- 特集 夏休み子ども熱中!おもしろ算数問題80選
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- [低学年]楽しい算数の問題を解いて,「アタマげんき」になろう!
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- [低学年]手応えのある問題に親子で挑戦!
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- [中学年]子どもたちが熱中して取り組んだおもしろ問題10選
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- [中学年]やったら終わり!ではなく,そこから発展させる問題を
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- [高学年]夏休みは和算で自由研究
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- [高学年]第5期向山洋一全集『学力向上のTOSS算数ワーク』はおもしろ問題の宝庫
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- ミニ特集 テスト採点&成績処理:スーパー仕事術
- 仕事は,その場主義。1時間で完結させる
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- テスト時間内に採点集計するまでの流れ
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- 数秒の積み重ねが「45分完了システム」を生む
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- 「その場で,すぐに」が基本
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- 45分でテスト直しまで終了させる裏技
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- 点数記録までが20分で終了したスーパー採点法
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- 表紙のイラスト (第16回)
- 下の図の中に、正方形は何個ありますか。
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- グラビア
- 年間を通して欠かせない指導を学ぶ
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- 子どもレポーター“わが教室の授業風景” (第16回)
- 算数専科としての飛び込みでの向山型算数授業―4月の授業で大切なこと
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- 新卒フレッシュ先生にプロが解説!学習指導案「基本用語」事典 (第16回)
- キーワード「本時の目標・ねらい」
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- 巻頭論文 算数授業へのこだわり
- 授業で自信をつけさせる
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- 教科書3割増に対応する学年別教科書の教え方 (第4回)
- 1年「10よりおおきいかず」
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- 1年「なんじ なんじはん」
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- 2年「3けたの数(数の表し方としくみ)」
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- 2年「3けたの数(数の大小)」
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- 3年「あまりのあるわり算」
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- 3年「あまりのあるわり算(あまりを考える問題)」
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- 4年「折れ線グラフのよみ方」
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- 4年「折れ線グラフのかき方」
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- 5年「合同な図形(意味)」
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- 5年「合同な図形(作図)」
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- 6年「比と比の値(意味,等しい比の性質)」
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- 6年「比と比の値(比の利用)」
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- 最前線で奮闘する教師の実践 (第4回)
- 教材研究とは、物を準備することである!
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- 〜学習環境を整えよう!〜
- 向山型わり算指導で、どの子にもわり算ができる力を保障するA
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- 〜かけ算の補助計算で間違える子への、ちょっとした工夫〜
- 教科書の教材をできる限り活用して、逐一指導にならないように
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- 〜向山氏の教えを意識して授業を組み立てる〜
- 「論文審査」を突破した女教師たちの“しなやか”な授業づくり (第16回)
- ささやかな教師修業「1470字との格闘」
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- 向山型算数に挑戦/論文審査 (第152回)
- 教師の力の源泉は読書にある
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- 向山型算数実力急増講座 (第154回)
- 時計を「読む」単元はなくてもいい
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- 向山型算数WEBサロン (第148回)
- 「うちの子は担任の先生が大好きなのです。家で算数の勉強するようになりました」
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- 甲本・河田発 やんちゃ君も巻き込み,知的に燃える算数教室 (第40回)
- 授業の「型」を意識せよ
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- 中・高・塾教師の告発状!学力不足がもたらす悲惨な実態 (第4回)
- 3年間じっと座り続けている生徒を放置している
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- <子どもを巻き込む算数の福袋>算数ペーパーチャレラン (第28回)
- 低学年/「いるかチャレラン」
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- 中学年/「整数→小数→分数チャレラン」
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- あなたもプロ先生になれる!教師渡世・サバイバルの知恵 (第28回)
- <今月のテーマ>ソリが合わない上司・先輩・同僚との賢いつき合い方
- 〈1年〉気を遣え!そして動け―行為には,育ちや頭のよさや考え方までも表れる―
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- 〈2年〉できていないことは素直に謝り,あとはサークルで相談を
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- 〈3年〉しなやかに,おだやかに,挨拶を忘れずに
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- 〈4年〉闘わない!無駄なエネルギーは使わない!
