- 特集 小、中学校受験=必勝する乗り切り術
- 特集巻頭
- まずは教科書の勉強をきちんとする
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- 元附属小学校教師が語る勉強のポイント
- 暗記の効用
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- 知能検査に近い入学試験問題への対応
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- 入学選考のポイントは、第一にくじ運、第二に保護者の面接と子どもの社会性
- 試験の対策より日ごろの生活習慣〜求めているのは入学した後に必要な力
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- プロが教える受験に必要な学習
- 小学校受験/「受験準備」は、生活からかけ離れたことをするのではない。〜受験のための「しつけ」「面接」「勉強」ではありません。
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- 中学校受験/本人のやる気を尊重し燃えるのを待つ
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- 成長曲線が語る受験までの道すじ
- 粘り強く、繰り返し行うことが、学力を飛躍的に向上させる秘訣です
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- 脳科学が教える効率的な学習
- 「考えること」と「学習すること」は別のこと。「写す」のも学習です。
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- パズル型試験問題(開成・麻布)と教科書型試験問題(国立附属・慶應)の対応の仕方
- 生活習慣から見直す必要がある教科書型試験問題への対応。発想・ひらめきを重視する必要があるパズル型試験問題への対応。
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- 教科書、うすい問題集一冊を完全に終了させる
- グングン学力を伸ばすとっておきの学習法
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- 我が子の受験のドラマ
- 「やる気にさせる」には「はげますしかない」を実感する。
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- まず、子どもの決断。親はそれをやり通させるだけです。
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- 三人とも私立大学受験
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- 我が家の高校受験
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- 見事に合格したあの親子
- 事実をもとに判断することの重要性
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- 親の威厳・ゆとり
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- 本人を信じてまかせて、学校の授業を大事にする。
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- 文武両道でも驕ることがなかったのはお母さんの力
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- 受験直前メンタルケア
- 不安な気持ちは、想像力がある証拠。話して体を使って乗り越える。
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- 受験は特別なことではないが、特別なことなのです。
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- 自然体で接し、子どもを追い込まない。
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- 「自然体」をつとめ、接する
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- 医師が語る子育て
- 脳の仕組みと学習習慣―千葉大 武田先生インタビュー 第二弾
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- ミニ特集 TOSS式学習法 理科・社会が得意になる方法
- ものにいっぱい触れましょう。
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- ものに触れさせること 子どもの質問にすぐに答えること
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- 飽きるまでモノに触れることと感動すること
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- カルタを使って基礎的な内容を覚える
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- 楽しんで学んでこそ、学ぶ意欲や探求心は育てられる
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- 「調べる」ことにつき合い、「また教えてね」の一言が子どもに火を付ける
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- 今月の名言・格言・ことわざ (第18回)
- 為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり
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- 向山編集長が語る「今月の名言・格言・ことわざ」 (第18回)
- 為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり
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- 〜その日、その時から努力を始め〜
- 編集前記
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- 子どもTOSSデーのドラマ
- 栃木/申し込み殺到、参加申込のFAXが鳴り止まなかった
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- 北海道/その日だけの「TOSS学級」は大好評!
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- 我が家のお手伝い
- 幼児・低学年/親と祖父母と一緒にするお手伝い 二倍子どもは育つ
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- 高学年・中学/続けさせる。親の忍耐と見守りが欠かせない。
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- 親子で楽しむあそび 年中行事
- 砂や土に書いてあそぼう
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- 今月の躾
- 礼は食事に始まる
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- 我が家の食卓
- 今の自分を作ってくれた母の「食卓」への思い
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- 礼法専門家から見た子どもたちの立ち居振る舞い
- 作法と共に上品さと優雅さを身につける
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- つぶやきに見る子どもの成長
- つぶやきに学ぶ
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- 〜負うた子に教えられる・幼児のなやんでいることは@〜
- シングルエイジ時代(0〜9歳)教育のポイント
- お母さんは変われるか?
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- 家庭教育の創造
- 父親と母親はどんな役割をとればよいか
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- 親子で楽しむ絵手紙
- 敬老の日に、心をこめて絵手紙をおくろう。
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- SOS 子ども・親が電話相談をする時
- ゲームに夢中で困るA
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- 保健室から1ページ
- 汗は人間の体に備わった自然のクーラー
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- こんなときどうする?平山先生!
- 学級内で浮いた子への対応は?/ADHD児のいるクラスの保護者への対応は?
