向山型算数教え方教室 2012年9月号
美しい算数ノート→実物モデル&指導ヒント

V159

«前号へ

次号へ»

向山型算数教え方教室 2012年9月号美しい算数ノート→実物モデル&指導ヒント

紙版価格: 964円(税込)

送料無料

電子版価格: 867円(税込)

Off: ¥97-

ポイント還元20%

ファイル形式

PDF
ジャンル:
算数・数学
刊行:
2012年8月7日
対象:
小学校
仕様:
B5判 94頁
状態:
絶版
出荷:
ダウンロード
定期購読

目次

もくじの詳細表示

特集 美しい算数ノート→実物モデル&指導ヒント
〈巻頭特集論文〉実物ノートを見る5つの視点
/木村 重夫
間違いをきれいに残しているノートが美しいノートである
/河田 孝文
向山型算数がつくり出した小さなドラマ 学校一のやんちゃ君が書いた体力派ノートと予習ノート
/赤石 賢司
間違えた原因を書き,同じ間違いを防ぐ
/河野 健一
教師の揺るがない決意と優れた教材。そして最初の趣意説明で勝負が決まる! 今からでもおそくない。シルバーの3日間で趣意説明をして美しいノートをめざそう!
/市島 直子
自分の考えを書くためのステップ4
/渡辺 睦生
「丁寧さ」から「美しい」へのステップを踏んだ指導
/松本 一樹
隣の学級も美しいノートだった
/長田 修一
ミニ特集 教室熱中!難問&ペーチャレ誕生秘話
〔難問〕10年間の知の集大成が誕生!!〜『向山型算数教え方教室』10年間分の問題を再編集〜
/島村 雄次郎
〔難問〕単元別!新・「難問」シリーズ!!
/阿妻 洋二郎
〔難問〕つまずきを分析しわかった問題文の粗さ
/西村 純一
〔ペーチャレ〕修正点・よい点は子どもたちが教えてくれる
/鈴木 崇之
〔ペーチャレ〕何度も子どもが挑戦する原理を生かす
/迫田 一弘
〔ペーチャレ〕K君から誕生したペーパーチャレラン
/市原 哲也
表紙のイラスト (第18回)
円を4本の直線で区切ります。できるだけ多く区切ると、いくつに区切れますか。
/木村 重夫
グラビア
学級平均点90点突破の原則を学ぶ 向山型算数セミナー東京会場 2012.4.8
/野崎 隆・伊藤 道海
子どもレポーター“わが教室の授業風景” (第18回)
向山型算数で,子どもたちは達成感を味わい、算数好きになる
/上木 信弘
〜3年上木学級の授業風景〜
新卒フレッシュ先生にプロが解説!学習指導案「基本用語」事典 (第18回)
キーワード「展開からのスタート」
/板倉 弘幸
巻頭論文 算数授業へのこだわり
授業をどのような視点で組み立てるか
/向山 洋一
教科書3割増に対応する学年別教科書の教え方 (第6回)
1年「どちらがながい(長さ)」
/白井 朱美
1年「大きさくらべ(かさ)」
/上地 貴之
2年「大きい数のたし算のひっ算」
/恩田 真希
2年「大きい数のひき算のひっ算」
/荒井 紀之
3年「大きい数のしくみ」
/佐藤 良平
3年「大きい数のしくみ」
/守田 のぞみ
4年「小数のしくみ」
/小路 健太郎
4年「小数のしくみ」
/岡田 悠亮
5年「倍数と約数」
/山崎 克洋
5年「分数と小数」
/根本 修成
6年「拡大図と縮図」
/野崎 史雄
6年「縮図の利用」
/新村 勲
最前線で奮闘する教師の実践 (第6回)
誤答は宝! 記録すれば、記憶に残る!
/本間 尚子
初めての「面積図」の指導 その1
/横崎 邦子
〜線分図と面積図をリンクさせる〜
図形単元 チェック機能をどう働かせるか
/川原 奈津子
〜隣の子と一緒のノートを持ってこさせる〜
「論文審査」を突破した女教師たちの“しなやか”な授業づくり (第18回)
ノートづくりを追試し,高得点へ
/小宮 美穂子
向山型算数に挑戦/論文審査 (第154回)
時には知的興奮のある授業を!
/向山 洋一
向山型算数実力急増講座 (第156回)
「説明させる問題」は3パターン。「考え」の説明が難しい
/木村 重夫
向山型算数WEBサロン (第150回)
計算の手順を教え,繰り返す
/赤石 賢司
〜「小数のわり算」ができるようになったR君のドラマ〜
甲本・河田発 やんちゃ君も巻き込み,知的に燃える算数教室 (第42回)
形式主義にさよならをしよう 事件は,現場で起きている
/甲本 卓司
3桁×3桁の筆算 高いハードルを補助計算という低いハードルに分解して並べる
/河田 孝文
中・高・塾教師の告発状!学力不足がもたらす悲惨な実態 (第6回)
ノート指導されなければ学力は不足する
/伊藤 貴之
小学校教師よ,見栄を捨て子どもを見よ!
/中尾 憲治
発達障害への林ドクター教育コーチ!気になる「あの親」への対応Q&A (第42回)
問題行動は母親へのアピールであることを伝える
/平中 健也・林 隆
<子どもを巻き込む算数の福袋>算数ペーパーチャレラン (第30回)
低学年/「ね うし とら チャレラン」
/酒井 基成
中学年/「わる数あまりチャレラン」
/木谷 圭介
高学年/「ゴールを決めろ!チャレラン」
/中谷 康博
あなたもプロ先生になれる!教師渡世・サバイバルの知恵 (第30回)
<今月のテーマ>2学期に忍び寄る“荒れ”発見と立て直しの秘策
〈1年〉毅然と・目配り・気配り
/岩岸 節子
〈2年〉ノート指導で学級を安定させる
/山口 浩彦
〈3年〉初任でもすぐできる下足箱指導
/木村 亮介
〈4年〉荒れをなくす唯一の方法は模擬授業
/中村 雄司
〈5年〉学用品チェックで学級の荒れを防ぐ
/小平 和代
〈6年〉崩壊から学んだ「信頼関係を築くことの大切さ」
/津下 哲也
「語り」で描写!あの子ができたドラマ100人物語 (第42回)
励まし続けること そして,教えてほめ続けることが100点への道
/溝端 達也
すきま時間に子ども熱中!すぐに使える“わくわく問題” (第18回)
地道な作業で解ける熱中問題
/塩沢 博之
向山型算数セミナー
ノート指導で子どもが変わる
/板倉 弘幸
腹の底からの実感!向山型算数を知る前と後
ライブで学ぶことができるから授業がうまくいくようになる
/岸 義文
衝撃!百玉そろばんvsブロック
/伊藤 恵津子
奇跡を起こす「向山型算数」
/加藤 元気
論文ランキング
6月号
/木村 重夫
TOSS最新情報
/赤石 賢司
読者のページ
追試したい「スーパー仕事術」
編集後記
/木村 重夫・赤石 賢司
1日1問「子ども算数検定」 (第6回)
9月
/木村 重夫
向山型算数に挑戦/指定教材 (第156回)
/向山 洋一