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- 〈5年〉1パーセントは譲らない
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- 「語り」で描写!あの子ができたドラマ100人物語 (第40回)
- 「教えてほめる」向山型算数は,子どもの自尊心を向上させる
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- 〜子どものせいにせず、謙虚に学び続ける教師だけが手に入れることができる「腹の底からの実感できる事実」〜
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- 1日1問「子ども算数検定」 (第4回)
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<巻頭論文>算数授業へのこだわり 授業で自信をつけさせる
向山 洋一
5年生のとき荒れていたクラスを,6年生で担任したTOSSの男性教師。
勉強など拒否していた子どもたちを,「向山型算数」でひきつけてしまった。
■算数テスト「対称」平均90点突破!!――田中 等
昨年度,5年生のときに荒れていた子どもたちを担任した。でも,本心は「勉強ができるようになりたかった」のだ。
算数少人数の先生の採用が遅れたので,第1単元「対称」は,各学級で行うことになった。私も算数が授業できる。「チャンス!」と思った。
この期間を利用して,
・ノートの書き方 ・教科書をきちんと見ること
・「写す」のもお勉強のうち
を,教えることができた。
スマートボードも活用できた。
本日,「対称」の単元テストを行った。テストは,採点をして,子どもたちにすぐ返した。それにも,子どもたちは驚いていた。すぐに直しをさせた。これまで,勉強ができなかった子たちが90点以上をとった。これまで,勉強ができると言われていた子たちが,小さなミスをした。逆転現象が起きた。
学習の感想を書かせた。感想を見て,涙が出そうになった。
「自分は,算数が苦手だった。でも,先生がやさしく教えてくれた。だから,あきらめてはいけないと思った」
「算数は,『大苦手』だと思っていた。でも,今年1年で『大得意』になりそうだと思った」
「スマートボードで教えてくれるから,わかりやすかった」
5年生のときに悪態をついていた子が,100点をとった。相当嬉しかったようだ。教師はあきらめちゃいけない。授業で,これまで発言をしなかった子が発言するようになったことに驚いていると感想を書いていた子もいたのだ。ぎっしりと書かれた子どもたちの感想を何度も読んだ。■
教室の荒れの中心になっていた子どももTOSSの授業で急速に変化していく。
勉強で自信をつけさせる,わかる授業をすることこそ大切なのだ。
■おれ,100点だ――塚本美技
今年は,昨年度となりのクラスにいたA君を担任している。A君は学級崩壊の中心にいた子だ。連日,校長,教頭,教務が教室に入っていた。学校に配置された特別支援員が1年間彼の専属となった。他の子が,彼に攻撃されて危険だったからだ。
今年度になって初日。A君は喧嘩をして友達の顔や身体を爪で傷だらけにした。最初の百人一首では,負けた後にすごく苛立ち,札を投げ,相手の子の手の指先をつねるようにもって握手をした。
休み時間,2年生の女の子が,意地悪されたと苦情を言いにきた。足に怪我をした女の子の怪我のところを嫌がらせで蹴ったのだ。
昨年度は,休み時間のたびに,友達を執拗においかけ回していた。相手の子が逃げるとはがいじめにして捕まえた。遊んでくれないと友達のものをなめたり,筆箱によだれをたらしたりした。
現在,A君は変わった。お笑い会社に入り,活動中だ。裏文化がA君をとらえた。お買い物会社がお気に入りで,自分で紙のお金をせっせとつくり,高額なお肉やパンを買って遊んでいる。自分の席で,迷路とゲームが合体したような絵をかいて,1人楽しんでいることも多い。私のところにやってきて,すごいんだよと自慢して遊んでいる。
昨年度は授業中に離席していた。現在はほとんど普通に座っている。
最初の算数テストは,75点だった。元のクラスの子が,「えっ,A君が75点?」と声をあげた。すごいことだったのだ。昨日は,3回目の漢字テストで,見事100点をとった。A君は100点のテストをじ〜っと見てつぶやいた。「おれ,100点だ」彼が100点のテストをとったのは,どれくらいぶりなんだろう。4月の実態調査で,彼は,100点中12点だったのだ。
A君を変えているのは,毎日のTOSSの授業だ。毎日のTOSSのしくみだ。■
(向山) 教師の仕事は,説教することではない。怒鳴ることではない。
知的で,楽しく,わかりやすい授業をすることだ。授業で,子どもに自己肯定感を育てることなのだ。自分もできると自信をつけさせることなのだ。
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- 明治図書