学級を最高のチームにする極意
気になる子を伸ばす指導 成功する教師の考え方とワザ 小学校編

学級を最高のチームにする極意気になる子を伸ばす指導 成功する教師の考え方とワザ 小学校編

インタビュー掲載中

「気になる子」を輝かせる!関係づくりと指導の極意

「困ったこと」ではなく「伸ばすチャンス」。すぐに手が出る乱暴な子、感情を爆発させる子、自己中心的な子や発達が遅れがちな子など、小学校での「気になる子」を伸ばす教師の考え方・指導法について、具体的なエピソードを豊富に紹介しながらポイントをまとめました。


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ISBN:
978-4-18-185611-3
ジャンル:
学級経営
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 144頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年11月15日
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目次

もくじの詳細表示

まえがき
第1章 “気になる子”は学級が荒れる原因ではない 気になる子の指導理論編
1 ある教室の風景
2 気になる子と学級の荒れ
3 気になる子とは
4 気になる子が特徴的な行動を繰り返すわけ
「気になる子を伸ばす指導 成功する教師の考え方とワザ」の使い方
※第2章の実践編は,下記の項目を中心にして,各執筆者が,それぞれの主張を展開しています。
1「気になる子」をこう考える
▲気になる子の指導における失敗事例からここを気を付けるようになった,指導において大切にしていることなど,気になる子の指導についての基本的な考え方についてまとめました。
2気になるあの子とこうかかわった
▲@気になる子の現状・どんな子だったのか,Aどんなかかわりをしたか,具体的指導・支援場面,Bその後のその子がどうなったかについて,子どもとのやりとりが具体的にありありとわかる形でまとめました。
3「気になる子」指導の極意
▲これまでの取り組みから導き出された,取り組みの要点をまとめました。失敗事例なども踏まえて,陥りがちなミスなども入れてまとめています。
第2章 気になる子を伸ばす指導 成功する教師の考え方とワザ 気になる子の指導実践編
1 まずはその子を好きになる
〜チームづくり はじめの一歩〜
1 「気になる子」をこう考える
(1) 私にとっての「気になる子」
(2) 「気になる子」との関係づくり
2 気になるあの子とこうかかわった
(1) すぐに手や足が出てしまうA君(3年)
(2) 感情を爆発させるBさん(1年)
3 「気になる子」指導の極意
(1) 担任と「気になる子」がまずつながる
(2) 「気になる子」本人への指導
(3) 周りの子への指導
2 「気になる子」が「気になる部分」とうまく付き合えるように
1 「気になる子」をこう考える
(1) 「気になる子」は「面倒な子」?
(2) 観方,捉え方の変換が入り口
2 気になるあの子とこうかかわった
(1) 支配的・自己中心的な言動が目立つ子(高学年)
(2) 衝動的・攻撃的な言動が目立つ子(高学年)
3 「気になる子」指導の極意
(1) 異質なものを排除させない
(2) 自分の問題として引きつけて考えさせる
(3) 物事をよく捉える
(4) 互いの問題を共有する
(5) 安心して失敗させる
3 「気になる子」ばかりを気にするな
〜「学級」「同僚」へのアプローチを通して〜
1 はじまりは,学級の荒れから
2 集団(学級)へのアプローチ
(1) 優先するのは,絶対に「気になる子」よりも学級全体
(2) 気になる子の成長を学級全体で考える
3 気になるあの子とこうかかわった〜同僚と協働して行うアプローチ〜
(1) 「気になる子」を気にしているのは教師。教師の認識を変える
(2) 学級を開く
(3) 学年部会を活用したお互いの学級経営を支援し合う取り組み
(4) 3年生 テツへの支援
4 忘れがちなのは,まずは教師が心にゆとりをもつこと
1 「気になる子」を輝かせるために大切にしていること
(1) 教師が心にゆとりをもっていること
(2) 気になる子が力を発揮できる場面をつくり,そこに注目する
(3) 学級集団を育てる
2 わがままな転入生たつや君(6年)
(1) たつや君の転入でトラブルが続出
(2) 具体的指導
(3) その後
3 パニックになって叫んでしまうこうすけ君(2年)
(1) 叫んでしまうこうすけ君
(2) 具体的指導
(3) その後
5 「気になる子」を支えるチームの力
〜子どもたちを結び合わせ,一人一人に「幸せになる力」を育てる〜
1 「気になる子」を救うのは誰か?
(1) 熱血指導の行き着くところ
(2) 強制では誰も救えない
(3) 「気になる子」を救うのは子どもたち
(4) 道徳で互いの「見えない心を見える化」する
(5) 特別活動で「クラスの夢を見える化」する
2 気になるあの子とこうかかわった
(1) 突然キレて決して謝れないB(3年)
(2) 力を発揮できずにくすぶるC(6年)
3 「気になる子」を輝かせる極意
6 「気になる子」こそ,「神様」
1 「気になる子」をこう考える
(1) 気になる子は「先生のお気に入り」!?
(2) 2:6:2の法則 中間群の指導を落とさない&意図的な無視
(3) 気になる子も「公平」に扱う
(4) 気になる子には「指導と支援のバランス配分」を変える
(5) 気になる子を「信じる」
2 気になるあの子とこうかかわった
(1) 乱暴で手がつけられない子ども(高学年)
(2) 発達の影響で全体的に遅れがちな子ども(低学年)
7 あべこべ指導で学級を立て直す!
〜教師の当たり前を見直すことで「気になる子」もキラキラ輝く〜
1 「気になる子」をこう考える
(1) 「気になる子」って?
(2) 「気になる子」を学級の中でどう指導していくのか?
2 気になるあの子とこうかかわった
(1) 感情のおもむくままに行動するA君(5年)
(2) 感情の波が大きくルールを守れないB君(3年)
3 「気になる子」指導の極意
8 教室の「気になる子」から学んだ指導の極意
1 「気になる子」をこう考える
(1) 悔やんでも悔やみきれない出来事
(2) 気になる子との出会いを通して
2 気になるあの子とこうかかわった
(1) 運動会にて,普段から落ちつかないA(3年)
(2) 教師に対して反抗的だったB(6年)
(3) ずっと不登校だったD(4年)
(4) 教師にも友だちにも刃を剥き出しにするE(5年)
あとがき

