特別支援教育サポートBOOKS
読み書きが苦手な子どものための英単語指導ワーク

特別支援教育サポートBOOKS読み書きが苦手な子どものための英単語指導ワーク

BEST300

好評5刷

インタビュー掲載中

無理な暗記なし!指導法を変えれば子どもが変わる!

英語圏のディスレクシア研究に基づいた、「音」と「文字」の対応関係をビジュアルに示す指導法を日本向けにアレンジ。教科書がすらすら読めない、スペリングが覚えられない…と悩んでいたLDの子どもたちの読み書き指導において実際に効果があったワーク集です。


紙版価格: 2,300円+税

送料・代引手数料無料

当日発送

電子書籍版: 未販売

電子化リクエスト受付中

電子書籍化リクエスト

ボタンを押すと電子化リクエストが送信できます。リクエストは弊社での電子化検討及び著者交渉の際に活用させていただきます。

ISBN:
978-4-18-152012-0
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
5刷
対象:
小・中
仕様:
B5判 136頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年11月15日
キャッシュレス・ポイント還元事業
テキスト採用品見本お申込みはこちらから

CONTENTS

もくじの詳細表示

はじめに
Introduction
読み書きに必要な「聞く力」と「読む力」
「音から文字」「文字から音」の関係
文字の操作と音韻の操作
本書のねらいと特徴
子どもの現状を知る「単語の読み書き総合チェックテスト」
Column1 使用フォントについて
STEP1 アルファベット
小文字の読みチェック
小文字の書き取りチェック
アルファベット・チェックテスト
Column2 間違いやすい文字はどう指導する?
STEP2 2文字単語 V(母音)+C(子音)
2文字単語 読み書き指導のポイント
音をつなぐ読み
2文字単語の読み+真ん中の音の聞き取り@
2文字単語の読み+真ん中の音の聞き取りA
2文字単語の定着問題@
2文字単語の定着問題A
STEP2 到達度チェックテスト
STEP3 3文字単語 C(子音)+V(母音)C(子音)
3文字単語 読み書き指導のポイント
オンセット―ライムの音の足し算と読み
3文字単語の読み+頭子音の書き取り@
3文字単語の読み+頭子音の書き取りA
オンセット―ライムの音の割り算と書き取り
3文字単語の定着問題
3文字単語の総合問題@
3文字単語の総合問題A
STEP3 到達度チェックテスト
STEP4 連続子音を含む単語
連続子音を含む単語 読み書き指導のポイント
[fl],[st],[cl]
[dr],[sw],[cr]
[tw],[fr],[sn]
連続子音を含む単語の定着問題@
[sp],[sk],[bl]
連続子音を含む単語の定着問題A
[pl],[tr],[br]
[spl],[str],[scr]
連続子音を含む単語の総合問題
STEP UP!ゲーム@BINGO
STEP UP!ゲームAブレンディングゲーム
STEP4 到達度チェックテスト
STEP5 ダイグラフを含む単語
ダイグラフを含む単語 読み書き指導のポイント
[sh]
[ch],[tch]
[th]
ダイグラフを含む単語の書き取り
[wh],[ph]
[ng]
ダイグラフを含む単語の定着問題@
ダイグラフを含む単語の定着問題A
STEP UP!ゲーム@Four in a Row
STEP UP!ゲームAポイント制すごろく
STEP5 到達度チェックテスト
STEP6 マジックeを含む単語
マジックeを含む単語 読み書き指導のポイント
すばやく母音を見つけよう
2文字単語のマジックeの読み
3文字単語のマジックeの読み書き
マジックeを含む単語の定着問題@
マジックeを含む単語の定着問題A
eがあるときの読み・eがないときの読み
単語と意味のマッチング 定着問題B
不規則なパターンの読み書き
マジックeを含む単語の総合問題@
マジックeを含む単語の総合問題A
マジックeを含む単語の総合問題B
STEP6 到達度チェックテスト
Column3 単語の読み書き練習に役立つアプリ
付録 本書で使用した単語リスト

はじめに

 Aくんは中学3年生です。小学校の頃から読み書きが遅いと言われていましたが,内容の理解には問題がなかったため,それほど問題が目立つことはありませんでした。ですが,中学校に入り英語の学習が始まると,とたんに授業について行けなくなってしまいました。アルファベットはなんとか覚えましたし,テストに出る単語も何度も練習しました。ですが,スペリングを覚えたと思ってもすぐ忘れてしまいます。定期テストでは,書き間違いや読み間違いが多く,大きく点数が下がってしまい,選択問題はできるけれど,平均点以上を取れることはありません。

 Bさんは,中学1年生です。英語が好きで小学校の頃から英会話教室にも通っています。授業でもリスニングやペアワークの会話などは積極的に参加します。ただ,単語を覚えること,教科書を読むことがなかなかスムーズにできません。音を聞いて反復することはできますが,単語をいざ書いてみると,ローマ字のようになっていたり,文字が左右反転していたり,似た文字(fとtなど)を間違えて書くなどのミスが多いようです。大好きだった英語も定期テストで点数が取れないため,だんだん自信をなくしてきました。

