- 特集 特別支援教育コーディネーターの実際
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- 『特別支援教育のための精神・神経医学』/『すぐに役立つ自閉症児の特別支援Q&Aマニュアル』
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- 編集後記
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特集について
特別支援教育コーディネーターの実際
文部科学省 特別支援教育調査官/柘植雅義
「特別支援教育コーディネーター」が,全国各地の小・中学校で指名され始めました。
「児童生徒の実態把握や指導の在り方を検討する校内委員会」,「教育委員会に置かれる専門家チーム」,「専門家による巡回相談」というシステムが,近い将来それぞれの小・中学校で構築されることにより,LD・ADHD・高機能自閉症等の児童生徒への支援は,ある一人の教師だけの尽力に待つのではなく,まさに学校としての全体的・総合的な対応に向かうことになります。そして,そのような全体的・総合的な対応に必要となる学校内外の多様な支援をつなぐキーパーソンが「特別支援教育コーディネーター」です。
「特別支援教育コーディネーター」を校務として明確に位置づけることにより,学校内の教職員全体の特別支援教育に対する理解のもと,学校内の協力体制を構築するとともに,小・中学校又は盲・聾・養護学校と関係機関との連携協力体制の整備を図ることが求められます。その上で,具体的な役割として,小・中学校の「特別支援教育コーディネーター」は,(1)学校内の関係者や関係機関との連絡・調整,及び,(2)保護者に対する学校の窓口として機能することが期待されます。また,小・中学校を支援することが期待される盲・聾・養護学校にも,「特別支援教育コーディネーター」が指名されます。
なお,「特別支援教育コーディネーター」という考えが初めて示されたのは,文部科学省が設置した調査研究協力者会議が平成15年3月に取りまとめた,「今後の特別支援教育の在り方について(最終報告)」でした。その中で,特別支援教育を推進するための仕組みとして,「個別の教育支援計画」「広域特別支援連携協議会」とともに「特別支援教育コーディネーター」の必要性が示されました。
今後は,各学校で「特別支援教育コーディネーター」が指名され,各都道府県における研修がいよいよ本格化していくことでしょう。そして,平成19年度までを目途に,全ての小・中学校での指名と研修を目指しています。
各学校で,各地域で,どんなコーディネーターが誕生していくのか,楽しみです。
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