- 特集 ネット犯罪から子どもを守る―教えておきたいルール5
- 特集巻頭
- 学校裏サイトの中傷で良い子が傷ついている
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- ネット犯罪から子どもを守るためのポイント
- 社会全体で子どもを守る仕組みをつくっていこう
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- 子どもはどのようにネット犯罪に巻き込まれるか
- 私の気になる2つの実例
- 人を信用できなくなるネット上の情報
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- 中学教師として、真剣な危機感を抱いています。
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- 個人を匿名化し、その欲望だけを純粋に抽出する機能
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- トラブルはネット上に悪口を書き込むことから
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- ネット犯罪と子どものマスコミ報道を整理する
- 報道に踊らされず、冷静な対処を。根本から対処しないと解決はない。
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- 毎日報道されているネット犯罪と子どもの危険性
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- 学校の身近で起きたネット犯罪の危険な場面
- 犯罪認識を教え、書き込みの履歴の確認を通して、インターネットの掲示板の犯罪から子どもたちを守る。
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- 大事件の陰には携帯ネットがある
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- 携帯電話の手軽さは危険と隣り合わせ
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- 「おしゃべり」「書き込み」が犯罪への入口
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- 学校ではこのように教えている
- 子どもに携帯電話は必要ありません
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- 保護者の安心が子どもを危険に
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- 事実を伝え、どのような結末になるか考える
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- 低学年のうちから、学校ホームページを見せて指導する
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- ネット犯罪から子どもを守るために これだけは教えよう
- 家庭でできること―結局は親の責任です。まず簡単にできることからやっていきましょう。
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- 相手・犯罪・事実 3つのキーワードで教えよう!
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- 個人情報はどんなときも書かない
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- インターネットの正しい使い方
- ネット社会の超基本スキル「簡単にクリックするな!
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- 子どもの安全を守るために伝えたい二つのこと
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- 子どもを守り、情報を守った上でネット活用を
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- 家庭のルールとして、守るべきこと
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- ミニ特集 漢字が得意になるめきめき学習
- ルビつき漢字で読み先習を
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- 漢字文化を取り入れよう
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- 成り立ちから楽しく覚えて習慣づける
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- 分ければ分かる漢字 隠して見せると分け方が分かる
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- 食前三分のトレーニング〜自分でやる時間を作らせる〜
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- 漢字テスト百点が中学生に自信をつける
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- 校長先生の知恵袋 (第2回)
- 小1軟着陸大作戦―教科書に折り目をつける指導
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- 向山編集長が語る 家庭教育のポイント (第2回)
- 順番を教えることが、ねばり強さへ発展する。
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- 学校の事件簿
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- 子どもTOSSデーのドラマ
- 群馬/参加急増中!子どもTOSSデー
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- 香川/学生の講座に、保護者の方々も大満足された
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- お手伝いをしよう
- お父さん/子どもが興味を持っている時に誘おう
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- お母さん/継続のポイントは親の忍耐力!?
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- 親子で楽しむあそび 年中行事
- 親子でチャレランに挑戦!
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- 今月の躾
- 就寝前の読み聞かせ
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- 食卓の教え
- 「孤食」から見える様々な「こ食」
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- 〜食卓に家族がそろっていますか〜
- チャレンジ チャレラン全国へ
- お年寄りからお孫さんまで多くの世代で楽しむことができる
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- サイエンスの目を育てる
- 外に出て野草で遊ぼう
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- 〜植物図鑑のすすめ〜
- 成澤先生 イラスト習字
- 母の日特集「お母さんへ『ありがとう』の気持ちを書こう」
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- 親子で楽しむ折り紙
- ハートの折り紙
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- 親子で楽しむ絵手紙
- 母の日に「ありがとう」の気持ちを描いてみよう
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- 現代子育て塾
- 言語技術が論理を育てる
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- 保健室から1ページ
- 楽しくPTA活動、楽しく保護者サークル
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- こんなときどうする?平山先生!
- イライラしている子の対応は?/時間を守れない子の対処法は?
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- キッチンからのメッセージ
- キッチンからはじまる科学への道
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- 〜燃焼のしくみ(その2)〜
- 虫大好き!虫博士の物知り話
- かくれんぼの名人!子どもと虫を探しましょう!