 Cくんは小学5年生です。英会話教室にも楽しく通っていますが,保護者には心配なことがあります。それはCくんが国語でとても苦戦していることです。特に新しい漢字を覚えたり,すらすら読むことが苦手です。本人は努力しており,保護者と夜遅くまで宿題をしますが,すぐに忘れてしまい,漢字のテストでは予想以下の点数しかとれません。保護者は,「国語でこのような状態だったら,英語はどうなるんだろうか。きっと中学校で落ちこぼれてしまう。どうしたら良いだろう」と悩んでいます。


 上記のAくん,Bさん,Cくんは架空の子どもたちですが,実際にこうした問題や悩みを抱えている当事者・保護者の方はとても多いことでしょう。英語の学習において,文字が読める,単語が正しく読めることは学習の基本のスキルですが,そこに躓いてしまうことで,文法や読解の勉強が一層困難になり,結果的に学習意欲を失うことにつながりかねません。

 実際に英語教育の現場では,1クラスの中に大きな格差があることが珍しいことではなく,Bさんのようにリスニングは良いのに書字や読字に躓きのある生徒もいれば,Aくんのように英語だけが極端にできない生徒もいるでしょう。一方,英語が得意で中学生で英検準2級や2級を取得している生徒もいるはずです。こうした生徒を1クラス内で指導するのは,いかに至難の業でしょうか。現場の先生方のご苦労や工夫は大変なものだろうと想像します。特に,外国語活動が小学校でスタートしてからは,一層そうした格差が大きくなるだけでなく,早期の段階で英語への学習意欲を失ってしまっている生徒も増えているのではないでしょうか。

 わたしは,英語圏のディスレクシア研究を進める一方で,勤務大学で地域の学習障害(LD)の児童生徒対象の英語教室(チャレンジ教室)を開催し,指導法や教材・教具の工夫を子どもたち・保護者の方々と一緒に取り組んできました。保護者の方からは子どもへの限りない愛と献身,そして寄り添う姿勢を教えてもらいましたが,同時に,中学校から始まる英語学習への不安感に向き合ってきました。また,近年特に増えてきていると感じるのは,LDの診断がなく,学習意欲も高く課題もきちんと提出しており,決して勉強を怠けているわけではない(親子で必死に取り組んでいる)のに,英語だけがどうしても他の科目と比べて極端に低くなるケースです。「どれだけがんばっても英単語が覚えられない。もうお手上げです」,と親子で絶望し,英語での躓きがきっかけで学習への自信を失い,せっかく入った進学校を退学してしまったケースにもいくつか遭遇しました。

 「英語で躓くのは当たり前だから」「できない子は毎年いるし,珍しくない」と思われるかもしれません。実際に,「英語はできないから,英語のない学校に進学する」というLDのお子さんたちや,特別支援関連者のなかでも「学習障害の子には英語は無理。あきらめるしかない」と断言する先生方もいます。ですが,これから小学校では英語が教科となり,中学・高校でもレベルアップが求められる状況のなかで,まさに英語の4技能である「聞く・話す・読む・書く」に弱さのあるLDの子どもたちへの読み書き指導の選択肢がほとんどないことは,大変心配です。

 本書は,英語圏の読み書き研究における指導理論を参考として,わたし自身が日本の小学生から高校生までのLDの子どもたちに実際に指導し,効果のあった単語の読み書き指導をワークブックにまとめたものです。「音と文字」の対応習得は,LDがなくても,どの子どもにとってもハードルが高いものです。外国語だからこそ,音と文字のつながりを,知識とするだけではなく,定着できるだけの十分な練習の機会を与える必要があると思っています。

 子どもたちにとって,単語が読めるということは,その次の段階へのパスポートになります。チャレンジ教室の子どもたちは,LDがあっても,みんな英語が得意になって卒業していきます。1人でも多くの子どもたちが,中学校で英語の教科書がすらすら読めるように,もっと楽に読み書きができるようになるように,そのお手伝いができれば心から嬉しく思います。皆さんの指導する子どもたちが,「なんでこんなに簡単なの」と言いながら徐々に単語が読めるようになることを心から願っています。


  2018年1月   /村上 加代子

著者紹介

村上 加代子(むらかみ かよこ)著書を検索»

米国ウィスコンシン大学マジソン校卒。神戸山手短期大学准教授。

学習障害のある児童生徒対象の「チャレンジ教室」を主催。英語教科における特別支援やユニバーサルデザインの啓発活動に積極的に取り組んでいる。英語教育ユニバーサルデザイン研究会代表。教員間の情報交換のプラットフォームづくりを目指している。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 英語の発音に自信がない指導者むけに、
      CDがあれば、助かります。
      2018/11/1950代 塾講師
    • とても使いやすいかも・・・と思って購入しましたが、自分のニーズには合っていませんでした。内容が悪いというのではなく、自分の教え方が、生徒があのドリルを嫌がってしまう持っていきかたをしたかもしれません。
      2018/8/2430代・中学校教員
    • フォニックスについて、現場の教員が理解しやすいように、また、実際に子どもたちに対して使いやすいように工夫されている。
      2018/3/850代・大学勤務
読者アンケート回答でもれなく300円分のクーポンプレゼント!

ページトップへ