<単元構想表>が活きる! 中学校国語科 授業&評価GUIDE BOOK

<単元構想表>が活きる! 中学校国語科 授業&評価GUIDE BOOK

好評4刷

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中学校国語科の授業と評価をフルサポート!

『〈単元構想表〉でつくる!中学校新国語科授業STARTBOOK』の続編である本書では、中学1年〜3年までの3領域1事項の主要教材について、どのように授業と評価の一体化をしていけばいいのか、単元構想表やワークシートなどとともにわかりやすく紹介しました!


紙版価格: 2,640円(税込)

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ISBN:
978-4-18-093512-3
ジャンル:
国語
刊行:
4刷
対象:
中学校
仕様:
B5判 144頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2024年4月22日

Contents

もくじの詳細表示

はじめに
Chapter1 中学校国語科の授業&評価 考え方と評価規準作成のポイント
1 中学校国語科の評価の考え方
2 評価規準の作成方法
3 評価計画の工夫
4 「授業&評価アイデア」を読むに当たって
Chapter2 学年別・中学校国語科の授業&評価 アイデア
■単元構想表/指導の系統性とこれまでの評価結果から見た生徒の実態
■指導事項から見た教材観
■指導事項と言語活動の関係/単元の評価規準
■指導と評価の計画/授業と評価の実際
第1学年
【A話すこと・聞くこと】
1 学校をスピーチで紹介しよう
全体と部分,事実と意見の関係に注意して話を構成する
【B書くこと】
2 地元のおすすめ案内を書く
文章を読み合って材料の用い方等について意見を述べる
【C読むこと・文学】
3 「少年の日の思い出」を読んで討論する
自分のものの見方や考え方を広くする
【C読むこと・説明文】
4 筆者に代わって「シカの落ち穂拾い」をプレゼンテーションしよう
要約したり要旨を捉えたりする
【伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項】
5 故事成語を寸劇にして発表しよう
相手に分かるように工夫して話す
第2学年
【A話すこと・聞くこと】
1 ポートフォリオ作成のコツ伝授会
異なる立場や考えを想定して話す
【B書くこと】
2 故事成語をモチーフに物語をつくろう
描写を工夫して書く
【C読むこと・文学】
3 「走れメロス」を読んで感想を交流しよう
根拠を明確にして自分の考えをまとめる
【C読むこと・説明文】
4 「君は『○○○』を知っているか」を書こう
筆者の表現の仕方について考える
【伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項】
5 兼好法師になりきって「徒然草第244段」を書こう
文章の特徴を生かして書く
第3学年
【A話すこと・聞くこと】
1 話し合って考えを生かし合おう
比較の観点を明確にして多面的に話し合い,考えをまとめる
【B書くこと】
2 説得力のある批評の文章を書こう
異なる立場の考えに配慮して文章を書く
【C読むこと・文学】
3 「故郷」を読んで「キャスト・インタビュー」に答えよう
文章を読んで人間や社会について意見をもつ
【C読むこと・説明文】
4 新聞の社説を比較しよう
論理の展開に着目して読む
【伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項】
5 「おくのほそ道」を推薦しよう
資料(古典)を引用して文章を書く
Chapter3 中学校国語科の授業&評価Q&A
Q1 国語科においても「言語活動の充実」ということがよく言われます。言語活動の充実を図った授業とはどのようなものでしょうか。また,学習評価との関係をどう捉えたらよいでしょうか。
Q2 「話すこと・聞くこと」の学習は音声言語が中心になるため,一人一人の状況を評価するのは難しく,また,時間がかかります。どのような工夫が考えられますか。
Q3 「書くこと」の授業において,生徒が書いた文章を評価する際,どうしても全体的な印象で評価してしまいがちです。指導に生かすための評価として,参考になる事例はありませんか。
Q4 「読むこと」の学習で,自分なりに考えを深めながら読んでいるのに,それをうまく表現できない生徒がいます。「読む能力」も,結局,書いたり話したりする力で評価することになるのかという疑問を感じてしまいます。どう考えたらよいのでしょうか。
Q5 古典を教材とした指導をする場合,どの観点で評価すればよいのでしょうか。これまでは,「国語への関心・意欲・態度」,「読む能力」,「言語についての知識・理解・技能」で評価してきたことが多かったように思いますが。
Q6 評価の妥当性や信頼性を高めることが重要であると言われます。そのために,どのような研修の仕方が考えられるでしょうか。
Q7 授業における日常的な評価と,定期テストの結果をどのように関連付けるとよいでしょうか。また,ペーパーテストを作成する際に,どのような工夫が考えられますか。
Q8 中学校国語科の学習評価を進める上でのチェックポイントをまとめると,どのようなことになりますか。
執筆者一覧

