書くことで育つ学習力・人間力

書くことで育つ学習力・人間力

好評5刷

教育における大事なこととして,「自分で考えたり書いたりすること」があげられる。日常からの「書くこと」によって育つ学習力・人間力を実践的に考察する。


紙版価格: 2,060円+税

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-106712-2
ジャンル:
教育学一般
刊行:
5刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 184頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2017年5月26日
特集 新学習指導要領解説書籍
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目次

もくじの詳細表示

まえがき
序 人間形成における「書くこと」の意義
1 言葉と国民性
2 言葉と人間形成
3 言葉の習得法
4 書くことについて
5 道徳指導の中で
おわりに
1 「書くこと」 で育つ学習力
T 子どもが生きる「書くこと」の学習活動
1 子どもが生きる教室を作る
2 発達特性を生かした学習活動を創造する(低学年)
3 発達特性を生かした学習活動を創造する(中学年)
4 発達特性を生かした学習活動を創造する(高学年)
5 書くことが楽しいと思える子に育てる
U 生きる力を育てる学習活動の創造
1 「書くこと」で育てる考える力と発想する力
2 「書くこと」で育つ学習力
3 書くことの日常化を図る
4 基礎・基本の徹底と学習力の育成
V 「書くこと」の新しい授業展開
1 学ぶ楽しさに気づかせる授業の智恵
2 学ぶ力を伸ばす授業の開拓
3 「伝え合う力」の育成で授業を変える
4 短作文で育てる書くことの技能
2 「書くこと」 で育つ人間力
T 生きる力を育てる道徳の時間
1 生き方にひびく「書くこと」の指導
2 子どもの心を育てる「道徳ノート」
3 「やる気」の育成と子どもの心
4 子ども理解と道徳の授業
5 道徳授業を活性化させる資料の読み込み
6 子どもが主役になる道徳の時間
U 「書くこと」を大事にした授業づくり
1 人間力を育てる書くことの基礎基本
2 生きる力を育てる国語の学習
3 伝え合う力を高める言語活動
4 言語意識を大切にした書くことの指導
5 子どもの心がときめく授業づくり

まえがき

 教育で大事なことは何かと問われた時、かなり上位の位置に「自分で考えたり書いたりすること」をあげたい。自分で考えたり書いたりすることは、課題や問題を明らかにしたり、判断を的確にしたり、自己評価をするなど限りない広がりを見せる。書くという場を得て、真剣に考える。書きながら考えを整理したりまとめたりする。あるいは、書いた後も推敲をしたり、考えを交流するというように多彩な活動が生まれる。

 これは、子どもだけでなく教師にもいえることで、何かを書こうとするとそれに関わる資料を集めたり、構想を練ったりするという活動に入る。記録をまとめる、提案資料を考える、通信を書く等々。その過程で、今までしっかりとしていたと思いこんでいた論拠の甘さや実践の脆さに気づく等々。考えること・書くことを幅広い範囲で捉えることが大切である。

 「書くこと」の大切さを実感する指導の場としては、学級経営や教科の指導がある。日記や学級通信、学級日誌やグループ日記などがある。日記では子どもの生活や内面、見方や考え方を理解するというように活用をすれば、子ども理解を含め信頼関係を築く上で大切な役割を果たす。学級日誌は記録的な要因が強いし、グループ日記は子ども同士の人間関係を育てる上で果たす意味は大きい。それだけの価値があるとすれば、積極的に書くことについて考える必要がある。

 また、教科や道徳の授業においての書く活動はさらに教科の指導内容と深く関連してくる。社会科では調べたことを新聞形式でまとめるという手法は珍しくないし、理科においても、実験や観察の記録等書く機会は多い。もちろん国語科では中心的位置を占めるし生命線でもある。書くことで自らの深まりを自覚したり、新しい課題を生み出したりする。

 教科や道徳で書くことを大事にするのは、「考えること」と密接に関わるからである。授業の始まりで書くのと中頃で書くのとは意味が違うし、後半になればまた、働きが異なってくる。機会や場によって機能が違うし、それをしっかり認識しておけば授業の効果は更に高まる。

 とりわけ、「総合的な学習の時間」や特別活動の「書くこと」は、その子が身に付けた力を測る上で貴重な場である。レポートを書く、報告文や礼状を書く、研究発表の原稿を書く、プレゼンテーションのメモを書く、アンケートの依頼文を書く、報告の冊子をまとめる、ポスターセッションの構想図を作る等書くことに関わる活動は多い。

 このように「書くこと」についての意味をあらためて考えながら、「書くことの学習力」「書くことの人間力」について幅広く考えてみたいという願いが本書をまとめるきっかけであった。ここでいう学習力を主として教科の学習での書くことの意味や価値を考え、人間力を道徳の授業や子ども理解の側面から実践的に考えている。

 幸い『実践国語研究』・『道徳教育』誌に折々の考えを発表させて頂く機会があった。本誌はそれらの一部に加筆修正を加えたものである。学校教育における書くことの意味を考える出発にしたい。

 本書の序には、村田昇先生より、人間形成における「書く」ことの意義についてご指導のお言葉を賜りました。また、本書の発刊について明治図書の間瀬季夫様・石塚嘉典様にお世話になりました。感謝しています。


  平成一四年九月   京都女子大学文学部教授 /吉永 幸司

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      明治図書
    • じゅんく堂で教育書を探していて見つけました。
      文の書かせ方から書くことの意味、それに、多く実践が分かりやすく書いていて、初心の私は感激です。
      2002/11/5だいちゃん
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