家庭教育ツーウェイ 2007年4月号
親が育てる算数ができる子・国語ができる子

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家庭教育ツーウェイ 2007年4月号親が育てる算数ができる子・国語ができる子

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ジャンル:
その他教育
刊行:
2007年3月6日
対象:
幼・小
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

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特集 親が育てる算数ができる子・国語ができる子
特集巻頭
算数、国語 とっておきの練習
向山 洋一
算数
数の概念を身近な場面で育てる
遊びながら、数の概念が育つ「子ども百玉そろばん」
井上 好文
子どもの好きな物を使って、楽しみながら、繰り返し数の概念を育てていきましょう
松崎 力
計算の基礎は10の合成分解
「百玉そろばん」は効果バツグンの教具
木村 重夫
親子で楽しむ10の合成分解
宮崎 京子
かけ算九九の上手な遊び方
「これだけやった!」子どもに見える、量感をつかみながら覚える。
桑原 陽子
楽しく繰り返し覚えさせましょう
河田 孝文
わり算のつまずきをのりこえる
「わかったつもり」の指導に気をつけて
村田 斎
アルゴリズムを覚え、補助計算を書こう
正木 恵子
文章題に強くなる
何度も読んで、どんなお話かわかることが大切です
根本 直樹
低学年の文章解決には問題場面をよく理解させることが大切です
板倉 弘幸
難問への挑戦―問題選択システム
間違った時が、ポイント。黙ってバツをつけます。
甲本 卓司
「難問一問選択システム」
赤石 賢司
算数必須アイテム 行ノート、ミニ定規、赤鉛筆
必須アイテムで、算数の勉強がぐんと楽しくなる
石川 裕美
少ない労力で、大きな効果。
川原 奈津子
国語
音読は国語の基本
お母さんにできる「音読指導」三つのステップ
椿原 正和
褒めて褒めてやる気にさせる「すらすら音読」で理解力アップ
手塚 美和
漢字学習法
短い時間の繰り返しで漢字を習得する
神谷 祐子
輪郭漢字
「教材選び」と「使い方」こそが漢字指導のポイントである
五十嵐 勝義
読書好きの子にする
「読書環境」を作ることが最大の秘訣!
勇 和代
子どもが本を読む環境を作ることが親の役目
東田 昌樹
作文がうまい子にする
家庭でできる作文教室
村野 聡
親子のコミュニケーションが作文を上達させる
細羽 朋恵
説明文は構造をとらえさせる
「問い」と「答え」を見つける力
伴 一孝
問いと答えの関係を見抜く力をつける
平松 孝治郎
しっかり聞くことができる子を育てる
よき話し手が、よき聞き手を創る
八和田 清秀
時間を決め、子どもの話を聞くことから始めます。
関根 朋子
TOSS学生家庭教師が克服させたつまずき
計算の苦手だったA君が五十問全問正解!
熊田 賢人
漢字一〇〇〇字をこなす 最小の労力で最大の効果を発揮
田畑 玲子
ミニ特集 伸びる子どもになるための新年度学用品チェック
新年度学用品は親が責任をもって用意する
向山 洋一
新年度の学用品チェック
〈筆箱〉子どもの手に合った学用品を使わせる
奥田 純子
〈筆箱以外〉賢くなるために、これだけは揃えよう!新年度必須アイテム
太田 恵子
新年度、学用品わすれをしないコツ
玄関に置いておく
善能寺 正美
忘れないためのコツ 七か条
楢原 八恵美
前日準備を三ヶ月。「方法記憶=習慣」にしましょう。
齋藤 一子
今月の名言・格言・ことわざ (第13回)
早起きは三文の得
岩野 節男岩野 紀子
向山編集長が語る「今月の名言・格言・ことわざ」 (第13回)
早起きは三文の得
向山 洋一
〜「八時就寝」は、とっても大切なキーワードです〜
編集前記
師尾 喜代子
子どもTOSSデーのドラマ
茨城/「とべた瞬間」を保護者と見ることができた
比佐 中
福島/我が子の笑顔に出会える子どもTOSSデー
大関 貴之
我が家のお手伝い
幼児・低学年/興味を持った時がやらせ時
遠藤 真理子
高学年・中学/大げさに、ほめましょう。
伴 佳代
親子で楽しむあそび 年中行事
春の季節の材料を使ったあそび
桑原 和彦桑原 陽子
今月の躾
親が自ら手本を示し、子どもをほめることが、躾の第一歩です
松崎 力
我が家の食卓
「家族そろって」食事をしていますか
戸井 和彦
礼法専門家から見た子どもたちの立ち居振る舞い
礼法とは、相手を思いやる気持ちを形にあらわすこと
森川 敦子
つぶやきに見る子どもの成長
つぶやきに学ぶ
水野 茂一
〜負うた子に教えられる・母と子、涙の通園〜
シングルエイジ時代(0〜9歳)教育のポイント
家で勉強がしたくなる演出―その2:器と盛り付け
水野 美保
家庭教育の創造
お宮参りの意味
明石 要一
親子で楽しむ絵手紙
四月。何もかも新しくなる。子どもと一緒に進級の喜びを描いてみましょう。
瀧尾 恵美子
SOS 子ども・親が電話相談をする時
乱暴で困る
波多野 ミキ
保健室から1ページ
「自分が好き」と言える子どもに育ってほしい
松島 裕美
こんなときどうする?平山先生!
冗談が通じないのですが…/保護者からの要望の答え方は?
平山 諭赤木 雅美
キッチンからのメッセージ
ケーキづくりとおいしさの秘密─攪拌の発見─
吉田 英弘吉田 美佳
子どものためのマネーレッスン
大切なのは原理・原則を教えること
谷 和樹
ニート・フリーターにならないためのキャリア教育
「なぜ働くのか?」と質問されたときどう答えるか?
鳥居 徹也
最前線・英語教育
高学年女子も大爆笑!電話のフリートークは6年生も喜ぶ
野網 佐恵美
最前線・インターネット教育
GoogleEarthを使えば教室で世界旅行ができます。
藤井 達也
実物子どもの自学ノート
勉強が楽しくなる「自学ノート」
小田原 誠一
虫大好き!虫博士の物知り話
「アリ」から社会性を学びましょう!
千葉 雄二
図書館へ行こう
図書館でしか巡り会えない本がある。その1
太田 聡美
親子で挑戦ペーパーチャレラン
計算あみだチャレラン
伊藤 亮介
親子でたいそう
まねっこ遊びは動きの宝庫
村田 斎
小学校教師がおすすめする家庭学習の仕方
つまずいたところを集中的におこなわせる
田村 治男
中学校教師がおすすめする家庭学習の仕方
「家庭学習ノート」で毎日習ったことを復習する
田上 善浩
あなたの子どもいじめられていませんか?
現場を発見する
舘野 健三
子どもを守る今どきの安全教育
安全確保は教育活動の前提である
大森 修
母親ネットワーク
家庭教育コミュニティネットで有益情報Get!
西岡 美香
学生TOSS教師ネット
こんなにもたくさんの大学生が「TOSS」を選ぶ理由
小嶋 悠紀
読者のページ
編集部ニュース
TOSS保護者サークル活動記 (第1回)

