家庭教育ツーウェイ 2006年5月号
とび箱がとべた・わり算が分かった ―参加してよかった子どもTOSSデー

イ026

«前号へ

次号へ»

家庭教育ツーウェイ 2006年5月号とび箱がとべた・わり算が分かった ―参加してよかった子どもTOSSデー

紙版価格: 848円(税込)

送料無料

電子版価格: 762円(税込)

Off: ¥86-

ポイント還元20%

ファイル形式

PDF
ジャンル:
その他教育
刊行:
2006年4月7日
対象:
幼・小
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
出荷:
ダウンロード
定期購読

目次

もくじの詳細表示

特集 集まれ!わり算・とび箱が苦手な子―親子で参加しませんか!子どもTOSSデー
親が最も注意すべきことは、「学校の授業で教科書をきちんと教えているかどうか」です。教科書を教えていない教師がいっぱいいます。
/向山 洋一
成功体験―とび箱が跳べた
一五〇人を30分で跳ばせる向山型とび箱指導
/舘野 健三
すてきな絵が描けた
子どもTOSSデーで酒井式絵画指導法を学んで
/上川 晃
計算のやり方が分かった
長丘幼稚園での開催!最高の応援団結成へ
/小田原 誠一
びっくりした理科実験
子どもも親も熱中!理科日本一の先生がオススメするヒイラギの葉の「葉脈しおり」づくり
/木村 重夫
最先端インターネット活用の授業
子どもが生き生きと活躍する子どもTOSSデー
/金子 政利
最先端小学校英語の授業
成功体験がいっぱい「英語で学ぼう教室」
/吉田 晴美
五色百人一首の講座
初めてでも安心、にっこり楽しい五色百人一首講座
/白井 輝
我が県の子どもTOSSデーのドラマ
【秋田】どんな子も参加でき、「楽しい」を合言葉に
/間嶋 祐樹
【福島】「勉強が嫌い」と悩む子、それを見て悩む親。県境から二時間かけて参加した親子が笑った。
/吉川 誠仁
【茨城】保護者からの感想〜子どものがんばる姿に感動しました!
/桑原 和彦
【長野】「勉強って楽しいな」―親子で勉強の楽しさを体感!
/末廣 真弓
【兵庫】不登校の子どもが初めてとび箱が跳べて、保護者は涙!涙!夏休み宿題解消講座で子どもも保護者も大喜び!
/木村 孝康
【和歌山】人のつながりが事をなす
/畑屋 好之
【福岡】幼小連携から各地への拡大
/八和田 清秀
【岡山】絵画教室、勉強のやり方、保護者講座と内容盛りだくさん!
/小野 隆行
感動の名場面
二つの「ありがとうございました」
/猿渡 功
「跳べた!」「楽しい!」「またやりたい!」達成感、成功感を味わった最高の笑顔
/小瀬村 雅子
やる気がなかった子が最後は「ありがとうございました」と言いにきました。
/末光 秀昭
保護者の感想
「今日の先生方に当たるのは、宝くじに当たるのより難しいと思いました」
体験・感動は、子どもだけがしたのではなかった!
/雨宮 久
子どもの力を伸ばすきっかけになった一日
/越智 敏洋
「ありがとうございました」の声に、ただただ感謝
/坂田 幸義
教師の準備・裏話
どれもやりがいがあり、楽しかった
/平松 孝治郎
参加者全員に成功体験を味わってもらうために
/秋田 泰宏
わが子が喜んだ子どもTOSSデー
/岩田 秀樹
一番頭を使ったこと
/松垣 和年
ミニ特集 逆上がりができない子の指導法
指導補助教具、くるりんベルト
/向山 洋一
「もとになる動き」と「くるりんベルト」を使って
/渡辺 嘉男
鉄棒くるりんベルトを使用した感覚作り
/千野 毅
物・指示で変わる逆上がりの指導
/吉原 尚寛
「逆上がり」という困難な壁を突破した喜び、達成感が子どもを変えた
