中学校 新学習指導要領 国語の授業づくり

中学校 新学習指導要領 国語の授業づくり

ロングセラー

好評4刷

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新学習指導要領を教室の学びに落とし込む!

資質・能力、主体的・対話的で深い学び、言葉による見方・考え方、共有…など、様々な新しいキーワードが提示された新学習指導要領。それらをどのように授業で具現化すればよいのかを徹底解説。校内研修、研究授業から先行実施まで、あらゆる場面で活用できる1冊!


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PDF
ISBN:
978-4-18-286719-4
ジャンル:
学習指導要領・教育課程国語
刊行:
4刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 152頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年5月7日

目次

もくじの詳細表示

まえがき
第1章 キーワードで見る新学習指導要領の読み方
1 学習指導要領の全体の構成
2 教科目標の構成
3 資質・能力「知識及び技能」
4 資質・能力「思考力,判断力,表現力等」
5 資質・能力「学びに向かう力,人間性等」
6 指導事項と言語活動
7 言葉による見方・考え方
8 カリキュラム・マネジメント
9 主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善
10 学習評価の観点
第2章 新学習指導要領を踏まえた授業づくりの考え方
1 指導事項の決定と内容の理解
2 教材・題材と言語活動の設定
3 学習過程を踏まえた「話すこと・聞くこと」の単元計画
4 学習過程を踏まえた「書くこと」の単元計画
5 学習過程を踏まえた「読むこと」の単元計画
6 毎時間の指導と評価の計画
7 「共有」の資質・能力を身に付けるグループ学習
8 評価,テストの改善・工夫
9 書写の授業づくりのポイント
10 読書活動のポイント
第3章 単元構想表で見る「話すこと・聞くこと」の言語活動
1 小学校の思い出を紹介する―思い出の写真―
第1学年 ア
2 「合唱コンクール」のスローガンについて話し合う
第1学年 イ
3 「中学生と部活動」のテーマで討論する
第2学年 イ
4 小学校6年生に楽しい中学校生活を提案する
第3学年 ア
第4章 単元構想表で見る「書くこと」の言語活動
1 夏休みの経験を新聞で報告する
第1学年 イ
2 心に残る出来事について随筆を書く
第1学年 ウ
3 「若者言葉」について自分の意見を述べる文章を書く
第2学年 ア
4 他の中学校の生徒に質問の電子メールを送る
第2学年 イ
5 国民体育大会のスローガンを批評する
第3学年 ア
6 パラスポーツを紹介するリーフレットを作る
第3学年 イ
第5章 単元構想表で見る「読むこと」の言語活動
1 方言について新たに分かったことを報告する
第1学年 ア
2 「少年の日の思い出」の表現についてスピーチする
第1学年 イ
3 ゴミ問題について情報を得て報告する
第1学年 ウ
4 解説文を読んで『平家物語』について説明する
第2学年 ア
5 「走れメロス」―14歳のレビューを書く―
第2学年 イ
6 「落語」について複数のメディアで調べる
第2学年 ウ
7 新聞の「社説」を比較して討論する
第3学年 ア
8 3年間で読んだ教科書の詩を批評する
第3学年 イ
9 〇〇中学校版「防災の手引き」を作る
第3学年 ウ
第6章 単元構想表で見る「語彙・読書・言語文化」の指導アイデア
1 物語の中から心情を表す語を探す
第1学年 語彙
2 「市政の基本計画」を整理する
第2学年 情報と情報との関係
3 「世界一高い建造物」を確定する
第3学年 情報の整理
4 『論語』の言葉を使ってメッセージを書く
第3学年 伝統的な言語文化
5 広告の敬語について考える
第2学年 言葉遣い
6 学校図書館の本を関連付ける
第1学年 読書
あとがき

まえがき

 平成29年3月に告示された新しい中学校学習指導要領は,平成30年度から3年間の移行措置期間を経て,2021年度から全面実施されます。今回の学習指導要領改訂は,各教科等の目標と内容等を,「知識及び技能」「思考力,判断力,表現力等」「学びに向かう力,人間性等」の3つの資質・能力で整理しました。また,各教科等の「見方・考え方」を働かせ,「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を求めています。


 国語科については,上記を受けて〔知識及び技能〕〔思考力,判断力,表現力等〕で内容を整理するとともに,「言葉による見方・考え方」を働かせ,言語活動を通して資質・能力を育成することを一層明確にしました。基本的には平成29年告示の学習指導要領の考えを継承するものですが,これまでと変わらないという認識は適切ではありません。


 本書は,『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編』の内容の中から,特に重要な事柄をトピックとして取り上げて説明します。その上で,学習指導要領から授業をつくるという提案をしています。改訂期に当たって改めて学習指導要領を読み,「楽しくて力の付く授業」を構想することは極めて重要なことですし,教師の醍醐味であるとも思います。

 説明は,経験の浅い先生や大学生の読者のために,できるだけ平易になるように努めました。ベテランの先生方には既に十分お分かりのことも多いと思いますが,趣旨をご理解ください。


 本書は,次のように構成しています。

 第1章では,新しい学習指導要領のキーワードを解説しながら,『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編』の読み方を説明します。学習指導要領を理解することは,生徒に資質・能力を身に付けさせる授業の第一歩です。『解説 国語編』を傍らに置いて読むことをお勧めします。

 第2章では,新学習指導要領から国語科の授業をつくる具体的な手順について述べます。授業づくりの手順は,概ね次のようになります。


 @指導事項の決定と内容の理解

 A教材・題材と言語活動の設定

 B単元の計画

 C毎時間の指導と評価の計画


 第3章から第5章では,「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」の具体的な授業アイデアを掲載しています。言語活動を通して指導事項について指導するという考え方に基づき,指導事項に即して言語活動例を具体化して単元をデザインしました。その際のワークシートになる「単元構想表」という簡単な書式も示しています。

 第6章では,〔知識及び技能〕の指導事項について単独で取り上げる授業のアイデアを掲載しています。新しい学習指導要領では,〔知識及び技能〕の内容について生徒が一層自覚的になり,3領域の学習で活用を図るようにすることが求められています。そのために,〔知識及び技能〕を重点的に指導する例を示しました。


 本書で示した授業例はアイデアの段階のものも含んでいます。興味をもたれたら,是非,実践してみてください。その上でお気付きになった点やご意見をお知らせいただけると幸いです。


  2018年6月   /冨山 哲也

著者紹介

冨山 哲也(とみやま てつや)著書を検索»

十文字学園女子大学人間生活学部児童教育学科教授。

東京都公立中学校教員,あきる野市教育委員会,多摩教育事務所,東京都教育庁指導部指導主事を経て,平成16年10月から文部科学省教科調査官(国語),国立教育政策研究所教育課程調査官・学力調査官。平成20年版学習指導要領の作成,全国学力・学習状況調査の問題作成・分析等に携わる。平成27年4月から現職。平成29年版学習指導要領等の改善に係る検討に必要な専門的作業等協力者(中学校国語)。第1期〈絵本専門士〉。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 新学習指導要領のポイントが分かりやすく解説されており、授業を考えるときのヒントがたくさんあって、とても勉強になりました。
      2019/1/1240代・中学校教員
    • 新学習指導要領の目指す国語科における授業づくりについて、大変分かりやすく解説されており、具体的に理解出来ました。
      2018/8/740代・中学校教員
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