算数教科書教え方教室 2013年4月号
「教科書の仕組み」授業化するワザ

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算数教科書教え方教室 2013年4月号「教科書の仕組み」授業化するワザ

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ジャンル:
算数・数学
刊行:
2013年3月7日
対象:
小学校
仕様:
B5判 92頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「教科書の仕組み」授業化するワザ
〈巻頭特集論文〉教科書を使って授業する基本中の基本「4つの原則」を使いこなそう
谷 和樹
教科書のルールチェックをして授業に臨もう!ページの核を見極めよう!
河田 孝文
習慣化するため,繰り返し指示したいこと
松崎 力
教科書通りだが,教科書の内容を取捨選択し授業化する力を身につける
戸村 隆之
読ませよ,イメージさせよ,型を教えよ
川原 奈津子
練習問題で考えなくてはいけない3つのこと
小野 隆行
「マイノート」から向山型ノート指導へ
梅沢 貴史
ステップをかける先生問題・習熟を図る先生問題、そして、ただひたすら挑戦させる、以上3つのワザを先行実践から学ぼう
赤石 賢司
ミニ特集 授業のつかみを成功させる一級の教材教具
[百玉そろばん]子どもをつかむ百玉そろばんのコツ
[二十玉そろばん]テンポよく言わせ,ほめて,「楽しい」をつくる
小室 由希江
[フラッシュカード]校内研修でフラッシュカードの有効性を伝える
荒谷 卓朗
[かけ算九九尺]「ユースウェア」を子どもが使いこなす
井田 惠
[ノートスキル]リズム・テンポよく,余計な説明はしない
大関 貴之
[スマートボード]子どもを見ながら「対面型」で授業する
許 鍾萬
表紙のイラスト (第25回)
問題:平行四辺形の赤色部分の面積を求めなさい。
木村 重夫
グラビア
誰でもできる「教科書を使った説明させる授業3つの型」
梅沢 貴史
〜向山型算数セミナーIN福岡 2012.11.3〜
イラスト競演!向山型算数ハイライトシーン (第1回)
どの子も笑顔!わかる・できる算数を実現する
辻野 裕美
びっくりドッキリ!当世教育事情 (第1回)
「驚くほどひどい!」 モンスター教師は身近にいた!
花咲 満
巻頭論文 算数授業へのこだわり
年度末,算数教科書のチェックを!
向山 洋一
教科書3割増に対応する学年別教科書の教え方 (第13回)
1年「なかまづくりとかず(集合・1対1対応)」
長田 修一
1年「なかまづくりとかず(1〜5の数字の読み方書き方構成)」
中村 尚子
2年「表とグラフ」
片山 育男
2年「時こくと時間」
永山 祐
3年「かけ算」
梅沢 貴史
3年「時こくと時間のもとめ方」
布村 岳志
4年「大きい数のしくみ」
中田 昭大
4年「角の大きさ」
和田 孝子
5年「整数と小数」
柴田 和宏
5年「直方体と立方体の体積」
橋 賢治
6年「円の面積」
奈良部 芙由子
6年「文字と式」
千明 浩己
初心者のための基本技レベルアップ講座 (第1回)
教科書だからこそ子どもはやる気になる
八和田 清秀
「論文審査」突破力をつける (第1回)
教科書だけを見ていたのでは,論文審査は突破できない
本間 尚子
向山型算数に挑戦/論文審査 (第161回)
授業は,討論の形をあこがれる
向山 洋一
向山型算数実力急増講座 (第163回)
放置された算数ノート
木村 重夫
〜議会や免許更新研修会で公開せよ〜
向山型算数WEBサロン (第157回)
教科書に載っている一見楽しそうな算数的活動は,情報を与えてから取り組ませる
赤石 賢司
甲本・河田発 やんちゃ君も巻き込み,知的に燃える算数教室 (第49回)
第1時は,ノート指導 仕組みを全力でつくる
甲本 卓司
算数学力の基盤「学習用具」を完備する
河田 孝文
中・高・塾教師の告発状!学力不足がもたらす悲惨な実態 (第13回)
普通学級で過ごし,自己肯定感が下がり続ける
橋 佳織
「わからない」授業に涙を流していたT君
首藤 康章
発達障害への林ドクター教育コーチ!教師が切れた発達障害児の言動Q&A (第49回)
やり直しの指示は,わかりやすく丁寧に
平中 健也林 隆
<子どもを巻き込む算数の福袋>算数ペーパーチャレラン (第37回)
低学年/「7→8→9チャレラン」(たしざん・ひきざん編)
白井 朱美
中学年/「計算あみだチャレラン」
町田 和弘
高学年/「計算迷路セレクトチャレラン」
間々田 玲
あなたもプロ先生になれる!教師渡世・サバイバルの知恵 (第37回)
<今月のテーマ>出会いの日までにやっておくこと10ヶ条
〈1年〉「百玉そろばん」を用意する
西野 俊太
〈2年〉出会いの日までにやっておく10ヶ条
吉川 和江
〈3年〉夢を描き,手立てを考える
松垣 和年
〈4年〉子どもたちをイメージする!
伊藤 俊一
〈5年〉児童の実態を把握し,学級のシステムづくり・学習環境づくりに全力で取り組む
渡邊 俊郎
〈6年〉学級の気になる子をイメージして
前田 哲弥
「語り」で描写!あの子ができたドラマ100人物語 (第49回)
当たり前のことができた!A君に起こった大変化
小野寺 明子
すきま時間に子ども熱中!すぐに使える“わくわく問題” (第25回)
発達段階に応じた熱中問題
花田 伸一
プロが解説!教材研究「基本用語」事典 (第1回)
キーワード「数直線と線分図」
板倉 弘幸
向山型算数セミナー
4月セミナー最終のご案内
板倉 弘幸
腹の底からの実感!向山型算数を知る前と後
衝撃の子どもの事実
戸田 大輔
子どもへの優しさとやり通させる強さが結果を生んだ
柴ア 昌紀
論文ランキング
1月号
木村 重夫
TOSS最新情報
赤石 賢司
読者のページ
学ぶ方向が見えてきた!
編集後記
木村 重夫赤石 賢司
「子ども算数検定」に挑戦! (第1回)
4月
木村 重夫
算数教科書教材に挑戦/指定教材 (第163回)
向山 洋一

