- 特集 子どもを動かすプロの声かけ―ここが違う
- 特集巻頭
- 「教えて」「ほめる」のが教育の基本です
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- ほめられると動く
- 「ほめる」仕掛けと目を大人が身に付ける
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- 一人でできるという自信を持たせてあげる
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- 進歩を見つけ励まし続ける
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- 励ましの声かけと「努力のつぼ」の話
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- うまくいかない経験を積み重ねて子どもは成長します。
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- 苦手なことも一生懸命やる子に!
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- 子どものすべてを受け入れる一言である
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- 子どもの工夫を教師が笑顔で評価する
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- おもしろいと動く
- 面白い・自由な活動に熱中する子どもたち
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- 子どもであっても、料理の基本を教えてくれた
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- 簡単なルールで何回も挑戦できる
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- 興味をもって動くと自分のためになる
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- やり方がわかると動く
- 終末場面から順に成功体験を積ませる
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- 勉強道具の用意も分ければできるようになる
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- 一時に一事
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- やることを選択できると動く
- 難問に挑戦させて、文章題を好きにさせよう
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- 課題を細分化し、手順を示してあげること
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- 挑戦したいときに動く
- 毎日やったことを書いて記録―続けることの大切さを経験
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- 子どもに見通しを持たせる「ど力のつぼ」の話と励ましの声かけ
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- やることを限定し、ほめてあげることで意欲を高める
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- 評定されると動く
- 子どもが納得する評定をするから動き始める
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- 基準をはっきりと合否や点数はきっぱりと
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- あなたのがんばりは意味があるのだと体験させたい
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- 「やる気を出すシステム」で上達する
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- やってはいけない声かけ
- 約束をやぶる
- 約束は約束・叱ることは叱ること
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- 子どもにとっては大事な大事な約束なのです
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- ものでつる
- 「アメ」と「ムチ」は知的成長を阻害する
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- 自発的なやる気こそ本物です
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- ミニ特集 親子で取り組む夏休みの宿題・自由研究
- 「円形シャボン玉」でポスターも描ける
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- クイズや四コマで楽しくしあげよう
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- いたずらをしてみよう「びっくりバタバタ」
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- 旅行先で手に入れたものすべてが素材
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- 読書感想文メモをお子さんと一緒に作りましょう
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- 「ズームイン」で気軽に親子コミュニケーション
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- 校長先生の知恵袋 (第4回)
- 成長曲線と大人の対応
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- 〜しんどい時は伸びている時〜
- 向山編集長が語る 家庭教育のポイント (第4回)
- 子育てで心がけた四つのこと
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- 学校の事件簿
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- 子どもTOSSデーのドラマ
- 静岡/子供の笑顔のたえない授業が一番!
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- 北海道/みんな笑顔で帰って行く!
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- お手伝いをしよう
- お父さん/お手伝いで、段取り力が身につく
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- お母さん/「自分専用のもの」でやる気満々
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- 親子で楽しむあそび 年中行事
- 夏ならではのあそびをしよう
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- 今月の躾
- 正しい箸の使い方
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- 食卓の教え
- どうなっていますか 我が家の食卓
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- 〜食育のアンケートから考える〜
- チャレンジ チャレラン全国へ
- おはじきを当てたり、通過させたりする種目
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- サイエンスの目を育てる
- 子どもTOSSデーに参加を
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- 〜理科体験学習のすすめ〜
- 成澤先生 イラスト習字
- 絵手紙特集「真夏の素材を描こう〜ひまわり〜」
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- 親子で楽しむ折り紙
- 正方基本形のおりがみ@
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- 〜アジサイとアサガオ〜
- 親子で楽しむ絵手紙
- 夏休み。描きたいものが見つかったら身近な素材をいろいろ試してみよう
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- 現代子育て塾
- 子どもの「大人化」が進む
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- 保健室から1ページ
- 仲間はずれに即対応、一本の電話で事態は急変していった。
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- こんなときどうする?平山先生!
- 掃除・片づけが嫌いな子には?/机の整理整頓はどうすればいい?
