- はじめに
- 第1章 スペシャリスト直伝! 「授業参観」成功の極意
- 1 「参観日」をどのように考えるのか?
- 1 参観日って何のためにあるの?
- 2 参観日には学期ごとの役割がある
- 3 「参観日のパターン」によって行うことは違う
- 2 参観日を成功させるコツ
- 1 事前準備編
- 2 当日編
- 3 参観日後日編
- 第2章 安心感と信頼を掴む! 参観日授業ネタ
- 1 参観日授業ネタ:低学年編
- 1 「10分間パーツ教材」で落ち着いた姿を見せる(2年 国語)
- 2 水ぞくかんを作ろう(2年 生活)
- 3 伝え合う音読で盛り上がろう(2年 国語)
- 4 参観日,ときには前から見ていただくのも面白い(2年 図工)
- 5 デジカメを使った発表会(2年 算数・生活)
- 6 5ボンバーで学校クイズ大会(2年 生活)
- 2 参観日授業ネタ:中学年編
- 1 15分×3のパーツ教材で大成功(3年 算数)
- 2 漢字クイズで保護者を巻き込む(4年 国語)
- 3 「夏の星座」を作ろう(4年 理科)
- 4 音楽発表会で盛り上がろう(4年 音楽)
- 3 参観日授業ネタ:高学年編
- 1 学級方針を詩の授業で伝える(6年 国語)
- 2 みんなで高め合う「ゆさぶり発問」(6年 理科)
- 3 「1枚の資料」から活発な挙手発表で大成功(6年 社会)
- 4 エジソンから学ぼう(6年 理科)
- 第3章 スペシャリスト直伝! 「保護者会」成功の極意
- 1 保護者会の意義とは何か?
- 1 保護者会の意義
- 2 学期ごとの目的
- 2 保護者会を成功させるコツ
- 1 保護者会の組み方
- 2 保護者会を成功させるための事前準備
- 3 保護者会当日に行うこと
- 4 保護者会後に行うこと
- 第4章 保護者もつなぎ親子もつなぐ! 保護者会ネタ
- 1 保護者会ネタ:低学年編
- 1 保護者をつなぐ茶話会
- 2 人文字で「親子のふれあい」を演出しよう
- 3 「サイコロトーク」で保護者会を楽しく
- 4 最後の保護者会は子どもの成長を示そう
- 2 保護者会ネタ:中学年編
- 1 親子で夢中ネイチャーゲーム
- 2 夏休み前の保護者会ですべきこと5つ
- 3 親子で討論会をしよう
- 4 親子で訪ねよう@:特別養護老人ホーム
- 5 親子で訪ねようA:地域の公共施設
- 3 保護者会ネタ:高学年編
- 1 ひまわり迷路のナイトオリエンテーリング
- 2 恐怖のおばけ屋敷―真夏の夜のワンダーランド―
- 3 親子キャンプで盛り上がる
- 4 親子で焼き物を作ろう
- 5 小学校最後の保護者会を感動的に!
- おわりに
はじめに
参観日当日の授業風景を見ていると,我が子やクラスの子どもたちの様子を,教室の後ろから真剣に見ている保護者の方に囲まれて授業が行われている教室がある。
また,我が子をちらっと見るだけで,授業をさほど見ることもなく,数人でおしゃべりをしたり,時にはケータイやスマホの画面を眺めている保護者に囲まれている教室もある。
どちらの教室の雰囲気の中で授業がしたいか。教師なら当然,前者の方である。
「参観日は普段の子どもの様子を見てもらうのだから,改まることなく,普段通りの授業をすればいい」という方もいらっしゃるだろう。
保護者が毎日のように学校へ来て授業を見ているのなら,教師の指導方針や教育観が理解され,子どもたちの成長が窺えるので,何も参観日を特別な日と考えなくてもよいかもしれない。
しかし,現実はそうではない。
大多数の保護者は,年数回の参観授業を見て,子どもの成長をとらえたり,教師や学校を評価したりするのである。
そういう意味では,やはり参観日は特別な日なのである。
すべての子どもが主体的に活動している様子が見られるように。
また,保護者が退屈することなく,自身から授業にのめり込むように。
そして,保護者が教師に対して安心感と信頼をもつように。
そのような授業が行われなければならない。
保護者会は,保護者同士のつながりや保護者と教師とのつながりを生む場である。
また,そのつながりをさらに強くしたり,広げたりして,互いが協力しながら子どもたちの教育に携わっていくことを目的にしている。
あるクラスの保護者会の参加率は高く,教師と保護者がにこにこ顔で楽しく会話がなされていた。
また,別のクラスでは,教師と保護者の両方が,子どものことについて真剣なまなざしで語り合っていた。
あるときは,子どもと保護者と教師が1つの活動をみんなで汗を流しながら楽しんでいた。
そういう保護者会を企画したり,運営したりしたいものだ。
先に述べてきたような参観授業や保護者会が,どうすればできるのか。
成功の秘訣は何なのか。
それらを考えながら,いろいろなアイデアやネタを集めて実践してきた。
実践がすべてうまくいくわけではない。時には,失敗もある。
それでも反省をし,新たな気付きを得ながら改善を加えていく。
そうした地道な努力と研修の積み上げが,子どもや保護者に感動を与える授業や活動に結びつくと信じている。
このたびは,その理論と実践記録をまとめる機会をいただいた。
稚拙な実践ではあるが,この本を読まれた皆様に少しでもお役に立てれば幸いである。
2016年3月 /サークルやまびこ
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- 明治図書
- 授業参観や保護者会は、なかなか同僚のやっているところを見る機会がなく、もっとよい授業や会にしたいと思ってもイメージがつかめなかった。本書を読んでイメージがわかり、同僚と話題にして学ぶこともできてよかった。2019/1/2620代・小学校教員
- 実践的でポイントが分かりやすく、とても使いやすいです。いつも活用しています。2017/9/14あつし
- アイディアが満載で、本書をきっかけに自分のクラス向けにアレンジして活用させていただきました。2017/6/24げんちゃん