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「学校の外」で子どもたちは何をしているか
放課後の子どもの居場所をつくる
本誌編集長 向山洋一
日本教育技術学会会長、千葉大学非常勤講師。無料の世界最大の教育情報サイト、インターネットランド主宰。TOSS(会員1万名の教師の研究団体)代表。
子どもの実態をとらえることは、かなりむずかしい。
年齢によって異なる。
地域によって異なる。
季節によって異なる。
本誌編集委員の明石要一千葉大学教授は、「子どもの生態・子ども社会の分析」などが専門だ。
文部科学省の仕事も、たくさんこなしている。
十年ほど前、明石先生が私に言った。
「子ども調査はいっぱいあるけれど、これはというのがないんだ。」
ほとんどの子ども調査は、出版社、研究所などが、つながりのある先生方に依頼しておこなわれる。
「全国調査」といっているが、せいぜい五つか六つの都県の調査がほとんどだという。
明石先生は「これはという調査のためには、全都道府県の三百地点の調査が必要だ」と言う。
三百地点とは、江戸時代の大名がいた場所、三百諸侯の藩のあった地点である。
江戸時代の藩ごとに、文化、風習がつくられ、それは現代でも子どもに影響を与えている。
その地点のほとんどすべてを網羅するのは、かなり大変だ。
企業が実施するには、費用が大変だろう。億の単位だ。
ところが、TOSSのサークルは、全都道府県にある。一万人もの教師がいる。
三百諸侯がいた藩のほとんどをカバーしている。
そして、十年昔からTOSSは「インターネット」網を持っていた。TOSSの教師の多くは、ホームページをつくっていた。十年昔にである。
ワード、エクセルは当然。「フラッシュ」「ディレクター」を使って、サイトをつくっていた。
東京のコンピュータ学校では、「フラッシュ」を教えていなかった。まして「ディレクター」は、教えてくれる人をさがすのも大変だった。プロが使っていたのである。
TOSSはそういう教師集団だ。
そこで、「全国子ども調査」を開始した。調査時間は「一分」で終わるしくみにした。
かくして、全国の子どもの姿が次々と明らかになってきたのである。
それは、「子ども調査研究報告書」第一集、第二集として、東京教育技術研究所から販売されている。
本格的な研究物だ。
そこで見える子どもの姿、それは「時代とともに変わる子ども」を、見事にものがたっていた。
学校を出た子どもたちの居る場所はいろいろである。
特に問題なのは、「居場所がない」という子どもたちである。
文科省では「放課後の子どもの居場所づくり」という施策を実施している。明石先生も、中心になって協力している。
TOSSも、放課後プランに積極的に協力している。
私も、山谷総理補佐官から、「TOSSの先生方も協力して下さい」と言われている。
北海道松前町、神奈川県大和市、兵庫県伊丹市などでも、企画がすすみつつある。
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