家庭教育ツーウェイ 2007年10月号
「学校の外」で子どもたちは何をしているか

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家庭教育ツーウェイ 2007年10月号「学校の外」で子どもたちは何をしているか

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ジャンル:
その他教育
刊行:
2007年9月6日
対象:
幼・小
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 「学校の外」で子どもたちは何をしているか
特集巻頭
放課後の子どもの居場所をつくる
向山 洋一
下校後の居場所づくりの必要性
テレビゲーム、漫画、塾に負けない魅力ある遊び空間をつくろう
明石 要一
全国レポート 子どもたちの放課後の過ごし方
幼児
社会性を身につけていく放課後の遊具遊び
平田 淳
家をとびだし、地域の施設を利用しよう
佐藤 あかね
1年
同学年の友だちと少人数で遊ぶ
宮崎 昌美
下校バスを待つ一時に学校で遊ぶ
山田 正和
自主的に遊びを探して取り組める遊び場が人気!!
加納 史子
2年
室内で過ごす子ども達
田邉 ゆかり
子どもたちの集いの場「ひろば館」
小宮 美穂子
学校では外遊び・放課後は室内遊び中心
宮城 正宣
3年
遊んでいないとこたえる子が多い
井上 嗣祥
サッカーが大人気
安達 由美子
放課後遊べない三年生
小松 裕明
4年
家で過ごし、友だちと遊ぶ日は少なく
浅川 剛
放課後の過ごし方は多様である
佐々木 伸也
遊ぶ場所・時間が少なくなっている
矢嶋 秀行
5年
子どもの遊びの種類をふやそう
山口 收
習い事があるかどうかで過ごし方が変わる
畑屋 好之
教師、大人が、遊び時間を作ってやる
古堅 加恵
6年
習い事でハードスケジュールな今どきの子
松尾 清恵
遊ぶ時間なんてない忙しい子どもたち
徳丸 幸平
「友だちと遊ぶ」が、36%
馬躰 隆司
中学
放課後は学校の部活動に集う中学生
斎 久美子
新しい子育て基準がいる
山田 高広
放課後は部活動と塾
橋本 芳治
全国子ども調査から見えてくる放課後の子どもたち
漫画・テレビ・ゲームに蝕まれている子どもたち
細羽 正巳
TOSS教師休日ボランティア活動中
お母さん!地域子ども教室をTOSS教師と一緒に開きませんか。
大田 公蔵
全国子どもTOSSデー
各地の会場の様子
灯した明かりに「笑顔」!
藤原 佳澄
友達と一緒に遊ぶから笑顔がはじける
岡 惠子
子ども、親、教師をつなげる新しい教育文化
松藤 司
勉強って楽しいな!またやりたいな!子どもTOSSデー
奥田 純子
保護者との協力
保護者が会場とり・受付
師尾 喜代子
TOSS応援団保護者が動員・企画に腕をふるう!
河田 孝文
全国子どもTOSSデー一覧
子どもTOSSデーは楽しいイベント満載です!
勇 眞
放課後の子ども 我が家の場合
各種無料イベントへ出かけたり、TOSSサークルにお邪魔したり
芹沢 晴信
熱中するものに汗を流す
鈴木 恭子
好きなこと、やりたいことに挑戦しています。
松垣 和年
放課後は好きなことを長く続けるチャンス
水野 正司
ミニ特集 勉強がすきになった小さなきっかけ
「学ぶ」とは「まねぶ(まねする)」ことだ。「写す」のも大切な勉強法である。
向山 洋一
指書きで、漢字を覚えてから、勉強が好きになり、算数も得意になった
頓所 陽子
誉められることが原動力!
牛田 美和子
勉強の仕方が分かり、主体的に学べる時に好きになった
森下 人志
TOSS教材で成功体験を味わわせる。
東田 昌樹
とにかく「継続は力なり」なわけです
冨山 一美
今月の名言・格言・ことわざ (第19回)
子どものけんかに親は出るな
岩野 節男岩野 紀子
向山編集長が語る「今月の名言・格言・ことわざ」 (第19回)
子どものけんかに親は出るな
向山 洋一
〜子どもはすぐ仲良くなるものだ〜
編集前記
師尾 喜代子
子どもTOSSデーのドラマ
熊本/成功体験で笑顔を広げる
小林 俊也
栃木/子どもTOSSデーでかいた絵画が毎年コンクールで入賞
新村 勲
我が家のお手伝い
幼児・低学年/してみせて・いっしょにさせて・ひとりでさせる
奥 清二郎
高学年・中学/選択させて、ほめて、喜ぶ
雨宮 久
親子で楽しむあそび 年中行事
歌声ひびくよ! 絵かきうたA
桑原 和彦桑原 陽子
今月の躾
たかが挨拶、されど挨拶
千葉 幹雄
我が家の食卓
服部幸應氏に学ぶ食育の基本
樋口 正和
礼法専門家から見た子どもたちの立ち居振る舞い
家庭では伝えにくくなった日本の伝統文化 多くの子に体験させたい和装礼法
細羽 朋恵
つぶやきに見る子どもの成長
つぶやきに学ぶ
水野 茂一
〜負うた子に教えられる・幼児のなやんでいることはA〜
シングルエイジ時代(0〜9歳)教育のポイント
直球ストライクはダメ?
水野 美保
家庭教育の創造
未婚の男女はどんな特徴があるか@
明石 要一
親子で楽しむ絵手紙
くだもののおいしい季節です。かおり、手触り楽しんで描いたら、おいしく食べよう。
瀧尾 恵美子
SOS 子ども・親が電話相談をする時
子どもが知らない人に声をかけられた(1)
波多野 ミキ
保健室から1ページ
一日四五〇トンの衝撃から足を守る「土踏まず」の秘密
松島 裕美
こんなときどうする?平山先生!
急に雑になった子への教え方は?/うそをつく子どもへの対応は?
平山 諭赤木 雅美
キッチンからのメッセージ
星は宇宙の台所―宇宙のなりたち―
吉田 英弘吉田 美佳
子どものためのマネーレッスン
困った時に助け合う「生命保険」の基本形をわかりやすく教えましょう。(1)
谷 和樹
ニート・フリーターにならないためのキャリア教育
「チャレンジできない環境」の怖さ@
鳥居 徹也
最前線・英語教育
遊ぶだけでなく話せる英会話をめざそう
八和田 清秀
最前線・インターネット教育
グーグルアースで教えるCO2問題
平間 晃
実物子どもの自学ノート
自分から始めた「自学ノート特別版」
小田原 誠一
虫大好き!虫博士の物知り話
日本の始まりはトンボの国だった!?
千葉 雄二
図書館へ行こう
「カテゴリー」意識を育てよう。
太田 聡美
親子で挑戦ペーパーチャレラン
しりとりチャレランA・B
伊藤 亮介
親子でたいそう
ナイスキャッチ!ストライク!! ボールで遊ぼう
村田 斎
小学校教師がおすすめする家庭学習の仕方
「台所」で楽しくできる家庭学習法
佐藤 美果子
中学校教師がおすすめする家庭学習の仕方
「教科書チェック」システムで学力アップ
池田 浩司
あなたの子どもいじめられていませんか?
いじめの条件を払拭する
舘野 健三
子どもを守る今どきの安全教育
安全安心確保の取り組み(1)
大森 修
母親ネットワーク
『家庭教育ツーウェイ』が保護者の間で大人気!
西岡 美香
学生TOSS教師ネット
研修と学びを経て教師になる準備をする〜TOSS家庭教師のドラマ〜
小嶋 悠紀
読者のページ
編集部ニュース
TOSS保護者サークル活動記 (第7回)
宮野 水和