<巻頭論文>算数授業へのこだわり 授業をどのような視点で組み立てるか

/向山 洋一


 算数の授業を展開するとき,基本となるのは「学習内容」の「とらえ方」である。学習内容の構造を,どうとらえるかということである。

 これは,これまでの算数教育の歴史の中で多くの実践家,研究者が明らかにしてきた。

 そこに学ぶのが大切である。よいこともある。

 もう一つ大切なことがある。それは,どのような授業にするのかということである。

 授業の演出である。

 「発見」と「納得」が必要である。そして,「知的興奮」があればいうことはない。

 これは,教師一人一人が,毎時間毎に工夫をしていくことである。そうやって5年,10年がすぎれば,実力がついていくのである。

 教師自身の工夫,努力なしに,技量の向上はありえない。

 今月の「論文審査」にも書かれることなので,私がたった1回だけ1年生を担任したときの授業記録と,そのときの学級通信によって紹介しよう。1年生の9月の実践である。

算数「長さくらべ」

◇1m近い2本の竹の棒を十字型に示して「どちらが長いか」聞いた。

 「たて」が8名,「横」が12名,「同じ」が12名となった。「人数の多いほうに決めよう」というと,「ダメ」だという。「調べたほうがよい」という者35名であった。

◇そこで「調べる方法」を聞いた。「2本の棒を合わせる」という声が口々に出た。「それもいいけど,今はこの2本は動かせないとしよう」と言った。いろいろ案が出て,面白かった。

 1.今村案 短い棒ではかって数が多いほう

 2.大竹案 見て,だいたいできめる

 3.高山案 長いものさしではかる

 4.坂田案 手のはばでくらべる

 5.太田案 棒を床にたてて,背の高さではかる

◇おどろくことに,ここには「はかる」という方法のすべてが出ているのだ。

 どれ1つとっても大切なことで,詳しく書くとこれだけで1冊の本になってしまう。(1)は「間接比較」「個別単位」の方法,(2)は日常生活の中で多く使われる「目分量」,(3)は「普遍単位」による測定,(4)も「間接比較」の初歩,(5)は「直接比較」の基本なのである。

◇それぞれ実演してもらった。今村方法で,ちょっと問題があった。

 今村君は左図のように棒が重なっても平気で数えていたのだ。座間さんが出て,指で印をして無事解決。横(5つと半分)たて(4つと半分)であった。坂田方法も問題があった。たてを手をひろげてはかって,横にするとき坂田君は手をもとにもどしてからやったのだ。つまり,何にもならなくなった。太宰君が出て,広さを動かさないようにやった。子どもたちから「むずかしい」と声があがった。太田方法は,多くの納得を得た。高山方法も無事通過。

◇最後に両方をあわせた。「いいか,あわせるぞ」といって十字型を||型にした。左のように並べた。「ほら,左のほうが長い」と言うと,10人くらいがドドっと前へ出てきて「ずるい」と叫ぶ。先生が正しいという子が6名ほど。もう一度,ゆっくりと繰り返す。今度はほとんど(2名を除き),「ずるい」と言う。「下をそろえなぎゃだめだ」というのだった。

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

ページトップへ