親が育てる算数ができる子・国語ができる子

算数、国語 とっておきの練習

本誌編集長/日本教育技術学会会長/千葉大学非常勤講師

無料の世界最大の教育情報サイト、インターネットランド主宰

TOSS(会員1万名の教師の研究団体)代表

向山洋一


日本教育技術学会会長、千葉大学非常勤講師。無料の世界最大の教育情報サイト、インターネットランド主宰。TOSS(会員1万名の教師の研究団体)代表。

 小学校の算数ができないと親は心配する。

 「基礎学力」は身につけさせたいと思う時、学力の大半は「算数」だからだ。

 学校の市販テストで、毎回九十点以上とっていれば心配はない。

 TOSS教師の多くは「クラス平均九十点以上」を実現している。ここが目安だ。

 「七十点ぐらい」というのは心配だ。「時々五十点がまざる」というのは、ほおってはおけない。

 「子どもの算数ができない」という理由の九割は、教師の指導法が悪いからだ。

 「算数の問題解決学習法」という教え方が全国に広まっていて、これが元凶だ。

 一時間の授業で一問しかやらない。黒板に問題を一問貼り出す。二十分位考える。できる子は一分で終わる。できない子は机につっぷす。

 それから気がきいた子が三、四人黒板に出て発表して、先生がダラダラと説明して終わる。

 教科書の問題は宿題になる。

 これでは半数の子は落ちる。

 授業参観の時、こんな授業を見たら最悪だ。みんなで相談して、担任に教科書を使うように強く要望することだ。

 ちなみに、教科書を使わないのは法令違反で罰せられる。

 次に子どものノートを見て、「教科書のすべての問題」が書いてあるか点検する。ぬけている所はやらせなくては駄目だ。

 教科書は、三段階で展開される。

 例題と類題と練習問題だ。

 教科書の例題をノートにやらせる。できなければ、教科書を写させてもよい。

 インターネットでTOSSランドを出して「算数」を出すと、TOSS教師の指導法が出てくる。参考にするといい。

 「写す」ことのできない子は、親がノートに「赤えんぴつ」で、うすくやり方・答えを書いてやり、なぞらせる。

 「なぞる」のも「写す」のも勉強だ。

 この学習から始まって、一年近くで「算数テスト百点」をとるようになった子が、TOSS教師の教え子には全国にいっぱいいる。

 次に、例題をまねしながら、類題をやらせる。ほとんど同じ問題だ。

 練習問題は、通例何問も出てくる。一度にやらせるといやになる。

 最初の一、二問やらせて丸をつけ、できるようだったら全部させる。

 このようにして、教科書のすべての問題をマスターすることが何よりも必要だ。

 これは、本来、教室で教師がやるべきことなのに、やっていない教師が半数近くいる。

 教科書とノートをきちんと点検することだ。

 教科書の問題をすべて授業でやってくれる先生は、とってもすばらしいのだから、あちらこちらで宣伝し応援してほしい。

 国語は、まずはスラスラ教科書が読めること。題名の横に小さな丸を十個つけて、一回読むごとに赤えんぴつでぬらせる。

 簡単で効果のある方法だ。

 親の仕事は、赤丸がつくたびにほめること。十を超えたらびっくりしてほめること。

 漢字は、食事前に空中で二文字のテストをするといい。できなければ指先で書いて覚える。毎日二、三分でいい。最も効果のある方法だ。

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