「学校の外」で子どもたちは何をしているか

放課後の子どもの居場所をつくる

本誌編集長 向山洋一

日本教育技術学会会長、千葉大学非常勤講師。無料の世界最大の教育情報サイト、インターネットランド主宰。TOSS(会員1万名の教師の研究団体)代表。


 子どもの実態をとらえることは、かなりむずかしい。

 年齢によって異なる。

 地域によって異なる。

 季節によって異なる。

 本誌編集委員の明石要一千葉大学教授は、「子どもの生態・子ども社会の分析」などが専門だ。

 文部科学省の仕事も、たくさんこなしている。

 十年ほど前、明石先生が私に言った。

 「子ども調査はいっぱいあるけれど、これはというのがないんだ。」

 ほとんどの子ども調査は、出版社、研究所などが、つながりのある先生方に依頼しておこなわれる。

 「全国調査」といっているが、せいぜい五つか六つの都県の調査がほとんどだという。

 明石先生は「これはという調査のためには、全都道府県の三百地点の調査が必要だ」と言う。

 三百地点とは、江戸時代の大名がいた場所、三百諸侯の藩のあった地点である。

 江戸時代の藩ごとに、文化、風習がつくられ、それは現代でも子どもに影響を与えている。

 その地点のほとんどすべてを網羅するのは、かなり大変だ。

 企業が実施するには、費用が大変だろう。億の単位だ。

 ところが、TOSSのサークルは、全都道府県にある。一万人もの教師がいる。

 三百諸侯がいた藩のほとんどをカバーしている。

 そして、十年昔からTOSSは「インターネット」網を持っていた。TOSSの教師の多くは、ホームページをつくっていた。十年昔にである。

 ワード、エクセルは当然。「フラッシュ」「ディレクター」を使って、サイトをつくっていた。

 東京のコンピュータ学校では、「フラッシュ」を教えていなかった。まして「ディレクター」は、教えてくれる人をさがすのも大変だった。プロが使っていたのである。

 TOSSはそういう教師集団だ。

 そこで、「全国子ども調査」を開始した。調査時間は「一分」で終わるしくみにした。

 かくして、全国の子どもの姿が次々と明らかになってきたのである。

 それは、「子ども調査研究報告書」第一集、第二集として、東京教育技術研究所から販売されている。

 本格的な研究物だ。

 そこで見える子どもの姿、それは「時代とともに変わる子ども」を、見事にものがたっていた。

 学校を出た子どもたちの居る場所はいろいろである。

 特に問題なのは、「居場所がない」という子どもたちである。

 文科省では「放課後の子どもの居場所づくり」という施策を実施している。明石先生も、中心になって協力している。

 TOSSも、放課後プランに積極的に協力している。

 私も、山谷総理補佐官から、「TOSSの先生方も協力して下さい」と言われている。

 北海道松前町、神奈川県大和市、兵庫県伊丹市などでも、企画がすすみつつある。

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      明治図書

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