/杉本 友徳
意欲をもって練習し、それを持続させることが大切です
/白石 周二
今月の名言・格言・ことわざ (第2回)
二兎追うものは一兎をも得ず
/岩野 節男・岩野 紀子
向山編集長が語る「今月の名言・格言・ことわざ」 (第2回)
二兎追うものは一兎をも得ず
/向山 洋一
〜「一時に一事」は指導するときの最も大事な原則です。〜
編集前記
/師尾 喜代子
子どもTOSSデー全国事務局から
勉強ってこんなに楽しい。
/勇 和代
全国各地にTOSS式子ども地域教室を!
「土曜ふれあいスクール」が開かれるまで
/寺田 真紀子
幼児のドラマ、小1のドラマ、小2のドラマ
幼児/着替えとの格闘
/細谷 華世子
小1/「先生、おれがやったるわ」
/家根内 興一
小2/難しい七の段で初めての一発合格
/木田 庄継
小3のドラマ、小4のドラマ、小5のドラマ、小6のドラマ
小3/お金では買えない絆を作ったAさん
/渡辺 良平
小4/漢字テスト満点でAくんが変わった
/戸村 隆之
小5/とび箱を跳べたA子が変わった
/堀 達也
小6/A子の行動がクラスの子たちを変えていった
/山田 仁
礼法専門家から見た子どもたちの立ち居振る舞い
けがれのない、純真無垢な子どもの心
/笹谷 都巳子
子どもさんは私の教師
/田辺 光江
つぶやきに見る子どもの成長
つぶやきに学ぶ
/水野 茂一
〜負うた子に教えられる・怒るより大事なこと〜
シングルエイジ時代(0〜9歳)教育のポイント
過程を見せることが忘れ物をなくす
/水野 美保
PTA会長奮戦記
PTA活動の思い出
/磯辺 正道
SOS 子ども・親が電話相談をする時
誘拐が心配(2)
/波多野 ミキ
保健室から1ページ
携帯電話の不安は、幼い頃のテレビ・ゲームから!?
/松島 裕美
こんなときどうする?平山先生!
忘れ物が多くて困っている/注意力が散漫
/平山 諭・赤木 雅美
子育て日本の教育「貝原益軒・細井平洲・森信三」
江戸時代発「読書のすすめ」
/松崎 力
藍川メソッド・音楽教育“常識”の間違い
赤信号は進め?!
/藍川 由美
食育・親子で楽しく・ここがポイント
箸の持ち方をクイズとゲームで楽しく
/並木 孝樹
キャリア教育のポイント
「フリーター・ニートになる前に受けたい授業」参観記(1)
/川神 正輝
数字で見る子どもの姿
ご褒美の教育的効果は?
/明石 要一
中学から見た基礎基本
ノートを使う。すぐれた教材を使う。そして学力を高める。
/佐藤 泰弘
教師・読者座談会 (第14回)
有村学級のみなさんと教育について様々なことをお話しました。
/有村 春彦
親子で挑戦ペーパーチャレラン
たて・よこ・ななめチャレラン
/伊藤 亮介
親子でたいそう
動物に変身!ゾウ、ワニ、ライオン、そして次は…
/村田 斎
親子で漢字文化ワーク (第14回)
神谷先生・辻野先生の漢字文化教室
/神谷 祐子・辻野 裕美
ライフスキル教育
NHKで放映された「火の鳥」の授業
/細羽 正巳
最前線・英語教育
作文道場:5分英作文指導で書く力をつける
/レベラント・ピーター
最前線・インターネット教育
教師のボランティアで成り立っているサイト。日々進化しています。
/小貫 義智
母親ネットワーク
「保護者学習会」を始めてみませんか?
/西岡 美香
校長が語るこれからの学校教育
故徳永康起と「ごぼくの子」の師弟愛
/吉永 順一
読者のページ
編集部ニュース
現代っ子アンケート・子どもインタビュー
「就寝時間」「起床時間」は家庭できちんとしつけたいもの
/平田 淳
TOSSインターネットランドで勉強しよう!
都道府県パズル
/寒河江 恒太・鈴木 恭子