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- キッチンからのメッセージ
- キッチンからはじまる科学への道
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- 〜温度と熱(その1)〜
- 虫大好き!虫博士の物知り話
- 誰でもできる! チョウ飼育のヒント
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- 保護者コラム
- 実物子どもの自学ノート
- 子どもの「今」から、可能性を開く。
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- この歳になって分かる親心
- 「信じて、見守ること」しかない
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- 親子で英会話
- 子どもと英会話! まずは英語のある環境づくり
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- 今月の暗唱
- 「いろは歌」は「あいうえお」と並ぶ千年の歴史をもつ教材です
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- TOSSランドでお勉強
- キーボード操作を楽しく身につけましょう
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- 保護者コラム
- 親子で挑戦 おもしろ漢字ワーク
- 足の形を組み合わせてできた漢字
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- 親子で挑戦 算数難問ワーク
- カレンダーの算数問題に挑戦しよう!
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- 親子で挑戦ペーパーチャレラン
- 熟語列車チャレラン
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- 親子でたいそう
- 水で遊ぼう、もぐって・浮いて!!
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- 嫁姑の子育て論争
- 病気の時はどうする?
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- 子育てのチャンスを逃すな!
- 「自分でする!」チャンスを逃すな
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- 子育ての考え方 母親VS父親
- 楽観的な父親、緻密な母親
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- 親が訴える時、連絡帳の書き方
- 必要な連絡は早め早めで、遠慮なく
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- 学級崩壊・不登校へのアドバイス
- 百万を超える関係者の努力を無駄にしないために
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- 子どもを守る今どきの安全教育
- まちの危ない場所を調べる
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- 保護者ML(メーリングリスト)の叫び
- 第一印象の担任発表
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- 世界の子どもと日本の子ども
- 中国青島(チンタオ)で、日本にいるより充実した生活を送る子供たち
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子どもを動かすプロの声かけ―ここが違う―子どもを動かす法則と声かけ
「教えて」「ほめる」が教育の基本です
本誌編集長 向山洋一
日本教育技術学会会長、千葉大学非常勤講師。無料の世界最大の教育情報サイト、インターネットランド主宰。TOSS(会員1万名の教師の研究団体)代表。
教育は、子どもに教えることが基本です。
母親や教師の中には「叱ること」が教育と思っている人がいっぱいいますが、間違いです。
昔から伝えられている導歌に「可愛くば、五つ教えて三つほめ」というフレーズがあります。
第一は、「教える」ことです。
第二は、「ほめる」ことです。
これが基本です。
ところで「教えたつもり」になっていて、「本当は教えていない」ことが、いっぱいあります。
教師でも、その行為の「八割ぐらい」は「教えたつもり」なのです。
「教える」とは「分かりやすく」「シンプル」に「くり返し」伝えることであります。
「お手本」を示すのがよい。
これが、「教育」の基本です。
そして、「ほめる」のであります。
「ほめる」ことは、子どもの「意欲」を育て「自信」を与えていくのです。
「できるようになったら」「ほんの少し変化」をさせます。
ピアノ教則本のバイエルはそうなっています。ソロバンの練習も同じです。
「変化のあるくり返し」こそ、「やる気」を持続させ「上達をもたらしていくのです。
教える時、「変化する言葉」と「変化しない言葉」があります。
「変化する言葉」は、ダイヤモンドのように少なく貴重です。「変化する言葉」は「プロ」が見つけたのであります。
詩吟でも、マラソンでも、野球でも、「変化する言葉」があります。
合唱を指導している時、「大きな声で」と言う人がいますが、これは「変化しない言葉」です。
「体育館の壁にはねかえるように歌いなさい」と言うと、大きな声になります。
「イメージできる」からです。
しかし、これだけだと「どなり声」になる子もいます。
「口から金の糸ような声を出して、壁にぶつかるように歌いなさい」と言えば、子ども達の歌声は、大きく変化します。
一方、跳び箱の跳べない子への指導は、「どのような言葉」でも変化しません。
「もっと手を前について」「もっと思い切って」「ふみ切りを強くして」。このような言葉は、全く無意味です。
過去五十年、日本の教師は、何十万人、何百万人もこのように教えてきましたが、一人も跳べるようにならなかったのです。
「腕を支点とした体重の移動を体感させ」れば、三分で跳べるようになります。
向山式跳び箱指導法は、これまでに何万人もの子どもを跳べるようにさせ、NHKテレビをはじめ、ほとんどの局で特集されました。
「言葉」では、教えられないこともあるのです。
「ほめること」「持続するように働きかけること」こそが、子どもを成長させていきます。
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- 明治図書