日々のクラスが豊かになる「味噌汁・ご飯」授業 算数科編

日々のクラスが豊かになる「味噌汁・ご飯」授業 算数科編

インタビュー掲載中

子供を算数嫌いにしないシンプルな算数授業がすぐできる!

シンプルでも子供たちにしっかり学力がつく算数の日常授業(「味噌汁・ご飯」授業)づくりを提案。短時間で授業準備をする、全員参加の授業をつくる、基礎・基本を押さえて学力向上を図る、の3点を押さえた45分で本時目標を達成する算数授業のアイデアを一挙公開。


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ISBN:
978-4-18-116318-1
ジャンル:
算数・数学
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 128頁
状態:
在庫あり
出荷:
2018年10月22日
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目次

もくじの詳細表示

はじめに
/野中 信行
序章 理論編 提案!算数科の「味噌汁・ご飯」授業づくり
1 日常授業を変える「味噌汁・ご飯」授業
1 「手軽で」「飽きない」「栄養価のある」授業を保障しよう
2 算数で「味噌汁・ご飯」授業をつくる
2 「授業づくり3原則」で授業づくりをする
1 シンプルな3原則を常に意識する
2 「授業づくり3原則」で1時間の授業時間内でやりきる
3 「学力」を向上させる
1 操作的定義をする
2 目標=授業=評価(テスト)で一体化する
3 単元テストは良いのに,どうして学力テストがふるわないのか
第1章 準備編 算数科の「味噌汁・ご飯」授業づくり
1 算数授業の目標を設定する
1 目標を設定する
2 教科書を教える
3 学習規律を整える
4 診断テストをする
〇ふりかえりテストA〜E
5 1時間の授業のシナリオを提起する
6 「ときかたハカセ」を設定する
2 授業の準備をする
1 指導メモを準備する
2 指導メモを作る
3 「ときかたハカセ」を作る 「ときかたハカセ」の種類と使い方
4 「ときかたハカセ」A型(教科書そのままを使う)の作り方
5 「ときかたハカセ」B型(言葉の式+数式)の作り方
6 「ときかたハカセ」C型(新しく作成する)の作り方
3 授業は分割方式(ユニット法)で行う
1 前半のインプット部分の指導
2 後半のアウトプット部分の指導
4 テスト平均80点〜90点を目指す
1 授業を始める前に準備すること
2 単元テストの分析
3 10分間授業準備法
4 テストの見直し法
5 低学力児への対応を提起する
1 「できる」から「分かる」へ
2 授業ではどのような指導をするか
3 遅れている子供たちを引き上げる〜単語帳引き抜き法〜
第2章 実践編 場面別算数科の「味噌汁・ご飯」授業
1 例題指導法
1 1年 「ひきざんのしかたをかんがえよう」
2 4年 「わり算のしかたを考えよう」
3 6年 「比例をくわしく調べよう【比例と反比例】」
2 類題・練習問題・ドリル指導法
1 2年 「1000より大きい数」
2 4年 「わり算のしかたを考えよう」
3 5年 「平均とその利用」
3 低学力児を引き上げる指導法
1 2年 学力向上のための工夫
2 4年 「四角形を調べよう」の指導の工夫
3 5年 低学力児への指導の工夫
4 特別支援学級 子供たちへの指導の工夫
第3章 応用編 レベルアップを目指す!算数科の「味噌汁・ご飯」授業
1 高学年でも高得点を上げる実践
■6年 「速さ」
2 授業で図をかかせる
■2年 「かけ算」
3 復習テストを作る
■5年 「平均とその利用」
第4章 よく分かる!算数科の「味噌汁・ご飯」授業づくりQ&A
Q1 算数と数学の違いをどう考えればいいのでしょうか。
Q2 「ときかたハカセ」はどうしたらうまく作れますか。
Q3 (業者)テストの成績を上げるにはどうしたらいいですか。
Q4 低学力児への対処法を教えてください。
Q5 「教科書を教える」ことにはどのような趣旨がありますか。
Q6 どうすれば,全員参加の授業になるのでしょうか。
Q7 10分間程度で,どのようにして教材研究するのでしょうか。
Q8 「問題解決学習」を行っていないのはなぜですか。
おわりに
/小島 康親

