- 特集 はじめての特別支援教育担当!準備のための安心ガイド
- 特集について
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- 総論【特別支援教育の担当になったら…大切な最初の心得】
- 教育の原点に立つ教育者としての誇りと役割を自覚して取り組もう
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- 事例【これだけは知っておこう!初任・若手も心強い基礎知識&ワンポイントアドバイス】
- 1 「領域・教科を合わせた指導」で生きる力を育てよう〜教育課程の構造 知的障害教育を取り上げて〜
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- 2 子どもの障害にどう対応するか〜思いや願いを受け止めて、一人一人のよさを伸ばす〜
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- 3 先生は今日から君の応援団〜関係機関との連携による支援〜
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- 4 謙虚な姿勢で信頼関係を築き、技術を磨いていこう〜保護者との連携〜
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- 5 はじめての指導法理解の基礎基本!〜指導法・教育法〜
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- 事例【いつまでに何をすればいい?予定表でわかる新学期当日までのスケジュール】
- 6 〈小学校・特別支援学級〉通常の学級との連携を大事に 計画的に準備を!
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- 7 〈中学校・特別支援学級〉新年度準備のポイント「子どもを知ることからはじめよう」
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- 8 〈特別支援学校〉楽しく安心できる学校生活を送れるような学級づくりを
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- 事例【最初の出会いで1年が決まる!4月の学級生活におすすめのアイデア】
- 9 〈小学校・特別支援学級〉子どもも担任も安心して迎えられる新学期の仕掛け
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- 10 〈中学校・特別支援学級〉元気をだしていきましょ〜う!
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- 11 〈特別支援学校・小学部〉「見続ける」「やってみたい」を引き出す簡単教材
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- 12 〈特別支援学校・中学部〉落ち着いて新学期をスタートするための教室環境整備の工夫
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- 13 〈特別支援学校・高等部〉新学期を明るく、元気に、スタートさせよう
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- 楽しく学ぶ簡単手作り教材 (第25回)
- 〈手つなぎイスとり〉ボクも優勝できそう!
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- 不器用な子どもたちの手の土台作り 手の感覚と運動を育む (第1回)
- 自分の手がわかりにくい子どもたち
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- ズームアップ! (第1回)
- DX型ディスレクシアを活かす学習
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- アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
- チャレンジ!めざせ!すてきなお客さん!
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- 〜仲間同士の学び合いを促す手だてのポイント〜
- 数概念が育っていない子が「さんすう、だいすき!!」と言うまで
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- 授業を面白くする手づくりグッズ
- 学び方の特性に応じた型はめ教材の工夫
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- パワーポイントで作るオリジナル映像教材
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- 〜ミュージックビデオに合わせて「きゃ!きゅ!きょ!」を言ってみよう〜
- 子ども生き生き・学習活動
- 【国語】文字カードによる『足場かけ』と『足場はずし』によるコミュニケーションの指導
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- 〜「かいものごっこ」の中で・日常生活の中で〜
- 【算数・数学】リソースルームは算数基地
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- 【造形】特別支援教育の図工・美術は、楽しさこそ大切に
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- 【音楽】「ドレミの歌」をもっと楽しく
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- 〜作詞をしよう〜
- 【運動】一人一人が主役になれる!「体ほぐしの運動」「リズム水泳」の取り組み
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- 【自立活動】個別学習に取り組もう!
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- 「家庭との連携」で支援力アップ (第1回)
- 保護者との関係づくりから始める「家庭との連携」
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- 「医療との連携」で支援力アップ (第1回)
- 医療の存在を「雲上人」から「お隣さん」にしよう
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- トピックス (第37回)
- 「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について」の概要 他
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- フォトライブ「授業」Part25/岡山大学教育学部附属特別支援学校 (第1回)
- 小学部/生活単元学習
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- 〜児童の思いを大切にした生活単元学習〜お弁当を作って食べよう!出かけよう!〜〜
- 授業がはずむ なるほど!情報館 (第1回)
- デジカメがワイヤレスに変身!
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- 〈SSTエクササイズ〉ちょこっとパッケージ (第4回)
- コーナー監修
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- 発表することが苦手な子
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- ライブ講義で考える (第1回)
- (1)二次障害の防ぎ方 教室で暴言・反抗・否定的態度が見られたら
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- 〜Lesson1 もともとの障害特性×無理解=二次障害〜
- 巡回相談Q&A (第1回)
- 関わる教職員の力量に合わせた研修内容の企画がきめ手
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- 授業をみがく!学習指導案づくり (第1回)
- 【中学部「グループ学習」】いろいろな言葉を知ろう!!使おう!!
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- 文字・かずのレディネス指導と教材 (第7回)
- 〈ワーク編〉鉛筆を持って書こう
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- 重度・重複障害のある子への運動・認知発達支援 (第7回)
- 形の認知の発達段階と教材との対応関係
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- 編集後記
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- すぐに使える! 絵カードで視覚支援 (第1回)
- 荷物整理
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◆特集について
特別支援教育がスタートしてここ数年,全国のどの地域でも,特別支援学校・特別支援学級,そして通級による指導の対象児童生徒の数が右肩上がりに増加しています。学級数が増えるのと同じように教師の数も増えています。
若い教師や今まで特別支援教育に携わったことがなかった教師が,こうした学級の担当となることも多く,中には専門的な知識はもちろんのこと特別支援教育の基本的な考えも十分ではない担当者もいる現状となりました。
まず,「特別支援教育とは何か」という理念的なことをはじめとして,障害のある子どもたちの特性の理解が必要となります。例えば,知的障害と言ってもダウン症の子ども,自閉的傾向のある子どもの理解は大きく違います。同じようにその指導法も異なります。
次に,一人一人の障害の特性に応じた効果的な指導法が求められます。同じ学級の子どもだからと言って,配慮もなしに一斉授業を行うことは,一人一人のニーズに応じた教育を達成することにはなりません。同じような活動をしていても,一人一人に合った指導のねらいがあり,達成するための支援が必要です。そのために,個別の教育支援計画があり,個別の指導計画を丁寧に作成し,それに基づいて教育活動が実施されます。
複数学級では,ベテランの教師からこうしたことを一から学ぶこともできるかもしれませんが,全国的に見ると特別支援学級の設置が1学級1担任という学校も少なくありません。たとえ児童生徒が1,2人であっても,特別支援教育の担当として責任をもってしっかりと学級経営をしてほしいと考えます。
今号では,一人一人のニーズに応える指導が求められる今,初めて特別支援教育の担当になる先生方が,希望と意欲をもって新しい年度をスタートできるよう応援する特集を組むことにしました。担当者となったときの大切な心得をはじめとして,特別支援教育を必要とする子どもたちへの指導法や教育方法,教育と関係機関との連携について等の基本的知識,そして新学期スタートまでの準備や学級経営の具体的な支援策等を紹介しています。
「特別支援教育の実践情報」編集代表/東洋大学教授
宮ア 英憲
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- 明治図書