- はじめに
- 1章 算数指導 基礎基本のマストスキル10
- 1 教科書
- 2 教材研究
- 3 板書
- 4 発問
- 5 課題設定
- 6 ノート指導
- 7 指導書
- 8 一斉授業
- 9 少人数授業(習熟度別)
- 10 対話
- 2章 算数指導 ステップアップの授業テクニック40
- 指導技術編
- 1 これで大丈夫!算数授業@
- 2 これで大丈夫!算数授業A
- 3 よい授業になるしかけ@(導入編)
- 4 よい授業になるしかけA(展開編)
- 5 よい授業になるしかけB(終末編)
- 6 発問でキメる
- 7 子どものつぶやきをどう拾う?
- 8 めあては必要か!?
- 9 スタートラインをどこまで揃えるのか
- 10 発表のさせ方
- 11 教師の視線
- 12 価値づけて高めよう
- 13 オープンエンドとクローズドエンド
- 14 テストと授業の関係
- 15 ICT(タブレット端末)の活用
- 16 デジタル教科書を使おう
- 活動編
- 17 楽しい数学的活動
- 18 ペア活動・グループ活動のいろは
- 19 説明上手になるために
- 20 実況中継してみよう
- 21 え!? 絵から図へ!(低学年)
- 22 図を自由自在に操れる子どもに
- 23 公式へのジレンマ
- 24 振り返りでメタ認知力アップ
- 25 いろいろな振り返りの仕方
- 26 家庭学習はどうする?
- 27 思考ツールの活用
- 28 算数ボックスの活用
- 領域別,他教科コラボ編
- 29 計算領域のポイント@(低学年)
- 30 計算領域のポイントA(高学年)
- 31 図形領域のポイント@(低学年)
- 32 図形領域のポイントA(高学年)
- 33 測定領域のポイント@
- 34 測定領域のポイントA
- 35 データの活用領域のポイント@
- 36 データの活用領域のポイントA
- 37 変化と関係領域のポイント@ 4・5年
- 38 変化と関係領域のポイントA 6年
- 39 他教科とのコラボレーション@
- 40 他教科とのコラボレーションA
- 3章 算数指導 知ってお得のマル秘グッズ10
- 1 タブレット端末
- 2 50p定規
- 3 チョークの使い分け
- 4 短冊
- 5 マグネットブロック
- 6 カレンダー
- 7 実物投影機
- 8 算数ゲーム(アルゴ)
- 9 算数ゲーム(ジャマイカ)
- 10 F字パズル
- 執筆者一覧
はじめに
縁あって教育実習の先生方を毎年6人ほど指導させてもらっています。子どもたちが帰った後,実習の先生方と1日の振り返りをします。
「どうして,あの場面で○○という発問をしたのですか?」
「板書ではどんなことに気をつけているんですか?」
「毎日ある算数の授業,どうやって教材研究をして授業づくりをしているのですか?」
実習の先生からよく出てくる質問です。そんな質問に答えていくうちに,自分の教育観や価値観,子どもに対する考え方,教科に対する考え方を一度整理し,文章化してメタ認知する重要性に気づきました。そうして作り始めたのが本書なのです。
自らのことを顧みると,教師としてがむしゃらにやっていた1年目。少し授業が進められるようになってきた2年目。算数の面白さがわかってきた3年目。しかしここからが苦しかった。子どもが好みそうな教材(いわゆるネタもの)に飛びつき,日々の授業は楽しくしているものの,自分自身の授業力向上には結びついていませんでした。
そこで,指導技術や各領域の特性などを意識して授業をしていくことに立ち返ります。すると少しずつですが,授業力向上を実感することができるようになってきたのです。同時に学級づくりもスムーズにできるようになりました。本書に書き下ろした一つひとつにそのとき意識したことが詰まっています。
3年目(以上)をむかえた先生方,ぜひ教師の力量形成にとって大切な時期を,充実した楽しいものにしてください。本書がその一助となることを願っております。さらに,本書が読者のみなさまの日々の算数の授業に少しでもお役に立つなら,こんなにうれしいことはありません。
授業力&学級づくり研究会 /奈良 真行
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- 明治図書
- わかりやすかったです2021/2/2420代・小学校教員