はじめに

 国語科の「味噌汁・ご飯」授業に引き続いて,算数科の「味噌汁・ご飯」授業を提起する。

 算数科の「味噌汁・ご飯」授業は,限られた「時間」の中で,どれほど凝縮した授業ができるかを問いかけている。

 ★

 「味噌汁・ご飯」授業研究会のメンバーの中には,様々な条件を抱えている教師がいる。A先生は,

 家庭の事情で,夕方早く帰らなければならない。学校に残って仕事をする時間はない。だから,朝だけ少し早めに学校へ行き,授業の準備をする。

 この限られた時間の中で,算数の準備もする。ほんのささやかな時間。

 でも,確実に算数の成果をあげる。

 例えば,算数2年「新しい計算を考えよう」という単元で,テストの成績は以下の通り。

 〈考え方〉48/50点  〈技能〉48/50点  〈知識〉49/50点

 どうだろうか。どんな準備をしているのだろうか。

 ★

 教師経験3年目のB先生がいる。

 研究会に参加して,すぐに算数の授業を変え始めている。それまでは,「教材研究なし・教科書を読むだけの授業(7割)」「本や同僚の先生からもらったヒント(ネタ)で盛り上がる授業(2割)」「思い出したように問題解決型?(いろいろな考えを発表させる)の授業(1割)」というツギハギだらけの授業をしていたという。

 算数の「味噌汁・ご飯」授業を始める。算数の苦手な子供ほど,解ける喜びを素直に感じ取り,算数の授業嫌いが明らかに減ってきた。3人の低学力児も格段に引き上げている。

 何をしたら,こういう変化が現れるのだろうか。

 ★

 C先生がいる。

 4年生の担任だった。研究会に参加し始めてすぐに算数の単元テスト平均90点以上を連発する。それだけではなく,クラスの低学力児をことごとく中位の成績(60点,70点,80点など)に引き上げていく。ある1人の男の子(今まではずっと0点などをとってきていた)の母親は,「やっと4年生になって,うちの子は出発点に立てました」と担任に語っている。家庭でも,勉強をするように変わったのである。

 どんな授業をしたのだろうか。

 ★

 特別な授業をしているのではない。

 普通の授業をしている。実にシンプル。

 私たちは,教科書を教えている。

 限られた時間の中で授業準備をし,ほとんど教科書通りに進めている。

 それならば,他の多くの先生たちと同じではないかと思われるであろう。 そう,ほとんど同じように見える。でも,違う。

 余計なことはしない。目の前の子供たちが「問題を解けるようになる」ために全力を尽くす。ただそれだけである。

 その結果,上の3人の先生のような成果が生まれてくるのである。

 ★

 子供たちに勉強の好き・嫌いアンケートを取れば,「嫌い」だと答える教科で,必ずと言っていいほど算数は上位になる。

 それほどに算数は,子供たちにとって嫌われている教科になっている。

 現実として,算数嫌いな子供を大量に生み出してしまっているのである。


 なぜ,こんなに子供たちは算数を嫌いになるのか?

