算数のつまずきには法則がある
クラス全員クリアできる,驚異のスモールステップ指導法

算数のつまずきには法則があるクラス全員クリアできる,驚異のスモールステップ指導法

好評3刷

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場当たり指導では、算数のつまずきは解消できない!

小学校で最もつまずきやすい教科といわれる算数。ケースバイケースと思いがちなそのつまずきには、実は一定の法則がある。その法則に基づき6年間の教科書を徹底分析して導かれた、つまずきやすい箇所をどの子にもクリアさせる驚異のスモールステップ指導法を大公開!


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ISBN:
978-4-18-030422-6
ジャンル:
算数・数学
刊行:
3刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 160頁
状態:
在庫あり
出荷:
2020年11月2日
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もくじ

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まえがき
1 算数のつまずきには法則がある
2 スモールステップの指導でつまずきを撃退せよ!
3 クラス全員クリアできる,驚異のスモールステップ指導法 小学校6年間の実例65
1年
1 単元を貫く基本型を与えよ! (3つのかずのけいさん)
2 「さくらんぼ計算」で数字をそろえよ!(1) (たしざん)
3 「さくらんぼ計算」で数字をそろえよ!(2) (ひきざん)
4 数字の操作で終わらせないために作業をさせよ! (20よりおおきいかず)
5 教科書の場面設定を教室で再現し,イメージをもたせよ! (どちらがながい)
6 状況設定のための大事な言葉を補え! (どちらがおおい)
7 ものを与える前に分け方の条件を与えよ! (かたちあそび)
8 課題を一気に与えるな 順序よく出せ! (かたちづくり)
9 例示をそのまま説明するな 作業させよ! (はなはなんこさいたかな)
10 多くの情報が書かれているときは指で隠せ! (ずをつかってかんがえよう)
2年
11 やり方は教えるが,どちらでもよいという教師の構えが必要 (計算のくふう)
12 一目見てわかりやすい基本型を与え,唱えさせよ! (たし算とひき算のひっ算)
13 作業を取り入れながら理解させよ! (かけ算(1))
14 定義を教えよ 不要な情報は隠し,必要な言葉を補え! (かけ算(2))
15 簡単な問題から始め,少しずつ変化させよ! (4けたの数)
16 やり方を教え,最後は自力で解けるように組み立てよ! (長さのたんい)
17 教師が模範実験をするから子どもが混乱しない (水のかさのたんい)
18 当たり前と思うようなことも言葉を補って教えよ! (三角形と四角形)
19 使う道具をむやみに与えるな 計画的に与えよ! (はこの形)
20 一気にやろうとするからつまずきが生まれる (ひょうとグラフ)
21 指で不要な情報を隠すことに慣れさせ,その後似た練習をさせよ! (たし算とひき算)
3年
22 基本型と基本型の唱え方を与えよ! (あまりのあるわり算)
23 大きな数は隠してシンプルにせよ! (大きい数のしくみ)
24 補助線を引くと,一目見てわかるようになる (小数)
25 順に行うから,自然に答えることができる (分数)
26 構造が一目でわかるビジュアルなノートにせよ! (かけ算の筆算)
27 教えることを分けよ テンポよく問題を出せ! (長いものの長さのはかり方)
28 少しダイナミックな問い方をした方がわかりやすいときもある (重さのたんいとはかり方)
29 難しいことから作業させない 一番簡単なところから作業させよ! (円と球)
30 ときには教科書の問題の順を変えよ! (三角形)
31 問題文の逆から語ってやりながら図を隠させてみる (□を使った式)
32 「何」とびで数えたらよいということを教えよ! (ぼうグラフと表)
4年
33 できるだけシンプルな表記をさせよ! (大きい数のしくみ)
34 先を見通したノート指導を行え! (小数のしくみ)
35 向山型わり算指導でつまずきを撃退せよ! (わり算の筆算)
36 帯分数から仮分数に直すときに補助計算を書かせよ! (分数)
37 単元を貫く基本型をつくって与えよ! (がい数の表し方)
38 キーワードは「そろえる」(位,数値) (小数のかけ算とわり算)
39 問題に入る前に実物をたっぷりと触らせよ! (角の大きさ)
40 身近な具体的事例を出し,語れ! (面積のはかり方と表し方)
41 やり方を示したら実際に作業させよ! (垂直・平行と四角形)
42 実物を与え,それを参考にしながら図をかかせよ! (直方体と立法体)
43 変化のある繰り返しで問題を与えよ! (変わり方調べ)
5年
44 子どもが忘れないようなネーミングをせよ! (小数のかけ算)
45 たすきがけで立式を乗り越えさせよ! (小数のわり算)
46 基本型とその読みを変化のある繰り返しでマスターさせよ! (分数と小数)
47 何をしたのかが残るビジュアルな基本型にせよ! (分数のたし算とひき算)
48 ときには計算しづらい数値を例示に使え! (分数のかけ算とわり算)
49 子どもが拡散的な思考をする問いを出せ! (直方体や立方体の体積)
50 場面設定をわかりやすく語れ! (単位量あたりの大きさ)
51 多様な考えをすべて認める先人の実践を応用せよ! (四角形と三角形の面積)
52 やらせっぱなしにしない 模範を見せてから活動させよ! (正多角形と円周の長さ)
53 実物をつくり,操作させながら答えさせよ! (角柱と円柱)
54 「帯グラフ」と「円グラフ」の使い方に落とし穴あり (百分率とグラフ)
6年
55 面積図を使って,直感的に理解させよ! (分数のかけ算)
56 たすきがけで乗り越えさせよ! (分数のわり算)
57 子どもが知的に興奮する発問をせよ! (円の面積)
58 公式を無理に暗記させる必要はない (速さ)
59 図に印をつけるから情報が浮き出てくる (角柱と円柱の体積)
60 最低限教えたい単位の話をせよ! (量の単位のしくみ)
61 何をやっているのかわからせるために記号をふらせよ! (対称な形)
62 一目見てわかる基本型を活用せよ! (拡大図と縮図)
63 場面をイメージできるような語りが必要 (比と比の値)
64 具体的な数値を入れて計算させるから気付くことができる (比例と反比例)
65 子どもに意見をたくさん出させて授業を組み立てよ! (場合の数)

