総合的学習を創る 2001年8月号
“総合的学習の自画像”どう診断するか

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総合的学習を創る 2001年8月号“総合的学習の自画像”どう診断するか

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ジャンル:
総合的な学習
刊行:
2001年7月
対象:
小学校
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

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特集 “総合的学習の自画像”どう診断するか
総合的学習の実践スタイル=どんなタイプが主流になるか
「ミックス型」の開発と普及を
片上 宗二
各学校で独自の授業スタイルを!
北 俊夫
「教科型」で知のネットワーク化を
津田 一司
ミックス型の中身が問題
寺尾 慎一
学校がこれと決めた「ガンコ一徹型」
長尾 彰夫
行き着く先は「自由研究型」
長瀬 荘一
単元づくりは経験単元で
奈須 正裕
「教科型」に軌道修正
藤澤 芳昭
つなげることが大事
無藤 隆
シンポジウム “総合的学習”を教師はどう考えているか
提案=先導的実践者が描いた“総合の自画像”とは
高階 玲治
意見=“総合的学習の今”をどう診断するか
教育課程における機能と役割の模索過程
工藤 文三
「学ぶ」と「考える」の結合した真の学習の創造を
日置 光久
成否のカギは、開かれた評価システム構築にあり
魚住 忠久
総合的学習の悩み・困難点=Q&Aでズバリ回答
“カリキュラム開発”に関わる悩みのQ
山本 智一
“カリキュラム開発”に関わる悩みにズバリ回答のA
村川 雅弘
“単元構成”に関わる悩みのQ
堀口 俊雄
“単元構成”に関わる悩みにズバリ回答のA
田中 力
“教科との関連づけ”に関わる悩みのQ
多喜川 広伸
“教科との関連づけ”に関わる悩みにズバリ回答のA
野田 敦敬
“授業の進め方”に関わる悩みのQ
新保 元康
“授業の進め方”に関わる悩みにズバリ回答のA
中田 正弘
“子どもの意欲・反応”に関わる悩みのQ
野口 政吾
“子どもの意欲・反応”に関わる悩みにズバリ回答のA
新富 康央
“学習活動の選択”に関わる悩みのQ
杉中 規彦
“学習活動の選択”に関わる悩みにズバリ回答のA
今谷 順重
“地域との関連”に関わる悩みのQ
山村 好克
“地域との関連”に関わる悩みにズバリ回答のA
明石 要一
“地域素材の開発”に関わる悩みのQ
松尾 清恵
“地域素材の開発”に関わる悩みにズバリ回答のA
寺本 潔
“育った能力の評価”に関わる悩みのQ
後藤 真
“育った能力の評価”に関わる悩みにズバリ回答のA
加藤 明
やってびっくり子どもの力!総合的学習の“新しい能力育成”をめざす現場レポート
“コンピュータ活用力”はここまで開発出来る!
見藤 孝二
“英会話力”はここまで開発出来る!
松本 勝男
“企画力・プレゼン力”はここまで開発出来る!
山西 浩文
“フィールドワーク力”はここまで開発出来る!
井上 浩
“調査活動力”はここまで開発出来る!
後田 博
“ボランティア力”はここまで開発出来る!
田川 敏明
“学び方技能”はここまで開発出来る!
谷 和樹
福祉学習で使えるモノ・教具 (第5回)
子どもたちに夢を与える教材
小林 幸雄
環境教育で使えるモノ・教具 (第5回)
生ゴミを肥料にかえるスグレモノ!
楳内 典明
ポートフォリオを「総合的な学習」の評価に活かす… (第5回)
『成長エントリー』と新しい『通知表』
鈴木 敏恵
わが校の総合的学習の時間ハイライト
後田 博
イラストで総合的な学習 (第17回)
プロジェクト学習 その8
前田 康裕
〜評価表をみんなで作る〜
日本の子どもは今…TOSS全国ネット情報 (第5回)
今年がんばろうとする教科は何か
明石 要一
MAT式で英会話の授業をつくる (第5回)
覚えたことをきちんと定着させるには?
仲田 利津子
〜楽しい復習の方法〜
未来教育・プロジェクト学習とポートフォリオ成功法 (第5回)
「成長エントリー」から通知票へ
鈴木 敏恵
福祉学習のカリキュラム設計図 (第5回)
児童の過酷な労働をなくすために立ち上がったカナダの少年
小林 幸雄
国際理解のカリキュラム設計図 (第5回)
食べ物から国に親しもう―そのB
本井 訓
情報教育のカリキュラム設計図 (第5回)
子どもの上達はくり返しの中で
上田 洋一
環境教育のカリキュラム設計図 (第5回)
キーワードから広がる学習テーマ
楳内 典明
どうする「総合的学習の評価」 (第5回)
観点の記載の仕方はどのようにしていくのか
村松 啓至
編集後記
樋口 雅子
情報教育のおもしろ作品づくり (第5回)
キーボードで絵を描こう!
高橋 勲
NHKデジタル教材「おこめ」 (第5回)
第7回 害虫とのたたかい
森 美樹

編集後記

○……ベネッセ教育研究所の「新教育課程で教師はどう変わろうとしているか」という、全国的な調査(小・中学校290校)によると、先生方がこの新しく設置された時間について、どういう受け止めをし、どういう方向で考えておられるのかが伺える、とても興味深い結果が示されています。いくつか紹介しますと、

1 総合的学習を実施した結果、この時間をどう判断するか…という問いについては、

@児童生徒にとっては興味関心のもてる学習活動である…90%(小)、A学校間で格差が生じると考える…94%(中)

2 総合的学習は実施上どんな問題点があるか…という問いについては、

@カリキュラム構成が難しい…65%(小・中平均)、A評価が難しい…60%(小・中平均)、B学習活動が多様で手に余ることがある…55%(小・中平均)、C地域活動で安全面が心配…50%(小・中平均)

3 総合的学習で子どもはどう変化したか…という問いについては、

@体験活動が好きになった…80%、A調査や見学が好きになった…70%、Bコンピュータへの関心が高まった…65%

というような結果が示されています。

 これは、いわば“教師自身による総合的学習の自画像”が数字としても裏付けられた…という点で、今後の総合的学習の研究に示唆するところ大…という気がします。

 ということで、本号はこの結果をシンポジウムとして企画しながら、この調査でも明らかになった悩む点や困難点、あるいは“今までの実践でもここまでは出来た”というあたりを明らかにしていただきながら、これから取り組む方々へのメッセージをお願いしました。

(樋口雅子)

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