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- 保護者コラム
- 実物子どもの自学ノート
- 自学の出発点は授業です。
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- この歳になって分かる親心
- 厳格な父のアドバイス「自分の命は自分で守れ」
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- 親子で英会話
- 一日五分、熱中英会話
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- 今月の暗唱
- 詩の「暗唱」は一行ずつ(まとまりごと)、増やしていきます
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- TOSSランドでお勉強
- 検索を上手に使って、家庭でTOSSランドを活用しましょう
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- 保護者コラム
- 親子で挑戦 おもしろ漢字ワーク
- 手の形を組み合わせてできた漢字
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- 親子で挑戦 算数難問ワーク
- 虫食い算の難問に挑戦しよう!
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- 親子で挑戦ペーパーチャレラン
- 計算タイルチャレラン
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- 親子でたいそう
- 二人でゴー、みんなでゴー(GO)!心と体をリラックス!!
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- 嫁姑の子育て論争
- 子育て論争「おねしょ編」
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- 子育てのチャンスを逃すな!
- 働き方のモデルをして見せ続ける
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- 子育ての考え方 母親VS父親
- 厳格な母親! 甘い父親?
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- 親が訴える時、連絡帳の書き方
- 体調が悪い時は、様子を具体的に記録して
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- 学級崩壊・不登校へのアドバイス
- 三十パーセントの壁
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- 子どもを守る今どきの安全教育
- 近くの公園、「安全」ですか?
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- 保護者ML(メーリングリスト)の叫び
- いじめられている?
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- 世界の子どもと日本の子ども
- 日本でも英語教育が取り入れらるようになった
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- 編集部ニュース
- TOSS保護者サークル活動記 (第14回)
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ネット犯罪から子どもを守る―教えておきたいルール5
学校裏サイトの中傷で良い子が傷ついている
本誌編集長 向山洋一
日本教育技術学会会長、千葉大学非常勤講師。無料の世界最大の教育情報サイト、インターネットランド主宰。TOSS(会員1万名の教師の研究団体)代表。
ネット犯罪から子どもを守るために、親は本気で教えなくてはならない。
第一にやることは、インターネットを使う時、親子でやってみることである。
自動車の仮免をとった人が、教官と一緒に路上で練習するように、十回以上、のべ十時間以上はインターネットを一緒にやって、教える必要がある。
第二に、インターネットには、犯罪を誘うサイトがあちらこちらにあるから、そのようなサイトには近づかないように教えることが大切だ。
一緒に自殺をする人を誘うサイト、麻薬について書いてあるサイト、セックスにかかわるサイト、犯罪をそそのかすようなサイト。そのようなサイトには近づかないようにすることだ。
第三に、「人の悪口を書き込む」のは犯罪であることを教えることだ。まして、他人の名前、学校名を明らかにして中傷するのは犯罪である。
全国の多くの学校に「学校裏サイト」がある。
そこには、中傷するさまざまなことが書かれている。身に覚えのない悪口を書かれて、困っている人も多い。
中学校では、「学校裏サイト」のために、学校がガタガタになってしまっている所がある。
これは、法規制をきびしくする必要があると思う。
病的に悪口を発信しつづける者の天下になってしまうのである。
第四に、インターネットを通しての「交際」は、極めて危険であることを教えることだ。
善意を信じる小学生、中学生が、悪いことにまき込まれた例は多くある。
第五に、善意を装った「だまし」があることも必要だ。
「国際教育支援サイト」などというもっともらしいサイトを作り、そこをクリックすると自動的に寄附がされてしまうようなことがある。
「金になるバイト」と宣伝しているが犯罪スレスレのものもある。
インターネットは、あちこちに地雷がしかけられている所がある。
初心者は、そこにはまりやすい。
大人の知恵を伝えることが、どうしても必要だ。
もちろん、小学校二年生と六年生では教えることが違う。年齢によって対応を考える必要がある。
その時「友だちは、インターネットでどんなことを見ているの」と聞いてみるとよい。自分のことは、話さなくても、友だちが言っていたことは、話してくれるものだ。
子どもたちは、思った以上に「情報化社会」「ネット社会」の中で成長している。
ネット犯罪から我が子を守るには、「学校まかせ」では駄目だ。
学校の対応は、世間より十年くらい遅れていると考えた方がよい。
現実は、超スピードで進んでいる。
一昨日も、北海道の自動車の中で、五人の男女が集団自殺をした。
全く見ず知らずの人々である。
インターネットで集団自殺を誘ったところ、日本中から五人が集まって、実行してしまったのだ。
一昔前には、考えられもしなかった現象が広がっているのである。
子どもを、ネットづけにしないで、友だちとの中で遊ばせたり、学ばせたりすること。
「ゲーム熱中」から「ネット熱中」へは、すぐに移ってしまう。
ぜひ、毎年「親子のネット体験」を通して、教えてあげてほしいと思う。
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- 明治図書