- 特集 動ける!学べる!自信がもてる!不器用さへの支援
- 特集について
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- 〈提言〉小さなできた!をめざして
- 学習の土台となる体づくり
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- 〈実践〉子どもの不器用さを把握するための感覚や運動のアセスメント
- アセスメント紹介
- 学校で使える協調運動のアセスメントツール
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- アセスメント活用
- 気づかれにくい困難さを見つけ支援するために―「感覚・動作アセスメント」を活用した全校での取り組み―
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- 〈実践〉子どもの不器用さを支援する学校での取り組み
- 学校全体での取り組み
- 学びはじめの1年生を支える姿勢と鉛筆の持ち方指導
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- 通級指導教室・特別支援教室での取り組み
- 通常の学級の「体育」授業に生きる支援
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- 通常の学級の「図工」「音楽」授業に生きる支援
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- 運動が苦手な子どもへの「走る」「なわとび」支援
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- 学びにくい子への個別・集団での「書字」支援
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- 〈実践〉作業療法士の専門性をいかした地域連携支援の実際
- 子どもたちの生活が豊かになるための協働
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- ESSAY
- 当事者研究とはなんだろう
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- 街の中のユニバーサルデザイン (第2回)
- オリンピック・パラリンピック大会競技場になる国立競技場のユニバーサルデザイン
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- 発達障害の子どもに役立つ!ちょこっと支援の教材・教具 (第26回)
- ちょこっとメモで支援
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- 【特別寄稿】LDの診断・判断の未来を探る
- 脳科学と光トポグラフィー
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- 英語教育のユニバーサルデザイン (第6回)
- 「推測」するって,むずかしい!
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- ワーキングメモリーを支える学習支援 (第2回)
- 算数(かけ算)が苦手な子どもへの指導
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- 心理検査を活用したアセスメント (第2回)
- 新版K式発達検査
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- 見過ごさないで!発達障害が疑われる子どもの心へのアプローチ (第2回)
- 支援を望まない親をもつ発達障害の子に,支援者は何ができるか
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- 通級指導教室の個別の指導計画づくり (第2回)
- 小学校/計画から具体的手立てへ―どこで 誰が 何を どのように行うか を明確に―
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- 中学校/ニーズと実態把握を基にした個別の指導計画から指導の手立てを考える
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- 一度は手にしたい本
- 発達障害の人の会話力がぐんぐん伸びるアイスブレイク&ワークショップ(冠地情・かなしろにゃんこ。著)/ケーキの切れない非行少年たち(宮口幸治著)
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- 特別支援教育ステップアップ講座 (第10回)
- 体と手の発達の道筋と支援
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- S.E.N.S支部会紹介 (第10回)
- 茨城支部会
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- 岡山支部会
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- SENS for S.E.N.S (第21回)
- S.E.N.Sになって
- 社会参画支援のプラットフォーム
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- 子どもと保護者の笑顔につながる存在をめざして
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- 特別支援教育士資格認定協会からのお知らせ
- 編集後記
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特集 動ける!学べる!自信がもてる!不器用さへの支援
作業療法士として小学校を巡回していると,先生から「指先が不器用で困っています」という相談をしばしば受けます。学習場面で指先が上手に使えず時間がかかるそうです。とても熱心な先生で,できるまで何回も繰り返しやらせているのですが,子どもは次第にいらつき,やらなくなるそうです。この子どもに対し,果たして何回繰り返えさせればできるようになるのでしょうか? もし繰り返してもできない場合には,どのような指導をすればよいのでしょうか? 各授業において,鉛筆,消しゴム,定規,はさみなど様々な学用品を使うことが求められます。
不器用な動きの例としては,まっすぐに走れない,平坦な場所でも転ぶなど,粗大運動レベルがあげられます。また,スプーンや箸が上手に使えない,鉛筆,はさみ,コンパスの学用品操作など,巧緻運動の問題も見られます。他に,よく噛まずにすぐ丸のみする,流涎など,口唇・舌運動の未熟さもあげられます。不器用な子どもは動作をイメージしながら順序立てて上下肢,体幹などが使えないため,長い期間にわたって生活・学習に悪影響を及ぼしていくと指摘されています。「経験不足」や「筋力の弱さ」が主たる原因ではないことがあります。できない動きを反復させるだけでは効果は得られないことが多く,単純で機械的な繰り返し指導は,苦痛となり学習性無力感(learned helplessness)に陥ってしまい逆効果となります。巧みに体を操作できないことは,自己効力感の低下をもたらすため,運動面だけでなく心理面にも配慮し慎重にサポートしていかなければなりません。
したがって,子どもの能力に応じたちょうどよい運動プログラムを考案し,指導することが必要となります。
今回の特集では,学校に訪問し,教師と連携しながら取り組んでいる作業療法士,並びに,運動への取り組みを重要視し,授業等に展開している先生方にご執筆いただきました。きっと明日からの指導のヒントになるものと期待しております。
神奈川県立保健福祉大学教授 作業療法士/笹田 哲
自分自身ももう一度振り返り、支援に繋げたい。