- まえがき
- 第1章 言語活動30事例の特徴を踏まえた授業づくり
- 低学年
- 1 音読劇 2 続き話・書き換え 3 読み聞かせ 4 人形劇 5 紙芝居 6 説明を読んで書く 7 読書郵便 8 ストーリーテリング(語り) 9 読書クイズ
- 中学年
- 10 感想(説明的な文章) 11 感想(文学的な文章) 12 ブックトーク 13 本の紹介(ポップ) 14 シリーズ読書 15 図鑑や事典の利用 16 アンソロジーを編む 17 黙読・速読・摘読 18 読書5・7・5 19 読書CM
- 高学年
- 20 朗読・群読 21 比べ読み 22 重ね読み・並行読書 23 新聞や雑誌を読む 24 伝記を読む 25 解説や意見を利用する 26 本の帯 27 ブックソムリエ 28 長編を読む 29 作者の紹介 30 語録を編集する
- 第2章 学校図書館を活用した言語活動
- 学校図書館支援室の活動を通して
- 読書指導
- 読書推進の様々な取組
- (1)推薦図書リスト
- (2)学校図書館行事
- (3)授業で取り組む読書指導
- 第3章 実践ナビ!「言語活動」モデル30
- 低学年
- モデル1 音読劇〈多読 音声〉
- モデル2 続き話・書き換え〈精読 文字〉
- モデル3 読み聞かせ〈多読 音声〉
- モデル4 人形劇〈多読 音声〉
- モデル5 紙芝居〈精読 音声〉
- モデル6 説明を読んで書く〈多読 文字〉
- モデル7 読書郵便〈多読 文字〉
- モデル8 ストーリーテリング(語り)〈多読 音声〉
- モデル9 読書クイズ〈精読 音声〉
- ☆コラム 本の中の友達
- ☆コラム 再読
- 中学年
- モデル10 感想(説明的な文章)〈多読 音声〉
- モデル11 感想(文学的な文章)〈精読 文字〉
- モデル12 ブックトーク〈多読 音声〉
- モデル13 本の紹介(ポップ)〈精読 文字〉
- モデル14 シリーズ読書〈多読 文字〉
- モデル15 図鑑や事典の利用〈多読〉
- モデル16 アンソロジーを編む〈多読 文字〉
- モデル17 黙読・速読・摘読〈多読〉
- モデル18 読書5・7・5〈多読 文字〉
- モデル19 読書CM〈多読 音声〉
- ☆コラム 学級文庫の充実
- ☆コラム 読書記録〔ブックリスト〕
- 高学年
- モデル20 朗読・群読〈精読 音声〉
- モデル21 比べ読み〈多読〉
- モデル22 重ね読み・並行読書〈多読〉
- モデル23 新聞や雑誌を読む〈摘読〉
- モデル24 伝記を読む〈多読 文字〉
- モデル25 解説や意見を利用する〈摘読〉
- モデル26 本の帯〈精読 文字〉
- モデル27 ブックソムリエ〈多読〉
- モデル28 長編を読む〈多読〉
- モデル29 作者の紹介〈多読 文字〉
- モデル30 語録を編集する〈多読 文字〉
- ☆コラム 学校図書館の改造
- あとがき
まえがき
現在,言語活動の充実を図る学習指導が,国語科をはじめ各教科等で展開されています。言語活動とは,「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」を中心とした音声言語や文字言語を通した活動であり,学習指導において,様々な学習形態を工夫して話し合ったり,聞いたことをメモに取ったり,ワークシートに自分の考えを書いたりすることは従前も行われてきました。
これまでの学習指導をどのように変革していけばよいのでしょうか。とりわけ,要となる国語科学習における言語活動をどのように充実させるとよいのでしょうか。そのためには,学習指導要領国語に示されている言語活動そのものを具体的にイメージする必要があります。例えば,子どもたちがブックトークやストーリーテリング,読書発表会などを行っている姿を具体的に描くのです。教師が子どもたちに身に付けさせようとする能力を発動している言語活動の理想像を描くのです。そうすることで,授業づくりのポイントが明確になっていくのです。現状では,言語活動のグッドモデルを十分描ききれていないままの実践,何よりその言語活動を通してどのような能力を身に付けたいのかが不明確なままの実践も散見されます。
そこで,本書ではこのような現状を受け止め,言語活動のもつ特徴をとらえ,その言語活動を遂行していく手順や方法,指導のポイントなどをモデルとして示すようにしました。さらに,その言語活動を通して身に付く能力も明確に示しました。本書に取り上げたモデル30を参考にしていただき,授業でアレンジして使ってもらう,また子どもたち自身の学習資料としても実際に活用してほしいと願っています。
本書は,日常の教室や授業での活用を目指し,できるだけ平易な言葉を用い,図解などのビジュアルにも配慮しながら,分かりやすくナビゲートしています。全国の先生方に役立つものになれば幸いです。国語科での言語活動の充実が要であり,その言語活動を通して身に付けた能力を各教科等や実生活で活用する子どもたちの姿を希求しています。
文部科学省 /樺山 敏郎
また、実践もしやすい。