特別支援教育の実践情報 2008年9月号
ユニバーサルデザインの考えによる特別支援教育

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特別支援教育の実践情報 2008年8・9月号ユニバーサルデザインの考えによる特別支援教育

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ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2008年7月17日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 ユニバーサルデザインの考えによる特別支援教育
特集について
宮ア 英憲
総論
特別支援教育を推進するための学級運営とは(通常の学級)
小島 道生
特別支援教育を推進する学級風土づくり
橋本 創一
特別支援教育を推進する授業づくり
佐藤 愼二
特別支援教育で学力向上
廣瀬 由美子
実践事例
【学級風土づくり/小学校】「確かな受け皿」とするための学級づくり
松井 友子
【学級風土づくり/中学校】誰もができる特別支援教育
鹿嶋 真弓
【授業づくり/板書の書き方】子どもの認知特性等にあった板書の工夫
松久 真実
【授業づくり/質問・発言、構造化した授業】みんなが楽しく、わかる授業をめざす
松原 弘
【学級生活づくり/小学校】掃除、身の回りの整理整頓
田中 博司
【障害の理解と交流及び共同学習/小学校】学ぶ・やってみる・感じる・触れる・考える
豊田 弘巳
【障害の理解と交流及び共同学習/小学校】全職員による全校児童への取り組み
鈴木 ゆき子
【障害の理解と交流及び共同学習/特別支援学校】支援籍によるノーマライゼーション教育の実践
野村 春文
【保護者の理解と支援】保護者の理解と支援に役立つ誰にでも使える個別の指導計画
安保 一宏
【二次障害をおこさないために】授業での参加と学びの充実こそが、障害の二次障害化を防ぐ王道である
肥後 祥治
「支援ツール」で子ども生き活き! (第9回)
指示通り、落ち着いて清掃作業ができるよ!
書川 隆行
〜就労支援の取り組み〜
授業がはずむ「おすすめアイテム」 (第64回)
バス遠足はおまかせ!バーチャルバス
亀田 長治
提言
特別支援教育が目指す姿は、教育のユニバーサルデザイン化である
山岡 修
アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
お弁当をデザインしよう
間賀田 清子
コミュニケーション指導に生かす手作り教材
小野 圭三
授業を面白くする手づくりグッズ
歯みがきカードで、毎日はみがき!
岡本 剛
特別支援学級(学校)でもできるスパッタリング
福田 建夫
〜教材一つで子どもは変わる〜
子ども生き生き・学習活動
【国語】話す力を高めるホームページ作り
大野 裕子
【算数・数学】子どもの思考を助ける手作り教材で楽しく学習を!
西野 桂子
【音楽】タイミングをとって
堀内 結子
〜みんなで紡ぐ音〜
【造形】発達段階に合わせた粘土の造形
高山 彩
【運動】楽しみながらからだづくり
近藤 明子
〜Gボールでボールエクササイズ〜
【自立活動】「4観点」での学習で子どもが変わる、周りが変わる
鬼 秀範
特別支援新教育プログラム (第9回)
特別支援学校のセンター的機能について
樋口 一宗
コーディネーター便り (第9回)
特別支援教育に連動する保育園・幼稚園の巡回相談
知名 勝枝黒川 君江
わが校のセンター機能づくり (第9回)
地域におけるセンター的役割
牛田 智恵子
トピックス (第9回)
幼稚園教育要領、小学校学習指導要領、中学校学習指導要領の改訂
石塚 謙二
フォトライブ「授業」Part15/弘前大学教育学部附属特別支援学校 (第3回)
小学部/「わかる」「できる」体育の授業〈授業改善〉
小沼 順子菊地 一文
就労支援/特別支援学校知的障害教育校高等部における進路指導の実際 (第9回)
夏休みのアフターフォロー&第2回移行支援会議
菊地 直樹
情報機器のなるほど活用術 (第9回)
傾きと方向を感知するマウス
亀田 長治
ソーシャルスキル・プログラムを考える (第3回)
ソーシャルスキル・シミュレーションの方法
小貫 悟
やってみよう! 通常の学級の「個別の指導計画」 (第3回)
チームで取り組む「個別の指導計画」
石原 江美黒川 君江
特別支援学校の授業づくり (第9回)
考え方を読み取る参観
太田 正己
医学から見た発達障害の子どもたち:概念と診断 (第3回)
DSMとは何か?
原 仁
自閉症指導最前線 (第9回)
自閉症の特性に応じた教育課程の編成3
木村 宣孝
〜課題と方向性〜
編集後記
宮ア 英憲

特集について

ユニバーサルデザインの考えによる特別支援教育


特別支援教育が法制化されて,1年以上が経過しました。多くの学校で特別支援教育のための取り組みが進みはじめています。

しかしながら,まだまだ,特別支援教育は,“特別に行われるもの”“特別の場面で行うもの”という考えが拭いされません。本来,特別支援教育とは,特別の学校や特別の教室や特別の場面だけで取り組まれるものではなく,すべての学校で取り組まれるものであり,通常の学級の中でこそ,普通に取り組まれるものなのです。

今回の特集のテーマは,まさに,通常の学級の中で,特別に行われることでなく,普通に,みんなのために行われる特別支援教育という内容にしました。支援の必要な子どもたちのためにも,また,支援を特段に必要としない子どもたちのためにも取り組まれる“特別ではない”特別支援教育の視点です。

切り口としては,誰のためにでもなるという意味で,ユニバーサルデザインという視点を取り入れました。ユニバーサルデザインの考えによる学級経営やユニバーサルデザインの考えによる授業づくりなどです。

通常の学級のなかで,支援の必要な子どもたちが安心して,集中して学習に取り組める環境は,特段の支援を必要としない子どもたちにとっても安心して,集中できる環境です。こうした考えに基づく特別支援教育の推進が,通常の学級の教育効果を高めることにもなると考えられます。

「特別支援教育の実践情報」編集代表/東洋大学教授 宮ア 英憲

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