に変わる支援のポイント
Point1 改善すべき「困った」行動を特定し,教師間で共有する
Point2 離席への対応:タイミングを図り,計画してから連れ戻す
Point3 指示に応じる行動を育て,「ありがとう」「助かる」と感謝できるように
Point4 正の弱化「叱責」の特徴を理解する
Point5 「タイムアウト法」「レスポンスコスト法」を理解する
Point6 最初は教える,少しずつ支援を減らす「プロンプト・フェイディング」の技法を学ぶ
Point7 課題分析を活用し,行動連鎖の仕組みを理解する
Point8 個別指導のコツ:最初は易しい課題から,少しずつ難しい課題を取り入れる
Point9 個別指導のコツ:課題の提示ペースを子どもに合わせる
Point10 個別指導のコツ:選択機会を設定する
Point11 好みや興味関心を育てる
Point12 自己管理スキルを育てる
Point13 交換記録ツールを活用する
Point14 トークンエコノミー法を活用する
Point15 物で伝える・物で動きやすくTEACCHプログラムに学ぶ
Point16 係を設定し,子ども同士のやりとり機会をつくる
ミニ知識 選択と自己決定の関係
あとがき
引用・参考文献

まえがき

 知的障害特別支援学校や特別支援学級に在籍している子どもの中には,行動上の問題を示す子が少なくありません。例えば,綺麗な光る物に手をかざしてヒラヒラさせるなどの自己刺激行動,自分の手を強く噛むなどの自傷行動,他人を叩くなどの他害行動で,繰り返し,習慣的に行われるため教師が対応に苦慮することもあります。

 子どもは行動問題を起こすことで望ましい結果や心地よい快刺激を得ていますが,周囲は,その行動の特異性や異常性がとても気になります。

 「なぜ,そのような行動をするのかな」といった行動の理解に悩み,「どう対応すればよいのか」の対応方法に苦心することはありませんか? クラスの中でも,激しい行動問題を示す子どもへの対応に振り回される事態も少なくないでしょう。


 筆者が専門としている応用行動分析の研究成果から,こうした行動問題は,彼らが周りの人に意思を伝えるための「ことば」としての機能をもっており,周りの不適切な対応が彼らの行動問題をコミュニケーション手段として育ててしまっていることがわかってきました。

 また,行動問題には,直接的にやめるように叱ったり禁止したりするといった事後的な対応だけではなく,子どもが取り組むべき活動への参加を促したり,代替となる適切なコミュニケーション行動を育てる視点が大切で,教師の支援を含めた学習環境を改善することで,行動問題が減ったり弱くなったりして,その問題性が改善されることが明らかになってきました。

 事後的な対応だけではなく,子どもが行動問題を起こさなくて済む学習環境の整備に力を注ぐことが最善なアプローチのようです。そして,教師には,子どもがわかる,できることを保障する授業づくりが求められているのです。


 以上のような,より前向きで積極的な支援は,インクルーシブ教育の具現化に向けても大切な視点といえるでしょう。子どもの教育的ニーズや学習スタイルの多様性を認め,クラスにいるすべての子どもの学習参加を保障するために,学習環境を整備し,支援方法を改善することが求められています。


 そこで,子どもの行動問題の理解と支援の実際,わかる,できる授業づくりを通じた成果について,基礎的な理論と,それに基づく実践事例を紹介したいと考え本書をまとめました。本書が,先生方の行動問題への理解を深め,明日からよりよい授業の一助となりましたら,幸いです。


   上越教育大学 /村中 智彦

著者紹介

村中 智彦(むらなか ともひこ)著書を検索»

上越教育大学大学院学校教育研究科

臨床・健康教育学系准教授

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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