はじめに

 平成20年3月告示の学習指導要領が,昨年度(平成24年度)から,中学校でも全面実施になりました。この学習指導要領では,言語活動の充実,小中高の系統性の重視,伝統的な言語文化に関する指導の重視,読書活動の充実などを中心に指導の改善を図り,変化の激しい時代を生きる子どもたちに必要な国語の能力を育成することを求めています。

 このような学習指導要領の趣旨を生かした授業づくりに資する目的で,平成23年4月に,『〈単元構想表〉でつくる!中学校新国語科授業STARTBOOK』(第1学年,第2学年,第3学年)を上梓しました。これは,学習指導要領から授業をつくるために必要な事柄を1枚の〈単元構想表〉という書式に整理することで,指導と評価に関する一連の流れをイメージすることを提案したものでした。幸いにして,好評の内に版を重ねることができております。

 本書は,上記の『STARTBOOK』の続編と位置付けて編集しました。特に重視したのは,

 ・〈単元構想表〉によって構想した授業の実際の様子を紹介すること

 ・国語科における学習評価の具体的な進め方を提案すること

の二点です。

 〈単元構想表〉による授業づくりは,「付けたい力について,言語活動を通して指導する」という考え方が基本になっています。単元の冒頭で示される課題解決的な活動(=言語活動)が生徒の主体的な学習を促し,思考・判断・表現の必然性を生み出していること。単に活動するだけでなく,課題解決の過程で,指導事項に基づいた国語の能力の育成が的確に図られていること。特にこの二点を見ていただきたいと思います。今回も,全国の学校等で活躍されている先生方に事例の提供をお願いしました。その際,できるだけ,教科書で取り上げられている教材・題材を用いるよう配慮してもらいました。

 言語活動を取り入れた授業が広まるにつれ,その質的な充実が一層求められるようになっています。「活動あって学習なし」の状況は,当然のことながら避けなければなりません。そのためには,付けたい力に合った言語活動を工夫することと,学習評価を適切に行うことが必要です。このうち,学習評価については,目標に準拠した観点別評価が定着している一方で,評価に関する負担感があることも事実でしょう。本書では,評価に関する基本的な考え方を整理するとともに,個々の事例の中でも,生徒の記述等に基づいた評価の実例を示すようにしました。

 本書並びに『STARTBOOK』が,中学校を中心にした先生方の授業づくりと学習評価の一助になれば幸いです。そして,全国の国語教室で,「楽しくて力が付く国語の授業」が展開されることを願ってやみません。終わりに,本書の発刊に当たり,明治図書の木山麻衣子氏には格別のご尽力をいただきました。記して,深く感謝いたします。


  平成25(2013)年7月   文部科学省教科調査官 /冨山 哲也

著者紹介

冨山 哲也(とみやま てつや)著書を検索»

文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官

国立教育政策研究所教育課程調査官・学力調査官

1961年,東京生まれ。東京学芸大学卒業。東京都公立中学校教員,あきる野市教育委員会指導主事,東京都多摩教育事務所指導主事,東京都教育庁指導部指導主事を経て,平成16年より現職。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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