 この問いかけに真正面からぶつかる。

 私たち「味噌汁・ご飯」授業研究会は,これらの「現実」から出発している。

 ★

 特別な教材研究や特別な授業を提起していない。

 その気にさえなれば,いつでも実現できる実践を提起している。


 今まで日本の「授業研究」は,「ごちそう授業」の追究をすることによって成り立ってきた。

 「ごちそう授業」とは,多くの時間をかけて教材研究をし,多くの時間をかけて様々な準備をし,精一杯の授業を提起する試み。

 この授業は,日本全国で「研究授業」という形で具現化されてきた。

 もともとは,私たちが日頃行っている「日常授業」を良くしていこうという試みで始まったはずである。


 しかし,多くの時間が経過し,今では年中行事化している。

 日頃,やっていない特別な「ごちそう授業」を提示し,全体会で互いに検討して,そして終わり。

 先生たちは,明日からまた「ごちそう授業」とは関係がない「日常授業」に戻っていく。

 「あれはあれ,これはこれ」という論理で,「研究授業」と「日常授業」は分けられてしまっている。

 多くの学校現場で,こういう授業研究が展開されているはずである。

 ★

 こういう授業研究で,何か変わったのか。

 子供たちの学力が上がったのか。

 先生たちの授業力が上がったのか。

 「ほとんど何も変わりません!」という現実があるだけであろう。

 そのはずである。

 1,2時間の研究授業をどんなに一生懸命がんばっても,1000時間近くの「日常授業」はまったく変わらないのだから。


 私たちは,「ごちそう授業」を,「日常授業」にまで広げていかなければならないと主張しているわけではない。

 そんな試みを実現できるわけがない。

 むしろ,この忙しさの中で何ができるのか,という現実的な提案をしている。

 ★

 現在の学校現場は,関東圏,関西圏の都市部を中心に,深刻な学級崩壊現象に見舞われている。あるいは,学校崩壊にまで陥っているところもある。

 普通の教師が,普通の教育ができない。

 多くの教師が疲弊し,ぼろぼろになっている。

 鬱病になったり,病気になったり,あるいは,辞職を余儀なくされることも数多い。

 ここで,大きな「転換点」を迎えていると,私たちは認識する。

 ★

 私たちは,算数の授業を通して,子供たちと1つの「物語」を作ろうとしている。日々消えていくような,ささやかな「物語」。

 でも,子供たちに算数に対する「意欲」と「自信」を育てようとする「物語」。

 もしかしたら,ある低学力児は,自分の人生を変えるのかもしれない。

 この「意欲」と「自信」が,いずれその子供たちを支えていくことがあると,私たちは夢想する。

 このように私たち教師は,子供たちの未来に託す仕事をしているのである。

 このことを忘れないでおこう。


  2017年6月   /野中 信行

著者紹介

野中 信行(のなか のぶゆき)著書を検索»

元横浜市小学校教諭。初任者指導アドバイザー。『新卒教師時代を生き抜く』シリーズ,『「味噌汁・ご飯」授業』シリーズなどで問題提起をする。著者多数。

小島 康親(こじま やすちか)著書を検索»

元横浜市小学校校長。校長時代に講師として多くの先生たちを指導する。『「味噌汁・ご飯」授業 国語科編』編者。

「味噌汁・ご飯」授業研究会著書を検索»

野中 信行  元横浜市小学校教諭

小島 康親  元横浜市小学校校長

秦  安彦  神奈川県大和市立文ヶ岡小学校校長

井上雅一朗  神奈川県横浜市立善部小学校教諭

上澤 篤司  東京都公立小学校教諭

清水 大格  神奈川県平塚市立花水小学校教諭

津久井伸明  神奈川県横浜市立小学校教諭

尾上 正行  神奈川県大和市立引地台小学校教諭

岩崎 隆史  神奈川県横浜市立小学校教諭

水谷 陽一  神奈川県川崎市立小学校教諭

武井 夢見  神奈川県横浜市立鶴ヶ峰小学校教諭

櫻井 竜介  神奈川県大磯町立大磯小学校教諭

佐藤 一平  神奈川県横浜市立新石川小学校教諭

梶原 英伸  東京都公立小学校教諭

武内 悦子  神奈川県大和市立小学校教諭

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 味噌汁ご飯授業算数がよくわかった。
      2018/10/440代・小学校管理職
    • 働き方改革が言われている今、授業メモ等、これから活用したいと思います。
      2018/8/150代・小学校教員
    • 日常の授業をテーマにしているので、何よりも役に立つ。
      2018/5/16普通の教師
    • 学活や総合、アクティブラーニングの視点でも読んでみたい
      2017/11/1930代・小学校教員
    • 2学期から実施しようと準備しています。ありがとうございます。
      2017/8/1930代・小学校教員
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