まえがき

 みなさんの学級にも,気になる子がいることでしょう。気になる子が多いと「学級経営が難しい」と言われます。気になる子どもたちの気になる行動によって時には「学級がめちゃめちゃになった」という話も聞きます。

 学級や学校訪問の際,みんなと違っている行動をしている子がいると「あの子は,○○で…」と,アルファベットや片仮名の「診断名」を聞くことがあります。また,ちょっと特徴的な行動をする子がいると「あの子は『グレー』で」と,「色が付く」ようなこともあります。

 子どもたち一人一人には,誕生の喜びと,輝く未来を象徴した素敵な名前が付けられているはずです。しかし,いつ頃からか,本来の名前に「違う名前」が被されるようになりました。

 専門的知識が不要だと言っているのではありません。気になる子を理解するためには専門的知識は必要です。しかし,それを学ぶ目的は,分類や区分けをすることではないはずです。より有効な支援を導き出すためのものであるはずです。もし,指導の難しい子に何らかのレッテルを貼ることによって,教師が安心し,責任をいくらか軽くしている段階でとどまっているのだとしたら,そうした知識は却ってない方がいいのかもしれません。

 少なくとも現場教師の専門的知識は,子どもたちを分析するためだけに活用されるべきではありません。分析によって,その子を理解し,そして,よりよい支援というアクションを起こすための原動力となされるべきです。また,支援を必要としているのは,そうした診断名が付いたり,理由が明らかになっている子ばかりではないはずです。理由は特定できないけれど,気になる行動をしている場合も少なくないはずです。

 そもそも気になる子を生み出している要因は何なのでしょうか。

 それは,多くの場合,教師の「考え方」だと言っていいと考えています。「気になる」とは,言うまでもなく主観的な言葉です。気になる基準は,教師によって違います。

 教室で奇声を上げる子がいたら,それを「うるさく迷惑な行為」と捉えるか,「不安であることのアラーム」と捉えるかでは,教師の指導行動は変わります。前者の教師は,その子が奇声を上げないように約束事をつくるかもしれません。また,教室の外に出すかもしれません。しかし,後者の教師は,不安を軽減するための手立てを講じることでしょう。

 また,その支援の一環として,教室の外に出すことがあるかもしれません。しかし,前者の教師の指導行動の目的は,奇声を上げさせないことであり,後者の教師の場合は,不安を軽減することです。どちらが効果的かは,容易に想像がつくことでしょう。気になる子を伸ばす教師は,優れた手立てを取っていることは間違いありませんが,もっと優れているのは,それを支えている「考え方」です。適切な「考え方」で,妥当な手立てを講じるからこそうまくいくのです。

 気になる子によって,学級が落ちつかなくなったという話を聞く一方で,昨年まで大暴れしていた子が,担任が代わったことによって落ちついた,支援のチームの方針が変わったことによって,落ちつきを見せ始めたなどの話が聞かれることも事実です。

 本書に,実践を寄せている教師たちは,気になる子の気になる行動を「困ったこと」と捉える以上に,その子を「伸ばすチャンス」だと考えて様々な手を打っています。試行錯誤をしながら,それでも寄り添うことをあきらめずに生み出した手立ては,一つ一つが力強く感じます。

 気になる子は,決して学級崩壊の原因などではありません。気になる子が学級にいられないならば,学級の在り方を変えればいいのです。そうした柔軟な教師の発想の転換が,気になる子の置かれる環境の変化を生み出し,結果的に気になる子の適切な行動が増加するのです。気になる子とつながり,気になる子の居場所をあの手この手でつくり出した教師たちのメッセージを受け取ってみてください。きっと,明日から気になる子の見え方が変わるはずです。


   /赤坂 真二

著者紹介

赤坂 真二(あかさか しんじ)著書を検索»

1965年新潟県生まれ。上越教育大学教職大学院教授。学校心理士。19年間の小学校勤務では,アドラー心理学的アプローチの学級経営に取り組み,子どものやる気と自信を高める学級づくりについて実証的な研究を進めてきた。2008年4月から,情熱と意欲あふれる教員を育てるため教師教育にかかわりながら,講演や執筆を行う。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • こちらの捉え方、見方を変えることで対応も見えてくる・・・分かっていたつもりですが、そこが第1歩。光が見えてきました。
      2018/5/1160代・小学校教員
    • 子どもを理解するうえで教師として絶対外せないことをきちんと書いてあるので若い先生たちも紹介できる。
      2017/10/1550代・小学校教員
    • 具体的な策も載っているのだけど、一番魅力的に思えたのは、共感しやすい語り口だった。悩んでいる自分にほんのちょっとの安心と癒しをもらえた気がします。
      2017/9/2430代・小学校教員
    • 昨年度、今までに担任したこともない様子の子どもを担任することになり、どうしたらいいかいろいろ対応するもののうまくいかず、この本にすがる気持ちで購入しました。その後うまくいったかというと、そう簡単にはいかないものの、すこし気持ちにゆとりを持つことができました。
      2016/10/2350代・小学校教員
    • 良かったです。
      2016/6/2520代・小学校教員
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