- 特集 うちの子、学校で大丈夫?=親の知らない場面チェック
- 特集巻頭
- 子どものノートを見よう
- /
- 家庭ではいい子が、学校で暴れる理由
- 子ども・教師・保護者間で信頼と尊敬があれば、課題は解決できる
- /
- 親が知らない集団の中の我が子〜保護者はどう対応するか〜
- /
- 小1プロブレムって何ですか?
- 「遊び」から「勉強」への変化に対する戸惑いかな
- /
- 「群れ」から「集団」に変身させる〜みんなお友達の気持ちを育てていく〜
- /
- がまんする心を育てる家庭の躾
- お金は生かして使うもの
- /
- 親が子どもとの約束を守る説明する・ほめる
- /
- 「お母さんも一緒にがまん」
- /
- 食卓でしつけることが子どものがまんを育てる
- /
- 「友だちができない……」
- 子どものよさを認めたうえで、その子の経験を広げてあげましょう
- /
- クラスのみんな友だちたったひとりの親友
- /
- 悩んだときが「変身」のいいチャンス
- /
- いじめの兆候を初期段階でつかむ
- 親は敏感に子どもに接すること初期の対応を間違わないこと
- /
- うちの子大丈夫?あんな場面、こんな場面
- 登下校中の安全身を守る術を日ごろから
- /
- ノートを見れば授業中の様子は、はっきりと分かる
- /
- 「めんどくさい」に負けない子を育てましょう
- /
- 保護者と顧問とのコミュニケーションが大切です
- /
- 変化する社会の中で、子どもの社会性を育てるのは
- 子どもの規範意識を育てる
- /
- 子育てに迷ったときは……一人で悩まない解決法
- 保護者のネットワークを活用する
- /
- 気軽に相談 カウンセリング
- 相談すれば悩みは、半分になる
- /
- ミニ特集 わが子のノートチェック ノートの書き方で学力は伸びる
- ノートのとり方には、学習態度の基本が全て含まれています
- /
- 式と答えだけのノートとさようなら
- /
- 筆記用具にこだわりましょう、ミニ定規・濃い鉛筆が学力を支える
- 正しいこだわりを持って学習用具をそろえる
- /
- 「10p」「2B」のものを使いましょう
- /
- 丁寧に、そしてゆったりスペースをとる、お手本ノート
- 「失敗」させず、「成功体験」を!
- /
- チェックしましょうお子さんのノート
- /
- 校長先生の知恵袋 (第6回)
- フーディングスプーン
- /
- 向山編集長が語る 家庭教育のポイント (第6回)
- 人間に成長するとは弱いものいじめはしないものだ
- /
- 学校の事件簿
- /
- 子育てのチャンスを逃すな!
- 子どもたちに分かるようにやり方を教える
- /
- 子どもTOSSデーのドラマ
- 北海道/アイデア満載! TOSSオホーツクの子どもTOSSデー
- /
- 静岡/嬉しい「子どもの事実」「保護者の事実」!
- /
- お手伝いをしよう
- お父さん/お手伝いを成功させるポイント
- /
- お母さん/おつかいに挑戦
- /
- 親子で楽しむあそび 年中行事
- 楽しくふれあおう! 体あそび
- /・
- 今月の躾
- 「病院は大嫌い。行きたくない」と言われたら
- /
- 食卓の教え
- 「もったいない」を食卓にのせよう
- /
- 〜食料自給率から食べ物の大切さを〜
- チャレンジ チャレラン全国へ
- 手軽で簡単に楽しめます でもちょっぴり技能も必要です
- /
- サイエンスの目を育てる
- 月を見よう
- /
- 成澤先生 イラスト習字
- 敬老の日特集おじいちゃん・おばあちゃんへ感謝の言葉を書こう
- /
- 親子で楽しむ折り紙
- 正方基本形のおりがみB
- /
- 〜「鶴」を折る ミニ鶴に挑戦〜
- 親子で楽しむ絵手紙
- 敬老の日には、子どもの成長を伝えよう
- /
- 現代子育て塾
- どんな母親がよいか
- /
- 保健室から1ページ
- 緊急時の対応は、複数の事を同時に行う!
- /
- こんなときどうする?平山先生!