まえがき

 大学を卒業してすぐの3月。私は少人数指導担当教諭として赴任した。

不勉強であったので,「少人数指導って何?」という状態である。本屋に駆け込んで,「少人数指導」という名のつく本を片っぱしから手に取り,かごに入れていった。そのとき,「少人数指導」というタイトルではなかったが,目に飛び込んでくるタイトルがあった。


 「平均点90点」を実現する向山型ノート指導


 「なに! 平均点90点なんてありえるのか?」。タイトルに惹かれ,その雑誌をかごに入れた。その雑誌の名前が『向山型算数教え方教室』である。これが私と「向山型算数」との出会いであった。少人数指導担当教諭にならなかったら,もっと遅く出会っていたか,もしかしたら今もなお出会っていなかったかもしれない。今考えるとちょっとゾッとする話である。

 さて,「学級平均点90点」という数値を出すと,必ずこんなセリフが返ってくる。「点数じゃないよね」「学級平均点90点だから何なの」…。

 私も今まで散々言われてきた。

 しかし,である。

 「学級平均点90点」ということは,10点,20点の子がほとんどいない状態なのである。お勉強の苦手な“あの子”が60点,70点,いや80点などの点数をとっているからこそ,可能な数値なのだ。

 「学級平均点90点」を目指すということは,どの学級にもいるであろう,お勉強の苦手な“あの子”を救いたいという教師の強い強い思いが込められているのである。


 さて,本書のテーマは子どもたちの「つまずき」である。

 向山洋一氏は,「つまずき」について,以下のように述べている。


 「つまずき」は,その授業の中心的なねらいが理解されていない場合に,学習者の誤った思い込みとの矛盾として発生するものである。だから,この場合はもう一度一斉授業をすることが原則となる。

  (向山洋一『授業の腕をみがく』(明治図書)p.181)


 この中に,すべてのことが書かれている。「つまずき」は一斉授業の中で防ぐことができるのだ。これは何を意味しているのか。

 一斉授業をするのは教師である。つまずきを防ぐことができるのは教師だけだ,ということなのだ。

 よく「あの子はできない」「どれだけ教えてもだめなのでは…」という声が聞こえてくる。これは,つまずきを子どものせいにしているから出てくる言葉だ。

 そうではない。つまずきを防ぐことができるのは教師だけだ。同じ教科書を教えていても,つまずきがなく,平均点の高い学級がある。一方,つまずきをたくさん生み,平均点の低い学級もある。違うのは教師だけだ。つまり,つまずきを生むのも防ぐのも,教師自身にかかっているのだ。

 本書では,向山型算数で学び続けてきたことを,「つまずき」という観点からまとめて書いたものである。つまずきを防ぐことができるのは,向山型算数しかないと確信しているところである。これからもますます,向山型算数を追い求め実践していく。


 本書は,向山洋一氏が「向山型算数」を提唱してくださったおかげで世に出すことができました。また,出版に当たっては,明治図書の矢口郁雄様に多大なご助言,多くの励ましのお言葉をいただきました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。


  2012年9月   /赤塚 邦彦

著者紹介

赤塚 邦彦(あかつか くにひこ)著書を検索»

1979年北海道生まれ

2002年3月北海道教育大学岩見沢校卒業

2002年4月北海道苫小牧市立明徳小学校教諭

2006年4月北海道厚真町立厚真中央小学校教諭

2012年4月北海道洞爺湖町立とうや小学校教諭

法則化アツマロウ代表

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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