- 特集 13年度・何が総合的学習の主流なのか
- ミレニアム―千年紀を駆け抜ける教育と総合的学習
- 子どもの創意が生きる学校
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- 一時間でも多く、例示に沿った授業を
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- 生涯のテーマを発見する総合的学習を
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- 総合的学習は「時間」を越えるか
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- 二十一世紀の学校づくりの突破口
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- 基本はつねに総合的である
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- 高校では「進路」が主流か
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- 総合的学習の三つの方向
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- 試される教科の学習
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- 13年度の総合的学習―どんな“内容と方法”が主流になるか―現状レポート・各地の総合的学習から考える
- 主な主題と展開の方法は
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- カリキュラム開発は実践の裏づけ
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- 学習スキル形成が課題になる
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- 型を出てバリエーションを展開する時
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- 地域に学ぶ子どもたち―学びの質的向上をめざす―
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- 子どもの「求め」を目的ある活動に高める『チームプロジェクト学習』を!
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- 13年度の総合的学習―“学校としての基準”づくりのポイント
- 基準づくりは「育てたい子ども像」の見直しと再構成から
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- 「子ども」「教師」「保護者・地域」三者の相互啓発をカリキュラムに反映させる
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- 「総合的な学習の時間」の説明責任
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- 子どもの学びから創る3ポイント
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- 言葉の定義を一つにすること
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- 13年度の総合的学習―我が校は何を“柱”にすえるか
- 「理解」と「体験」とを組み合わせる
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- 進化していくカリキュラムの構想
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- 資質や能力の育成を柱として
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- 『入力』を理念に全校読書と聞き流しの英語放送を総合的な学習の時間に
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- 各教科のネットワークづくりから学びを広げる
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- 職員室で飛びかう疑問・混乱・不安・課題にどう応えるか―“実践をリードする”論拠はここだ!
- “子どもの興味・関心重視”の具体像とは
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- “地域素材を扱う”だけで力がつくか
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- “子供中心”って本当に成立するか
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- “英語・コンピュータ中心”で総合といえるのか
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- “教科融合”で総合といえるのか
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- “何でもあり”の混乱をどう方向づけるか
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- “環境・福祉・情報・国際理解”は平等に扱うが正解か
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- 何で“国際理解が英語活動”なのか
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- “総合で育つ学力”とはどんなものなのか
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- “ゲストティーチャー”招いた結果はどうする?
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- “生活科との関係”を検討する視点とは
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- どこまでなら許せる?“学年によるバラツキ”
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- 子どもを引っ張るから“指導計画は不要”でよいか
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- “学習指導案”は学習方法の表記?だけでよいか
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- 活動がはい回ってしまう“学習課題”とは
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- 子どもが“調べたがる課題”の目安とは
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- “総合に適した評価”とはどんなものがあるか
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- “保護者へのアカウンタビリティ”のポイント
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- こんな総合的学習はやめよう―私の見た“いいたくないけどヒドイ例”
- 教員は教科の目からの脱却と連携を!
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- 移行期間中の課題をとらえた取り組みを
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- 「総合的な学習」の授業は、もっと知的であるべきだ
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- 総合化であり分割化ではない
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- 深いかかわりと価値ある体験活動、その中で生き方を見つめる
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- 「総合的な学習」と「教科」の違いは4つの視点にある
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- 我が校の総合的学習の時間ハイライト
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- イラストで総合的な学習 (第11回)
- プロジェクト学習 その2
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- 〜グラウンドルール〜
- 教科に挿入する総合的学習の単元づくりインデックス (第11回)
- 「日本人の気概を教える」人物一覧
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- ドイツの総合的学習現場レポート (第11回)
- ドイツの事実教授の授業方法はこうだ!
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- 総合的学習でする―英語活動“おすすめスポット” (第11回)
- 指導過程の柔軟性
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- 〜三重県鈴鹿市立椿小学校〜
- スーパー校長が創る総合的な学習 (第11回)
- 学校改革を推進する校長の企画実践力を育てる
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- ポートフォリオが育てる新しい能力・評価 (第11回)
- 実践例:郊外社会化を題材として その1
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- 環境体験活動のワールドカップ (第11回)
- 上手に意志を伝えていますか
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- 編集後記
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- 総合的な学習の時間で使えるインターネット情報・アラカルト
- 情報教育のカリキュラム・教材(2)
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編集後記
○…教科の場合、指導要領に目標や内容が示されているが、総合的学習では特に触れられていない。ということは、各学校で、“学校としてのよりどころ=基準、いわゆるスクールスタンダード”を開発・作成することが求められている。
ここが明確になっていないで取り組んでいるところでは、学年によって実践がバラバラだったり、次年度へのつなぎが想定されていなかったり…という問題が生じやすいと、前文部省の北俊夫先生は指摘されています。
今、全国各地で取り組まれている総合的学習への様々な批判を集約すると、この辺が不明確だったことに起因するものが多いのではないか―そんな気がします。
たとえば、よく言われる“カレーをつくって国際理解なんていうようなことでどんな力がつくというのか”というような指摘も、縮めて言えば、総合的学習への学校としての基準が確立していないから、とりあえず、子どもにも受けそうだし…というようなことから発想しているのではないでしょうか。
ところで、このこととはまた違う次元で、問題になっていることの一つが、「総合的学習ではどんな学力がつくのか」ということです。
基礎学力の低下というキャンペーン?が張られ、学力崩壊ということまでいわれている今日、保護者への説明責任からいっても「総合的学習でつける学力」をはっきり念頭におく実践が求められている…といえるようです。
本号は、13年度の計画をつくる上でも、学校で論議しておくべき様々な検討課題について“どんな方向で議論して研究を方向付け、実践をリードするべきか”具体にわたってご教示いただければと願いました。
本号から、編集実務担当が勝村千賀子に変わりました。若いフレッシュな感覚で発信してくれるものと期待しています。御声援をいただけるとありがたいです。
(樋口雅子)
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- 明治図書