小学校国語科 単元を貫く!「問い」のある言語活動の展開
「考える力」が伸びる!読みの授業の新提案

小学校国語科 単元を貫く!「問い」のある言語活動の展開「考える力」が伸びる!読みの授業の新提案

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単元を貫く「問い」をことばの力を育てる言語活動の要に!

言語活動を支える「問い」の構成と展開を「ごんぎつね」「海の命」「どうぶつの赤ちゃん」「『鳥獣戯画』を読む」などの物語文・説明文の学年別実践例や児童作品とともに提案! 「ことばの力」を育てる言語活動がすぐにできる「単元化シート」「授業化シート」も紹介。


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ISBN:
978-4-18-178727-1
ジャンル:
国語
刊行:
3刷
対象:
小学校
仕様:
B5判 128頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2024年4月24日

もくじ

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はじめに
第1章 「ことばの力」を育てる! 「問い」のある言語活動の展開
1 「問い」のある言語活動の展開 −「問い」が言語活動を充実させる!−
2 「問い」を生み出す教材研究 −教材の特性から発想する−
3 単元化シートの活用 −逆思考で単元をつくる−
4 授業化シートの活用 −「思考の深化」を核に−
第2章 物語文 「問い」のある言語活動の展開プラン
1 “くりかえしものがたり”ブックトークをしよう
第1学年「サラダでげんき」
2 本の帯を作ろう
第2学年「スーホの白い馬」
3 私が審査員! オススメ表彰台を作ろう
第3学年「モチモチの木」
4 「ひとりぼっちのごんへ」お別れの手紙を書こう
第4学年「ごんぎつね」
5 リーフレットで解説! 作品のなぞ
第5学年「注文の多い料理店」
6 ポップで伝えよう! 作品の魅力
第6学年「海の命」
Column 児童作品と指導のポイント
ブックトークカード (第1学年「サラダでげんき」)
本の帯 (第2学年「スーホの白い馬」)
オススメ表彰台 (第3学年「モチモチの木」)
ごんへのお別れの手紙 (第4学年「ごんぎつね」)
なぞ解きリーフレット (第5学年「注文の多い料理店」)
ポップ (第6学年「海の命」)
第3章 説明文 「問い」のある言語活動の展開プラン
1 好きな動物の赤ちゃんの紹介カードを作ろう
第1学年「どうぶつの赤ちゃん」
2 ビーバーの巣作り説明書を作ろう
第2学年「ビーバーの大工事」
3 絵文字の解説書を作ろう
第3学年「くらしと絵文字」
4 読んで作ろう! 生き物Q&Aリーフレット
第4学年「ヤドカリとイソギンチャク」
5 伝え方の効果をバタフライマップに!
第5学年「生き物は円柱形」
6 評論文を書こう
第6学年「『鳥獣戯画』を読む」
Column 児童作品と指導のポイント
どうぶつの赤ちゃんカード (第1学年「どうぶつの赤ちゃん」)
ビーバーの巣作り説明書 (第2学年「ビーバーの大工事」)
絵文字の解説書 (第3学年「くらしと絵文字」)
生き物Q&Aリーフレット (第4学年「ヤドカリとイソギンチャク」)
バタフライマップ (第5学年「生き物は円柱形」)
評論文 (第6学年「『鳥獣戯画』を読む」)
おわりに
主な引用・参考文献リスト

はじめに

 国語科における「問い」の問題を意識しはじめたのは,今から十数年ほど前。段落や場面に閉じられた「縦の読み」から段落や場面を貫いた「横の読み」へと,テキスト全体を「丸ごと問う」ことを提案したのがきっかけである。

 前著『子どもの思考を「見える化」する!「考える」国語のノート指導―「問い」と「答え」で結ぶ授業づくりの新提案―』では,その「問い」を提案の柱として,国語科の指導でもっとも手薄なノート指導の側面から授業づくりに切り込んでいる。「問い」を全面に押し出したノート指導の改革の書である。

 そして,本書は,その続編となる。「言語活動の充実」を課題に,「問い」を再考し,「問い」のある言語活動の展開を提案する。具体的には,以下の点を明らかにしている。

 ・「問い」が備えるべき要件

 ・解釈と評価の「問い」―PISA型読解力の援用―

 ・教材の特性からの「問い」の発想法

 ・「問い」で貫く単元の構成法

 ・「問い」を深める授業の展開法

 「問い」は,「言語活動の充実」の要である。「問い」があるからこそ,全体を見通し,ことばの関係が見えてくる。「問い」続けること,「問い」の「答え」を見つけていくこと,「答え」を見つけるプロセスを再考すること,その連続性・発展性の中で,言語活動の中身は,担保されていくのである。そして,それを具現化するために,フォーマットとして示したのが単元化シートであり,授業化シートである。「問い」の構成と展開に絞り,シンプルに授業づくりに臨めるようにしている。

 本書には,説明文6本,文学6本,計12本の実践を掲載している。いずれも,構想を吟味し,実践を潜らせ,さらに検討し,また別の形で実践と,その積み重ねの中で生まれた実践プランである。単元化シート,授業化シートにその詳細を表し,できる限り再現できるように努めている。また,2・3章のコラムには児童作品を紹介した。ぜひ参考にしてほしい。

 本書で,実践を執筆してくださったのは,田川郡小学校国語教育研究会の先生方である。私の主張を周知してくださり,無理難題にも果敢に挑戦してくださった先生方である。研究会を先導されている桑野徳隆校長先生,渡邊伴子校長先生をはじめ,執筆の先生方には,ただただ頭の下がる思いでいる。

 最後に,こうした取り組みに価値を見出してくださり,出版の労を取ってくださった明治図書編集部・木山麻衣子様に心から感謝したい。


   編著者 /香月 正登

著者紹介

香月 正登(かつき まさと)著書を検索»

1967年(昭和42年)福岡県生まれ。山口大学大学院修士課程修了。現在,下関市立小月小学校勤務。全国大学国語教育学会員,全国国語授業研究会理事。国語教育探究の会・中国支部事務局長を務める。

田川郡小学校国語教育研究会(たがわぐんしょうがっこうこくごきょういくけんきゅうかい)著書を検索»

昭和57年12月発足。昨年,創立30周年を迎える。田川郡の小学校教師で,国語教育の研究を志すもので組織している。毎月の例会はもとより,夏には合宿研修を行い,筑豊地区の国語に関わる行事の運営や研究大会での実践発表,公開授業などに精力的に取り組んでいる。どんな無理難題にも「イエス」か「はい」で答え,まずは,実践してみることを大切にしている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 本書で提案されている「問い」を、子どもたちが持つことにより主体的に学習に取り組むことができるだろう。国語授業づくりを改めて考えたい、と思わされる一冊であった。
      2021/4/8U-Tchallenge
    • 勤務する学校の研修テーマが今年から「単元を貫く言語活動」になり、「単元を貫くって?」と思い
      それに関する本をいろいろ探しました。本書は、見やすく、取りかかりに適していると感じました。
      2015/9/1550代・小学校教員
    • 国語の研究授業をするとなると、今は「単元を貫く言語活動」を意識していかなければなりません。「単元を貫くって何?」と言うのが正直な気持ちでした。今までやってきた国語の授業とは、何が違うのかか本書を読んで少しわかったような気がします。
      2015/8/1650代・小学校教員
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