特別支援教育の実践情報 2009年7月号
新学習指導要領を生かした「自立活動」の指導

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特別支援教育の実践情報 2009年6・7月号新学習指導要領を生かした「自立活動」の指導

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ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2009年5月18日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 新学習指導要領を生かした「自立活動」の指導
特集について
宮ア 英憲
総論
自立活動の改訂内容と指導計画の作成と内容の取扱い
下山 直人
解説
【健康の保持】「早寝・早起き・朝ご飯」をどう実現するかのヒントは…
小池 八重子
【心理的な安定】改訂のポイントと指導の充実が期待される取組
上林 宏文
【人間関係の形成】社会の変化や多様な障害に応じた適切な指導を求めて
中尾 繁樹
【環境の把握】新項目「感覚や認知の特性への対応」も加わって
伊丹 昌一
【身体の動き】学習指導要領解説案の指導内容例を参考に
喜馬 久典
【コミュニケーション】温かく豊かなコミュニケーションを通して自尊感情を高める
安部 博志
実践
新しい「自立活動」の方向性を探る
〈特別支援学校/小学部〉視知覚機能を高める支援
箸本 淳也
〈特別支援学校/小・中・高〉センター的機能を高めるための自立活動の充実をめざして
島村 隆博
〈特別支援学校/高等部〉協力して奉仕作業に取り組もう
吉本 貴明
〈特別支援学級/小学校〉新区分「人間関係の形成」に焦点を当てた指導で人とかかわる力の獲得を
荒川 正敏
〈特別支援学級/中学校〉体力づくりを通して生きる力をつける
秋元 邦夫
〈通級による指導/小学校〉成功体験が人間関係の形成を促す
沼田 敦
〈通級による指導/中学校〉在籍学級(学校)との連携による、効果的な通級指導の在り方を探る
西 直子
ことばやかずを楽しく学ぶ簡単手作り教材 (第2回)
五ならべ/色と数、両方を見比べてカード選び
象の会
授業がはずむ「おすすめアイテム」 (第69回)
のびのび集団活動!小道具で個を活かそう
亀田 長治
提言
特別支援教育は、居住地の小・中学校で!
副島 宏克
アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
『歯みがき君』でスクラビング法
牧 武司
朝勉「悪魔君」をしよう!
瀬戸 幹夫
授業を面白くする手づくりグッズ
ゲーム感覚で楽しく学習
新谷 洋介
具体物から数字へとつなぐ教具
森 敬一
子ども生き生き・学習活動
【国語】〈新学習指導要領から見直す教科指導のポイント〉様子をくわしく表し、自分の経験を伝える力を伸ばす授業
小澤 慎一
【算数・数学】〈新学習指導要領から見直す教科指導のポイント〉児童生徒が楽しい、面白い、素晴らしいと感じる授業づくり
松村 齋
【音楽】まつりだまつりだ、わっしょいわっしょい
端谷 輝美
【造形】自閉症のある子どもの身体表現を促す支援
江藤 伸康
【運動】中学部タイムトライアル
山本 征紀
【自立活動】感覚を楽しみ、友達と一緒に
内藤 壽
コーディネーター便り (第14回)
コーディネーターとして大切にしていること
瀧本 一夫黒川 君江
わが校のセンター機能づくり (第14回)
研修機能を中心としたセンター的機能づくり
野原 秀年
トピックス (第14回)
特別支援学校新学習指導要領について
石塚 謙二
フォトライブ「授業」Part17/大阪府立寝屋川支援学校 (第2回)
小学部/紙芝居とごっこあそびで指示理解の力を伸ばす
谷村 悟中村 博美
重度・重複障害のある子どもの教育的支援 (第2回)
マリちゃんとの出会い
大沼 直樹
情報機器のなるほど活用術 (第14回)
USBメモリー大作戦!
亀田 長治
実践!! ソーシャルスキルトレーニング (第2回)
どのように活動を組み立てるか
岡田 智
特別支援学校高等部における特色ある職業教育 (第2回)
働くときに必要な力をつける
釜田 岳之
自閉症の子どもの算数指導 (第2回)
タイル算〈10までのたし算九九〉
河島 淳子高橋 知惠子
授業の力・授業の可能性を求めて (第2回)
実践/生徒の実態に合わせた教材の工夫と活用
荒木 春美
コメント
太田 正己
医学から見た発達障害の子どもたち2:近接領域と併存状態 (第2回)
未熟児出生とADHD
原 仁
編集後記
宮ア 英憲

特集について

新学習指導要領を生かした「自立活動」の指導


特別支援教育の制度が始まって初めての特別支援学校学習指導要領の改訂がこの3月に行われました。今回の改訂の大きなポイントの1つが,「自立活動」の内容を5区分22項目から,6区分26項目で示されたことです。具体的には,健康の保持,心理的な安定,環境の把握,身体の動き,コミュニケーションの5区分に加えて,新たな区分として人間関係の形成が示され,それに伴い,項目の整理,追加も行われました。

自立活動の指導は,個々の幼児児童生徒が自立を目指し,障害による学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服しようとする取組を促す教育活動であり,個々の幼児児童生徒の障害の状態や発達の段階等に即して指導を行うことが基本となります。そのために,自立活動の指導に当たっては,子どもの実態を把握し個別の指導の目標や具体的な指導内容を定めた個別の指導計画が作成されてきています。

また,自立活動の内容は,人間としての基本的な行動を遂行するために必要な要素と,障害による学習上又は生活上の困難を改善・克服するために必要な要素で構成されています。そのため,特別支援学校や特別支援学級,通級指導教室において自立活動を取り入れることはもとより,通常の学級においても特別な支援を必要とする学習障害やADHDなどの発達障害のある幼児児童生徒にとっても指導上参考とすることができます。その際,自立活動の区分・項目の中から必要な内容を選択し,特別な指導を行うことになります。

本特集では,新学習指導要領における自立活動の改訂した点や指導計画の作成と内容の取扱いについてわかりやすく解説するとともに,発達障害を含む障害のある幼児児童生徒に対する自立活動の実践例を紹介します。

これからの特別支援教育の内容を充実する上で参考になるようにと考えました。

「特別支援教育の実践情報」編集代表/東洋大学教授 宮ア 英憲

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 新学習指導要領では、「自立活動」の新領域において、障害の特性に応じた具体的な支援の手立てが示されていますが、どの解説をとっても、すぐに実践に応用できる内容だと思います。また、書籍全体を概観しても、様々なお子さんに有用な内容だと思いますので、小・中・特別支援学校の教員だけではなく、子育て支援センターなど、特別支援教育に関係される方、現在、特別支援教育を学ばれておられる方、保護者の皆様にとっても、魅了的な内容だと思いました。
      2009/5/24mayuとmako

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