- 相手の気持ちを汲み取ることが苦手で、トラブルが絶えない
- /・
- キッチンからのメッセージ
- キッチンからはじまる科学への道
- /・
- 〜温度と熱(その3)〜
- 虫大好き!虫博士の物知り話
- カブトムシ・クワガタ飼育の裏ワザ
- /
- 保護者コラム
- 実物子どもの自学ノート
- 学びを「生きる力」につなげる家庭科・生活科の自学
- /
- この歳になって分かる親心
- 生き方を教えてくれた
- /
- 親子で英会話
- 子どもとちょっとした会話を英語で挑戦!
- /
- 今月の暗唱
- 二人でリズムよく読める名文
- /・
- TOSSランドでお勉強
- 自由研究にボランティアはいかがですか
- /
- 保護者コラム
- 親子で挑戦 おもしろ漢字ワーク
- 動物の形が元になってできた漢字
- /・
- 親子で挑戦 算数難問ワーク
- 立方体の中に立方体は何個あるでしょう?
- /
- 親子で挑戦ペーパーチャレラン
- 熟字訓チャレラン
- /
- 親子でたいそう
- さかさを楽しもう!!
- /
- 嫁姑の子育て論争
- 母と子と義母の関係
- /
- 子どもは静かな環境で育てる?
- /
- 子育ての考え方 母親VS父親
- 親のことばが子どものことばを作ります
- /
- 親が訴える時、連絡帳の書き方
- 登校をしぶる時、はやめに連絡
- /
- 学級崩壊・不登校へのアドバイス
- 不登校の契機・いじめを許さない
- /
- 子どもを守る今どきの安全教育
- 小・中学生に携帯電話を持たせますか?
- /
- 保護者ML(メーリングリスト)の叫び
- 各地で学校協議会
- /
- 世界の子どもと日本の子ども
- 自己主張をはっきりできる子どもたち
- /
- 読者のページ
- 編集部ニュース
- TOSS保護者サークル活動記 (第18回)
- /
うちの子、学校で大丈夫?=親の知らない場面チェック
子どものノートを見よう
本誌編集長 向山洋一
日本教育技術学会会長、千葉大学非常勤講師。無料の世界最大の教育情報サイト、インターネットランド主宰。TOSS(会員1万名の教師の研究団体)代表。
子どものけんかは、毎日のようにおこる。子どもは、けんかをしながら成長していく。
自分の正しさを主張すること、相手の理不尽さを抗議すること、時にはがまんをすること、などをけんかで学んでいく。
まわりに友だちがいて、ほとんどは常識的な所で解決する。
悪い方が「ごめん」と言って終わる。
「がまん」も大切だが、「すべてがまんする」のは問題だ。
心のどこかが、崩れていくからである。過度の「がまん」は、脳を攻撃するのだ。
「子どものけんかに大人は出るな」と昔から言われている。大人が、しゃしゃり出ると、よくないことが多い。
もちろん「毎日くく」いじめられているなら、親は出なくてはならないが、少しのことは様子を見る方がいい。
子どもが、学校の事件を親に話すときは、自分に都合のいいように話す。
私は、保護者会で「亭主が、夜中の二時に帰ってきたときの言い訳に似ている」と説明してきた。
相手が悪いことは言う。自分に都合の悪いことは、言わない。都合の悪いことを追及されると、どこかに嘘が入る。
まあ、「七割ぐらいは正しい」と思うのがいい。
ところが、世の中には「自分の子どものことを百パーセント信じる」ということで、子どもの言ったことをうのみにして、学校に怒鳴り込んでくる人がいる。
教師が「事実を確認してから」ということで、多くの子ども達に「事情」を聞くと、違うことが多すぎる。
怒鳴り込んできた親は、ふり上げたこぶしに困ってしまうことになる。
さて、学校は勉強をする所だ。
勉強の様子は、「子どものノート」を見るとよく分かる。
一週に一度くらいは、ぜひ子どものノートを見てほしい。
特に大切なのは、算数のノートだ。
教科書の問題が、すべてノートに書いてある。間違いを直してあるノートは、ゆったりとしていて、行間があいている。
このようなノートなら、赤飯をたいて喜ぶべきだ。いい先生だ。
逆に、算数のノートに教科書の問題が半分もやってない。
プリントがバラバラしている――これは、親の方で気をつけないと落ちこぼれる。
教科書を使わないのは法律違反だ。免職ものである。
プリントは、教科書の代わりにはならないという判決だ。
「教科書のすべての問題をノートに書いてある」ことこそ、唯一絶対の学力対策だ。
算数は毎日くの積み重ねが大切で、一度にとりもどしはできない。教科書は「例題」「類題」と、順を追って、学べるようになっている。教科書をうつすだけで学力はつくのである。
-
- 明治図書