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- キッチンからのメッセージ
- 金平糖の星―分子・原子とブラウン運動―
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- 子どものためのマネーレッスン
- 最終的には「高度信頼化」が大切です
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- 〜信託の原理(最終回)〜
- ニート・フリーターにならないためのキャリア教育
- 仕事を探すな人(メンター)を探せ!
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- 最前線・英語教育
- 果たして「親しむ」だけで本当にいいのでしょうか?
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- 最前線・インターネット教育
- 教室でもコンピュータ室でもTOSSランドが大活躍
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- 実物子どもの自学ノート
- どうする評価?「自学ノート夏休み版」
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- 虫大好き!虫博士の物知り話
- クワガタで「体のつくり」を勉強しよう!
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- 図書館へ行こう
- ノンフィクションの世界はいかが?
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- 親子で挑戦ペーパーチャレラン
- グーチョキパーチャレラン/1→3→5チャレラン
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- 親子でたいそう
- ジャンプ!ジャンプ!ジャンプ!! いろいろなジャンプを体験しよう
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- 小学校教師がおすすめする家庭学習の仕方
- 親が確認できる「漢字・ひらがなの家庭学習法」
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- 中学校教師がおすすめする家庭学習の仕方
- 休み明けだからこそ、生活態度から見直しを
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- あなたの子どもいじめられていませんか?
- 一九九五年(平成七年)七月二日付け東京新聞の記事に学べ
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- 子どもを守る今どきの安全教育
- 割れ窓理論 無関心が犯罪の呼び水になる
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- 母親ネットワーク
- 土曜ふれあいスクールで五色百人一首を!
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- 学生TOSS教師ネット
- 次の世代を継ぐ若い教師達の卵〜TOSS家庭教師のドラマ〜
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- 編集部ニュース
- TOSS保護者サークル活動記 (第6回)
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小、中学校受験=必勝する乗り切り術
―パズル型試験問題(開成・麻布)と教科書型試験問題(国立附属・慶應)
まずは教科書の勉強をきちんとする
本誌編集長 向山洋一
日本教育技術学会会長、千葉大学非常勤講師。無料の世界最大の教育情報サイト、インターネットランド主宰。TOSS(会員1万名の教師の研究団体)代表。
若い時、田園調布地区の小学校に赴任した。五年担任だった。
国立、私立を受験する子が十一名いた。
麻布、開成、慶應、筑波大附属、聖心など難関校を目指していた。これらの学校には、例年クラスから二、三名しか合格していない。
保護者から、アドバイスを求められた。
私が第一に強調したことは、学校の勉強をきちんとするということである。
学校の授業をいいかげんにしている子の合格率は低い。
例えば、算数は「教科書のすべての問題を解く」ことや、理科や社会科の教科書は四年生の分から、すみずみまで(図表の細かい所まで)読むということである。
教科書を一度読むぐらいでは駄目で、何度も読み込むことが必要だ。
学校の勉強をこのようにきちんとやれば、八割方の学校は合格するのである。
超難関校でも、国立の附属や慶應は教科書のすみずみまでの学習を要求するから、極めて有効である。
第二には、問題集はうすい一冊にしぼることをすすめた。
但し、そこに出ている問題は「すべて、できる」ようにするのが条件である。
受験に失敗する子がよくやることは、問題集を何冊も持ってすべて中途半端なことである。
塾に行っている子は、塾の問題で十分だ。大手進学塾のように厚い問題集を使う所は、「奇数番号」の問題だけをさせた。
こうすれば、半分の量になる。
私の娘が受験した時も、この方法をさせた。ちなみに娘は偏差値七十三だった青山学院の附属中をはじめ、受験した三つの中学をすべて合格した。
私は教えなかったが、勉強のしかたのアドバイスをした。
問題に「やった印」「間違えた印」をつけ、二度目には「間違えた印」の問題だけをやり、すべてをできるようにするのがいい。
第三は、どこの学校にも、問題の傾向があるから、受験勉強は十二月までに終了して、過去問を直前にやることをすすめた。
第四は、入試直前まで、学校にきて、普通のリズムを維持することをいった。
試験直前に、家や塾で集中勉強する子もいるが、私の経験では、そういう子の合格率は悪い。
合格する子は、直前まで学校で普通の生活をしている子に多い。
以上で、ほとんどの学校の入試はカバーできる。
しかし、麻布、開成などは別だ。これらの難関校は「パズル型」ともいうべき、思考問題が多い。
学校の授業だけでは対応できない。
有名進学塾などで作られている超難関校向けのテキストによる学習が必要である。
私の教え子はどうなったかというと、全員、目的とする学校に入学した。
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