集まれ!わり算・とび箱が苦手な子―親子で参加しませんか!子どもTOSSデー―

親が最も注意すべきことは「学校の授業で教科書をきちんと教えているかどうか」です。教科書を教えていない教師がいっぱいいます。

向山洋一

本誌編集長/日本教育技術学会会長/千葉大学非常勤講師

無料の世界最大の教育情報サイト、インターネットランド主宰

TOSS(会員1万名の教師の研究団体)代表


「算数ができない」ということで悩んでいる保護者がたくさんいます。

 原因は、粗くいって三つあります。

 第一は「子どもが理解する能力」が低い場合です。

 三十人学級で、一人か二人というところでしょう。

 第二は「幼ない時から、自由放任で育てたため、学習のしかた、学習への態度が著しく欠けている」場合です。

 テレビ・ゲームが一日に三時間以上、が分かりやすい基準です。もしも、一日に五時間以上であれば、間違いなくそうなると断定できるほどです。

 第三は「教師が、授業をきちんとしていない場合」です。

 以上の三つの場合、どれも対策の方法があります。


「算数のできない状態」を「学校でやる市販テスト」で考えてみます。

「市販テスト」とは、専門の教材会社が作った教材です。

「力のある教師グループ」が執筆し、編集者と何度も何度も検討した教材です。

 全国には小学校で七社ぐらいの教材会社がありますが、どの会社のテストでも、一応、安心してつかえます。

 教師個人が作るテストがありますが、小学校の場合は、あまり感心できません。

 それは、教材の質があまりにも低いからです。間違いがある場合も少なくありません。

 マスコミでは「手作りのテストがいい」という論調がありますが、私が目を通した「教師が作ったテスト」(全国で三百例ほど見ました)で、「良かったテスト」は、一例もありませんでした。「まあ、まあのテスト」も一例もありませんでした。

「これは、ひどい」と思うテストが九割を越えます。

 小学校で「自作テスト」を作る先生の熱意はかいますが、結果はひどいのです。

 またS県のように「退職校長会」の作ったテスト、A県のように組合の作ったテストもありますが、どれも「全国水準」から十年は遅れているテストです。

 ですから、小学校の場合は、全国規模の教材会社の作った市販テストを基準にして考えます。

 TOSSの教師のクラスでは「学級平均九十点以上」が、一つの目やすです。

 平均点が九十点を越えるというのは、クラスの半分以上が百点、残りのほとんどが九十点前後、クラスで一番できない子が、七、八十点という感じです。

 最初は、クラス平均七十点前後から始まって、半年ぐらいでこのようになります。

 クラス平均七十点というと、九十点以上がクラスで五、六人。ほとんどの子が七、八十点で、五点、十点をとる子が十人近くいるという感じです。

「算数ができない子」が、クラスに十人近くくいるわけですが、教師は「家庭の責任、子どもの責任」と考えています。

 これは、完全に教師の責任なのです。

 同じ子どもを、TOSSの教師が担任すれば、平均九十点以上になるのですから。

 なぜ、こうなるのでしょう。

 それは「算数の問題解決学習」といわれる指導法に原因があります。

 文部省の算数教科調査官だった人が始めた方法で、「指導主事」「算数専門の校長」「附属小学校教官」などを中心に広まっています。

 その汚染率は、算数を熱心にやる学校では、日本全体で七〇パーセントになると思えます。

 市・町・村によっては、「市ぐるみ全部そうだ」という所もあります。それも、かなりの数です。

「算数の問題解決学習法」とは、どんな方法でしょうか。

 次のような方法ですが、授業参観で見た方も多いと思います。


一 教師が、文章題を大きな画用紙に書いて、黒板に貼ります。

二 十五分か二十分、子どもは、静かに考えます。

 (できる子は一分で終わるし、できない子は机につっぷしてしまいます。そこで、教師は、できない子にヒントを与え、できる子に他の方法をやるように言います。

 しかし、できない子はボーとしています)