<巻頭論文>算数授業へのこだわり 年度末,算数教科書のチェックを!

/向山 洋一


 昨日,下村博文文科大臣に招かれ,文科省大臣室で,会談をしてきました。

 その前に,布村初中局長,山下大臣官房審議官と,それぞれ面談をしました。

 会談の内容は,「教育再生」「学力保障」について,私の考えを申し上げることでした。

 谷先生,師尾先生,NPO TOSSの美崎が同行しました。内容については,別途,お知らせいたします。

 下村大臣とは,「親学」についての国会議員の学習会を,高橋先生と3人で推進してきた間柄でした。

 文科省でも,ぜひ,話をして下さいと言われました。


 さて,2月9日の産経新聞に「子どもを安心して進級させるために」と題して,算数の学習状況のチェックについて書きました。参考になると思い,紹介します。


子どもを安心して進級させるために

TOSS代表 向山洋一

 学校は3学期に入り,年度末の時期になった。授業も1年間のまとめの単元となり,すべての子どもが安心して進級できるよう配慮されている(と思う)。

 子どもの進級にあたって大切な点を1つだけ言えといわれたら,迷うことなく「算数の学習」をあげる。算数がわからなくなって,落ちこぼれていった子は多い。

 算数以外の教科は,短い期間で追いつくことも可能だが,算数だけは短期間で追いつけない。毎日毎日の授業が大切なのである。

 算数の学習が大丈夫というのは,教科書のすべての問題ができるようになっているということである。

 算数の授業をきちんとしてくれる先生なら,ノートは6冊目か7冊目になっているし,教科書の終わり近くまでいっているはずである。

 ところが,ちゃんとやってない先生も多い。宿題にして,授業をしていないのだ。算数の教科書のすべての問題は,授業として,教室で教えるべきなのにである。

 かつて,教科書を教えないで免職された裁判所の判決がある。プリントは教科書ではないとも言及している。教科書使用義務がある。

 学校教育法では,教師は教科書を使って授業をすることが定められているのだ。教科書が机の上になければならないことも裁判では示されている。

 教科書を使わないで1問を1時間かけて授業をして,教科書の問題を宿題にしている教室は多い。特に,学力テストで全国の下位にいる地域に多い。

 逆に学力テスト全国トップクラスの秋田,福井などでは,教科書を大切にした授業が進められている。

 年度末にあたり,保護者の方に,算数の学習の様子を点検することをおすすめする。

 ポイントは,次の通りである。

1.教科書のすべての例題,練習問題,テスト問題が,算数ノートにやってあるかをチェックする。

2.やってある問題には,赤鉛筆で丸やバツがつけてあるか見る。

3.バツの問題は,別の所に正しくやり直しているか見る。

 以上のことは学校の算数の学習の基本である。保護者の多くの方は,子どものときに体験されていると思う。

 私たちの研究会には,1万人近い教師が参加しているが,ほぼ全員が以上のことを実施している。このことだけで,算数の市販テストは,クラス平均90点以上となる。やってなければ,担任にお願いするか,親がやらせるのである。

 さらに,次のことができれば申し分がない。

 教科書の問題を示す番号にチェックすることである。できたら斜線,間違ったらペケ印をつけ,ペケ印だけを後日やり直す。

 つまり,教科書全部ができるようになった確認である。

 これまでのテスト全部の間違い直しをする。間違った所だけでよい。「計算スキル」を使っている人は,間違った問題をやり直す。「計算ドリル」は「ほとんど意味のない教材」なので,やり直す必要はない。はっきり言って,教師の手抜き用の教材に近いのである。

 算数の教科書のすべてのチェックは大人でないと難しい。

 大変だが,効果抜群である。

 本来は,教師がやるべき仕事だが,やってないクラスも多い。親が子どもの将来のことを考えれば,ぜひ,やってほしいと思う。

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