〔実践〕特別支援教育とAT(アシスティブテクノロジー)6
タブレットPCを教室で使ってみよう!
AAC再入門〜障害の重い子どもへのコミュニケーション支援〜

〔実践〕特別支援教育とAT(アシスティブテクノロジー)6タブレットPCを教室で使ってみよう!AAC再入門〜障害の重い子どもへのコミュニケーション支援〜

インタビュー掲載中

最新テクノロジーにのせて、わたしの思いを伝えよう!

AAC―拡大代替コミュニケーションとは、障害があっても、その人に残された能力とテクノロジーの力で自分の意思を相手に伝える技法のことを言います。本号では、知的障害と肢体不自由を併せ有する障害の重い子どもへのそんなコミュニケーション支援を特集しました。


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ファイル形式

PDF EPUB
ISBN:
978-4-18-129611-7
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
対象:
小・中・高
仕様:
B5判 80頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2024年11月11日

CONTENTS

もくじの詳細表示

刊行にあたって /金森 克浩
ズームアップ 当事者の声
圓井陽子さん・美貴子さん:支援機器の活用でアクティブに人生を満喫
特集 AAC再入門〜障害の重い子どもへのコミュニケーション支援〜
アウトライン
(1) 今さら聞けないAACの基本 /小松 敬典
(2) スイッチと入力装置入門 /禿 嘉人
(3) スイッチトイの基礎・基本 /谷本 式慶
(4) 障害の重い子どもへのタブレットPC入門 /佐野 将大
実践事例編
(1) 事例1 スイッチトイ@
スイッチで打楽器を鳴らしてみよう! /外山 世志之
(2) 事例2 スイッチトイA
自分で写真を撮ってみよう! /渡邉 弘規
(3) 事例3 スイッチトイB
パワーポイント教材で朝の会を「子どもたちが主役!」の時間に /荒井 桂子
(4) 事例4 iPad@
iPadを活用したコミュニケーションの指導 /西村 大介
(5) 事例5 iPadA
iPadを使った見ることを支える実践例/松本 健太郎
(6) 事例6 iPadB
「Sounding Board」と舌スイッチで意思伝達 /谷本 式慶
(7) 事例7 VOCA@
しゃべれなくても挨拶したり役割を担う /福島 勇
(8) 事例8 VOCAA
運動障害と視覚障害・発語困難のある子どもへの支援 /知念 洋美
ミニ特集 障害の重い子どもたちの世界を変える!最新機器
(1) OAK/重度重複障害の子どもの活動を支援する /田代 洋章
(2) Tobii/トビー視線入力装置の有効活用 /伊藤 直弥
(3) タブレットPC/いつでも,どこでも使えるっていいですね /高松 崇
情報コーナー
Webサイト 特別支援教育教材ポータルサイト(支援教材ポータル) /新谷 洋介
支援機器・教材の紹介
@ ゆらぴかタワー /矢島 悟
A ボカ太くん /太田 直樹
研究会情報 THE MAGICAL TOY BOX(マジカルトイボックス) /平澤 庄吾
活動紹介 子どもたちの生活を広げる「ウィッシュ」について /谷口 公彦
海外情報 CTGカンファレンス /武富 博文
知っておきたいAT用語 いまさら聞けないAT用語をピックアップ /大森 直也
一度は手にしたい本 /塚 健二
『AAC入門 コミュニケーションに困難を抱える人とのコミュニケーションの技法』(中邑賢龍著)
『改訂版 スイッチ製作とおもちゃの改造入門』(金森克浩編著)
編集後記 /金森 克浩

刊行にあたって

 〔実践〕特別支援教育とAT(アシスティブテクノロジー)第6集

 特集 AAC再入門〜障害の重い子どもへのコミュニケーション支援〜


 AAC(Augmentative & Alternative Communication:拡大代替コミュニケーション)というと,「障害の重い人のコミュニケーション技法でしょ?」という質問を受けます。それって,合ってもいるし間違ってもいる――確かに,障害の重い人にとってはコミュニケーションをとることはとても重要ですし,基本的な人権を尊重する意味でも必要な活動だと思います。しかし,コミュニケーションの支援が必要な人はもっとたくさんいるのではないでしょうか。

 また,「AACっておもちゃ遊びのことでしょ?」という人もいます。これも合っている部分もあるが,間違っているともいえる――おもちゃ遊びをするのはそれが目的ではなく,子どもたちができないことをできるようにすること,そして生活を豊かにするためにおもちゃ遊びが有効だと考えるからです。

 さて,AACの第一人者である中邑賢龍(東京大学)さんは,「AACとは手段にこだわらず,その人に残された能力とテクノロジーの力で自分の意思を相手に伝える技法のこと(『AAC入門』より)」と述べています。最近は知的障害や肢体不自由の特別支援学校でAACという言葉もだいぶ定着してきました。しかし,道具のみが普及していてその基本的な考え方が理解されていないようにも思います。前記の中邑先生が出した『AAC入門』も出版されて20年がたち,改訂版が出されるようになりました。そんな現在だからこそ,あらためてAACの基本的な考え方に立ち戻りたいと思います。

 特に,知的障害と肢体不自由を併せ有する障害の重い子どもへのコミュニケーション技法について,この特集では取り上げてみました。ぜひ,多くの学校の先生に参考にしていただいて,AACについて見直してみてもらえればと思います。


   編集代表 /金森 克浩

著者紹介

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独立行政法人国立特別支援教育総合研究所

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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