三 四、五人の気がきいた子が、黒板の前で解き方を説明します。

四 教師が、長々と解釈を加えて、授業時間が大幅に伸びて終了します。



 このような授業で、一時間に一問を長々とやります。たまに、もう一問つけ加えることもあります。

 重要なのは、次の点です。


一、教科書を使わない

二、教科書の練習問題は、宿題にされる

三、計算スキル、計算ドリルも宿題にされる



 つまり、子どもは、学校で、教科書を習っていないのです。

 分らなくて、当然です。

 分るのは、塾に行っている子です。

 教科書の練習問題、スキル・ドリルも宿題に出されます。

 やってくるのは、塾に行っていた分っている子。

 まん中の子は「やってきたり、忘れたり」します。

「分らない子」は、やりようがないので、「宿題忘れ」です。テストの結果は悲惨です。「算数のできない子」のほとんどは、教科書を教わっていないのです。

 親が「うちの子は」と調べるのは簡単です。

 子どもの「算数ノート」を調べればいいのです。

「教科書の問題が一問残らずノートに書いてある」なら安心です。

「ノートがきれい」「ノートがゆったりしている」なら申し分ありません。

 TOSSの教師が教えると、教科書の問題をきちんとやるだけで、一年間に六、七冊のノートを使います。

 教科書の問題の半分も書いてなければ、「算数落ちこぼれ」になるのは当然です。

 この場合、担任に「教科書をきちんとやって下さい」と強く申し出るべきです。

 学校教育法で、教科書を使わなくてはならないと定められているのです。

「プリントに、教科書の問題をやっているから大丈夫」と言う人もいますが、嘘です。

 ちょっぴりやっているだけです。

 国語でも同じく、学校で教えないで漢字を宿題にしている学校、地域がいっぱいあります。

 いうまでもなく「計算」や「漢字」は、学校で、授業で教えるべきことなのです。

 教師の中には「計算、漢字は家で学べます」と、公言しているひどい人もけっこういるのです。

 こうした教師のひどいやり方は、子どもでは対応できません。親が守ってやるべきです。

 担任に言って駄目なら校長へ訴えます。

 それでも駄目なら、教育委員会に訴えます。

 それでも駄目なら、議員さんに、議会で質問してもらいます。

 ここまでやれば、直ります。


 もう一度いいますが、「算数で教科書を教えない」「ほとんど使わない」教師はいっぱいいます。

「プリント学習」をしている教師の多くはそうです。

 そのために「できない子」になっている小学生が、いっぱいいます。

 原因のうち「第三の原因」についてくわしく述べました。これが、最も大切だからです。

 教師がどのような授業をしているか、ということが一番大事なことであるのは、学校教育において当然のことです。

 もう一つ、百マス計算は「できない子」にとって害が大きすぎます。できる子にもマイナス面が多すぎます。

 小学生の時、百マス計算で苦しめられ、算数が大嫌いだった子がいます。中学で、「百マス計算でない勉強もあるんだ」ということで、数学好きになりました。

 県下の一流高校に入り、有名国立大学に進学しました。

 百マス計算をやっている人は、即座に止めることをおすすめします。

 普通の「計算」を百問やる方が、まだましです。

 計算がはやくなった子が一流大学に入るのなら、「ソロバン塾」に行ってた子は、全員一流大学に入ったはずです。

 そんなこと、ありましたか?

 全く、関係ありませんでした。


 私の実感では、軽度発達障害の子を含めてほとんどの子に、算数テストで満点をとらせられると思っています。

 授業時間だけでできます。

 放課後勉強、個別指導、授業の延長も全くなしでできます。

 教科書をリズムよく、テンポよく教えれば大丈夫なのです。

 でも、上手にできるためには、三年ほどの修業が必要です。

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

ページトップへ